【ウェルチが語る13の教え】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532321077
本日の一冊は、『ジャック・ウェルチの「リアルライフMBA」』。
ジャック・ウェルチと言えば、世界最大の会社のひとつ、GEの中興の祖であり、「20世紀最高の経営者」と謳われたカリスマ経営者。
本書は、そのウェルチが、講義風の熱い文体で、ビジネスやマネジメントで大事なことを説くという、興味深い内容です。
・ミッション、行動、結果の一貫性が大事
・マネジャーは自分のことをチーフ・ミーニング・オフィサー(仕事に意義を見出す最高責任者)だと考える
・何をするにしても、経営資源を分散させないこと。
経営において極めて大事なことが、軽快なテンポで語られて行きます。
マネジメントからファイナンス、マーケティングまで、経営で必要なことはすべて網羅されていますが、恐ろしいほど小難しさがないのが本書の特長でしょうか。
ファイナンスや危機管理に関しても、わかりやすく要点をまとめており、下手なMBAの講義より、よっぽどとっつきやすいと思います。
さっそく、気になった部分をチェックして行きましょう。
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問題は、現実の世界ではあらゆる種類の会社が、絶え間なく一貫性をとろうとするが途中で挫折してしまう点だ。いまいましい「やることリスト」に載った仕事が邪魔をするのだ
さて、いったい何の「一貫性」が重要なのだろう? その答えは、ミッション、行動、結果である
優れたミッションというのはそういうものだ。憧れの気持ちを持たせ、やる気を刺激しつつ、実践的だ。憧れの気持ちというのは、「わあ、素晴らしい。やってみて、成功させてみたい」という気持ちだ
自分はチーフ・ミーニング・オフィサー(仕事に意義を見出す最高責任者)だと考えよう
リーダーは、仲間に目的を与えるために存在するといっても過言ではない。「私たちはここに行くんだ。その理由はこれ。そこにたどりつく方法はこれ。そこで君はこういう役割を果たす。これが君の得るものだ」と、たゆまず情熱をこめて説明する
君の部下は毎週四〇時間以上働いていることを忘れないように。それだけの投資が意義あるものになるよう手助けをしなければ、彼らの時間、人生を無駄にさせていることになる
究極的には、テスコの前CEOサー・テリー・リーヒ─の有名で聡明な言葉に尽きる。「唯一重要なデータは、行動を起こせるデータだ」
何をするにしても、経営資源を分散させないこと
ビジネスにおけるイノベーションは、絶え間ない改善が各自の責務として定義されたときに起きるものだ
報酬制度は停滞することが多い。だから、低成長下で急速な成長を求めようというときに改めれば、勝利をもたらしてくれる
今後一〇年を考えると、ブランドの欠如が中国の大きな課題になる
差異分析はすごい。主要な数字を月ごと、年度ごとに比較する。あるいは計画と比較する。それで何がうまくいっているのかいないのかがわかる
自分が関心を持てない、まあまあの商品をいつまでも売ることはできない
お金には影響力がある。だが、ありがたいことに部下の幸せ度を高めるのはお金だけがツールじゃない。君には「ワオ」がある。そう、「ワオ」だ。楽しい、興奮する、力を与える環境、会社に行きたいと思わせる環境だ
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読んでいて、本書で書かれていることを淡々と実行したからウェルチは成功したのだろうな、と思いました。
先日聞いた、キリンビール高知支店のケースもそうですが、経営にはやはり奇策はないのかもしれません。
大事なことをきちんとやる。
でも、そのためには何が大事かを知らなければなりません。
本書は、経営における「大事なこと」を、「20世紀最高の経営者」ジャック・ウェルチが直々に教えてくれる一冊です。
ぜひ、チェックしてみてください。
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『ジャック・ウェルチの「リアルライフMBA」』
ジャック・ウェルチ、スージー・ウェルチ・著 日本経済新聞出版社
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532321077/
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http://bit.ly/2eEOnys
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◆目次◆
第1部 ゲームについて
第1章 つまらない仕事を取り除く
第2章 大失敗をして、よくなる
第3章 成長がなければだめだ
第4章 複雑なグローバリゼーションというもの
第5章 もう財務を恐れない
第6章 マーケティングをどう考えるか
第7章 危機管理──コロシアムにようこそ
第2部 チームについて
第8章 リーダーシップ2・0
第9章 素晴らしいチームを築く
第10章 天才、さすらい人、盗人
第3部 君のことだ
第11章 私の人生をどうしよう?
第12章 キャリアで行き詰まらないために
第13章 勝負は最後までわからない
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