2024年4月12日

『信じ切る力』栗山英樹・著 vol.6457

【WBC栗山監督の原点】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4065353394

本日ご紹介する一冊は、北海道日本ハムファイターズを日本一に導き、WBCでは侍ジャパンを見事世界一に導いた、名将・栗山英樹監督による自己啓発書。

WBCで不振だった村上宗隆選手を最後まで起用し、見事結果を出した奇跡の采配に、感動した人は多いのではないでしょうか。

本書では、テスト生から始め、決して体格的にも恵まれなかった栗山監督が、どうやって一軍まで這い上がり、キャリアを築き上げることができたのか、どうして一流のリーダーになれたのか、その秘密が書かれています。

読書家である著者が読書から学んだこと、野球界のスーパースターたちから学んだこと、そしてそれをどう自身のキャリアや試合、マネジメントに活かしていったのかが事細かに書かれており、これはビジネスパーソンにとっても勉強になります。

リーダーとして腹を括るための心構え、人としての道、社会の中で自分を活かしていくヒントが書かれており、人生のヒントとしても活用できそうです。

タイトルにある『信じ切る力』の根源が何か気になる人は多いと思いますが、それはぜひ、本文を読んでみてくださ
い。

これまでにも、栗山監督の本は『栗山ノート』はじめいくつか出ていますが、さすがプロインタビュアーの上阪徹さんが協力しているだけあって、細かいところがよく書かれています。

『栗山ノート』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334951171

野球ファンであれば、あの名場面を思い出しながら読めば、より楽しめると思います。

中学生以上のお子さんであれば、自身の進路や勉強法の参考になると思いますので、ぜひ読ませてあげてください。

さっそく、気になるポイントを赤ペンチェックしてみましょう。

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驚くような未来は誰にでも待ち構えている

忘れてはいけないのは、前年の2022年の日本のプロ野球で、村上はあの王貞治さんの年間ホームラン記録を塗り替えていたことです。そして三冠王を取った。あの王さんの記録を初めて抜いた選手なのです。そんな選手が打たないはずがない。彼がとてつもない努力をしていたであろうことも僕には想像できました。だから、絶対にいつか調子を取り戻して打つと思っていました。たとえ、それが負けたあとだったとしても

最後は誰でやられたら、納得がいくか

時に常識のようなものは、信じ切る力を揺さぶってくる

みんな誰しもそう「なりたい」とは思っています。しかし、野球の世界でも「なる」と言い切れる選手は少ないのです。そして「なる」となったらどうなるのかというと、練習が変わってくる。毎日が変わってくるのです

「できるか、できないか」から考えない

門田さんの通算本塁打567本は、日本のプロ野球で歴代3位を誇ります。さぞや、いい体格をお持ちなのかと思っていたら、なんと僕より低いくらいの身長なのです。そして、高校時代、一本もホームランを打ったことがなかったのでした。では、なぜホームランバッターになれたか。「オレは朝までバットを振った」と門田さんは言い、僕にこう問うたのです。
「栗山くんは、現役時代、ホームラン打つの、あきらめなかった?」

「夢は正夢 歴史の華」

誰かのためになれることこそ、人が生きるということだ

僕は源ちゃんを使い続けました。それは源ちゃんが、日本が優勝するために必要な選手だったからです

落ち込む時間を短くする

「人が成熟する速度は、その人がどれだけ恥に耐えられるかに比例する」
(ダグラス・エンゲルバート)

元日に、自分との10の約束を書く

指導者は、選手の理想を意識するべき

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さすが読書家で結果も出されている著者だけあって、言葉が研ぎ澄まされています。

最後まで名エピソード、名言のオンパレードで、赤ペンチェックがものすごい数になりました。

ぜひ、読んでみてください。

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『信じ切る力』栗山英樹・著 講談社

<Amazon.co.jpで購入する>
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<Kindleで購入する>
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◆目次◆

はじめに
第1章 信じ切るということ
第2章 ダメな自分をどう信じるか
第3章 すべてのことに、意味がある
第4章 「信じ切る力」を育てる日常のルーティン
第5章 相手を、信じ切る
第6章 神様に生き様を認めてもらう
おわりに

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