2024年4月8日

『「解像度が高い人」がすべてを手に入れる』権藤悠・著 vol.6453

【これでバッチリ。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4815624534

結果を出そうともがいていた20代の頃、「売上=単価x数量」という式を見て、大きなヒントを得たことがあります。

漠然とやろうと思っていることを分解し、解像度を上げることでアイデアが湧いてきたり、実現可能性が高まる。

そういう意味でおすすめなのが本日ご紹介する一冊、『「解像度が高い人」がすべてを手に入れる』です。

著者は、元デロイトトーマツのコンサルタントで、株式会社キーメッセージ代表取締役社長の権藤悠さんです。

本書では、読者が「解像度が高い人」の3つの特徴、「物事が細かく見えている」「ユニークで鋭い洞察を得ている」「物事をわかりやすく伝えられる」を実現できるよう、理論と演習で学習をサポートしています。

それぞれに必要な能力を、「具体化思考力」「抽象化思考力」「具体⇔抽象思考力」と定義し、その磨き方を指南しており、丁寧に演習も用意しています。

・「モノを作らない業界」を5つ、具体的に挙げよ
・「人と人をつなぐ職業」を5つ、具体的に挙げよ
・「空港の書店」と「繁華街の書店」の違いを5つ挙げよ
・「売上1億円」を達成できなかった原因を5段階に分解せよ

などの問題を解いて行くうちに、ビジネスに必要な「解像度」が身につくようにできています。

既に「解像度」を扱った本が出ており、装丁も似ているのですが、新人が読むならわかりやすくていいと思います。

問題の中には、解説がやや主観的なものもありますが、解像度を上げる、要素分解する癖づけ、という意味では役立つと思います。

さっそく、気になるポイントを赤ペンチェックしてみましょう。

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「仕事ができる人」=「解像度が高い人」

「解像度が高い人」のポイント
特徴1「物事が細かく見えている」
特徴2「ユニークで鋭い洞察を得ている」
特徴3「物事をわかりやすく伝えられる」

「抽象化思考力」とは「物事の背景に隠れた“成功法則”を見つけ出す力」

「解像度が高い人」は、話す相手に応じて「具体(的な話)」と「抽象(的な話)」を調整しながら話しています

「問い」が思考を加速させる

「仕事ができる人」とは、“見ている世界”が違う人

(1)「他の多くの人には発見できない問題」をいかに見つけられるか?
(2)「他の多くの人には気づけない解決策」をいかに見つけられるか?

一つの事柄や概念を、違うもので分ける

レストランであれば、売上を上げるために、「集客数を増やす」のか、「客単価を上げる」のか、「回転率を上げる」のか

コストを下げるのも同じことで、「賃料」「人件費」「水道光熱費」「材料費」「販促費」等々、さまざまなコストに分解ができます

違うもの同士の共通点を見つける

共通点を見つけることで上へ上へと思考レベルが上がっていく

ポイントは「表面上の見えやすい一つの部分」を見るのではなく、すべての成功例に共通している見えづらい部分」を見つけようとすることです

「物事をわかりやすく伝えられる」ということは、つまるところ「『具体⇔抽象レベル』を相手と合わせること

「比べて、違いを問う」が、具体化思考を加速させる

「しつこく迫ってくる男性」を別の言葉でたとえる→「押し売りセールスマン」

「営業リストをたくさん持っている」→「歩くCRM」

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漠然と結果を望むのではなく、要素分解して、ゴールにつながる思考や議論をする。

その第一歩として、本書は役立つと思います。

ぜひ、読んでみてください。

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『「解像度が高い人」がすべてを手に入れる』権藤悠・著 SBクリエイティブ

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◆目次◆

はじめに
第1章 解像度がすべて
第2章 どうしたら解像度は高まるのか?
第3章 思考の「画素数」を増やす
第4章 思考の「画像幅」を広げる
第5章 思考の「調整力」を鍛える
おわりに

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