2024年3月13日

『共働き・共育て家族マーケティング』ジェイアール東日本企画イマドキファミリー研究所・著 vol.6436

【豊富なデータで知る「共働き家族」の実態】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883355926

本日の一冊は、さまざまなデータから今どきの「共働き・共育て」家族の実態を明らかにしようとした、マーケティング書。

著者は、広告会社である株式会社ジェイアール東日本企画のプランニングチームです。

メンバーが全員フルタイムで働く共働きの子育て経験者で、豊富なデータで共働き家族の消費実態を明らかにしています。

メディア接触、食事、買い物、お出かけ、子育て、お金…。

「食」に関するデータが多い印象ですが、データをパラパラ眺めているだけでも、商品開発・マーケティングのヒントが浮かんできます。

これからの時代、夫婦共働きはスタンダードになるので、本書で示された消費実態は、基本として押さえておきたい。

本書でも、<最新の調査では共働き世帯の数は専業主婦世帯の約2・8倍>と紹介しています。

共働き家族が何で悩んでいるのか、どんな商品・サービスがあれば助かるのか、はっきり見えてくるのが特長です。

専業主婦と比較したデータを見ると、明らかな行動・意識の違いがあるのが面白かったです。

なかでも、「考えなくて済む」が忙しい共働き家族への訴求ポイントになるという話は勉強になりました。

商品開発・マーケティングに関わる人は、本書で示されたいくつかのキーワードをもとに企画すれば、成功確率が上がると思います。

出版にも役立つ話がいくつかあり、出版業界人にもおすすめの内容です。

さっそく、気になるポイントを赤ペンチェックしてみましょう。

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共働きママの33.9%が5時台、7%が5時以前に起床します(出社日の場合)

就寝時刻は共働きママも専業主婦ママも、最も多かったのは23時台で、約3割でした。しかし共働きママでは、21時台に就寝すると回答した人が17.1%、22時台と回答した人が28.4%いました

2021年の子育て家族調査では、フルタイム共働き世帯の平均世帯年収は1228万円でした。また年収分布の割合においても、1000~1500万円未満に該当すると回答した人が約3割存在しています

共働きママが平日に、主にスーパーマーケットでの買い物にかける時間は22分。専業主婦ママの51分と比べると、30分程度短くなっています

共働きママは、休日にまとめ買いをする傾向にあります。71.7%が実行しており、専業主婦ママ(50.7%)とは顕著な差が出ています。「できるだけ一か所で買い物をすませたい」という意識も高いようです。また「値段が高くても商品の品質を重視して選ぶ」「新商品は試したい」「SNSで見たものを買ってみる」という回答も共働きママのほうが高い結果でした

共働きママの約4割が「冷凍食品を週に1回以上使う」

妻が専業主婦のパパの実施率が5割を超えるものは「ゴミだし」だけであるのに対し、共働きパパはそれに加えて「朝食の片づけ」「夕食の片づけ」「風呂掃除」「洗濯物干し」「日々の食料品や日用品の買い出し」が5割を超えます。特に「風呂掃除」は共働きパパの実施率が7割を越える家事です

今後は「家族一緒に」に加えて「パパ一人で」「ママ一人で」というサービスや商品をより開拓する必要があるかもしれません

「考えなくて済む」という点は、日頃考えることが多い多忙な母親・父親たちへの大きな訴求ポイント

家族イベントとして実施率が高いのは「節分・豆まき」「クリスマス」「正月」

松屋銀座は、週末に夫婦やカップルで来店し、買い物を楽しむ傾向が増加していることを踏まえ、2023年3月に男女コンバイン(複合)型のアパレル売場を新設しました

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正直、「共働き・共育て」家族って、ここまで時間がタイトなのか、と驚きました。

限られた時間で、どうやって商品・サービスを知ってもらうか、どうやって消費してもらうか。

マーケティングのヒントが満載の一冊です。

ぜひ、読んでみてください。

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『共働き・共育て家族マーケティング』ジェイアール東日本企画イマドキファミリー研究所・著 宣伝会議

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◆目次◆

はじめに
第1章 変化する世帯スタイルとイマドキファミリーの価値観
第2章 イマドキファミリーの「食」事情
第3章 思考をアウトソーシングする「考えない戦略」に商機
第4章 「イベント」「おでかけ」「習い事」に見る、子ども消費の糸口
第5章 イマドキママのインターネット活用術
第6章 イマドキ「共働き・共有で夫婦」の現在地
第7章 未来の家族はこんな提案を待っている
イマドキファミリー攻略のためのチェックリスト
おわりに

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