2023年9月27日

『マンガでよくわかる1on1大全』世古詞一・著 英賀千尋・画 vol.6325

【これでバッチリ】
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本日ご紹介する一冊は、ベストセラー『シリコンバレー式最強の育て方』の著者による、1on1の実践マンガ。

※参考:『シリコンバレー式最強の育て方』
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著者は、「働きがいのある会社」2015、2016、2017中規模部門第1位となった株式会社VOYAGEGROUPの創業メンバーで、元人事本部長。現在は、独立して組織人事コンサルタント、一般社団法人1on1コミュニケーション協会代表理事を務める世古詞一さんです。

本書では、すっかり定着しつつも、なかなか実践がうまくいかない部下との1on1ミーティングをいかにして行うか、どう活用すれば部下が育つか、登場人物のやり取りを通して解説しています。

前作もわかりやすく実践的でしたが、今回はマンガということで、やり取りがよりわかりやすくなっています。

マンガの登場人物は、上司役が40歳の人事部課長、小谷淳平。部下役が人事部人材開発チームの竹田直也(25歳)、
人事部中途採用チームの本田美咲(29歳)、人事部新卒採用チームチームリーダーの松田賢仁(34歳)です。

それぞれ成長ステージやキャラクターの違う3人に、上司がどう指導するか、マンガでやり取りを学びながら、本文のミニ解説で正解をチェックできます。

「1on1ミーティングで何を聞けばいいかわからない」「何を話せばいいのかわからない」という人に向けて、体系的にコミュニケーション方法がまとめられているので、これからは迷わずに済むでしょう。

1on1ミーティングを実践したい上司はもちろん、キャリアカウンセラーやコーチ業の方にとっても、コミュニケーションの良いヒントが示されています。

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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自分で考えて動ける人を育てるためには、自らが主体となって「考える」場が必要

「業務そのもの」ではなく「業務を通じて感じていること」に焦点を当てる

1on1の第一歩は目的の共有から

1on1実施当初は、質を問わずにまずは対話量を増やすことに注力する

上司を活用するための3つのスタンス
(1)上司にフィードバックを求める
(2)自分の頭の中の考えを問う
  (体験・情報・アイデア・企画)
(3)自分の心の中の想いを問う
  (深い考え・気持ち)

組織やチームに関して、部下自身が見えていない動きなどの情報について上司に教えてもらうことで、業務の視野が広がったり、視座が高まります

会社と自分との接点を増やすには
・会社にいる人のことをもっと知る
・会社の事業のことをもっと深く知る
・会社を活用して自分が何をしたいのかを知る
・自分がなぜこの会社に入社したかを思い出す

他者に貢献できている実感が持てると当事者意識が湧きやすい

1on1の終わり方
・気づきや感想を内省してもらう
・(できれば)採点してもらい理由を確認

コミュニケーションの前提を「成果軸」から「成長軸」に変える

良い内省をするためには、「時間+良
い雰囲気」が必要

人の悩みは「安易に解決するな 整理し理解せよ」

指摘のポイントは「伝え方」にあるのではなく、相手をどう思っているか?という「あり方」にある

フィードバックを受けるときの心構え
1.自分自身と自分の行動を分ける
2.上司が個人的に言っているのではなく、周囲の人や世間を代表した声だと捉える
3.「ダメな点」という否定系ではなく「何があるといいか」という肯定系で尋ねる
4.フィードバックをもらう部分を絞り込む

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著者によると、現在1on1は新たなフェーズに入っており、具体的には部下側の啓発・成長にフォーカスが当たっているそうです。

そういう意味で本書は、部下が1on1をどう使って成長するか、上司を使ってどう成長するかを書いた、キャリア指南書とも言えるでしょう。

ぜひ、読んでみてください。

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『マンガでよくわかる1on1大全』世古詞一・著 英賀千尋・画 かんき出版

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◆目次◆

プロローグ
Chapter1 1on1【啓蒙期】目的と役割を理解する
Chapter2 1on1【探求期】質の高い対話を意識していく
Chapter3 1on1【日常期】部下のための時間へ
エピローグ

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