2023年8月24日

『塩見直紀の京都発コンセプト88』塩見直紀・著 vol.6302

【地方創生、まちづくりのためのコンセプト】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763807692

先日、塩見直紀さんの『半農半X的 これからの生き方キーワードAtoZ』という本をご紹介しましたが、どうやら、これ以外にも面白いコンセプト本が出ていたようです。

『半農半X的 これからの生き方キーワードAtoZ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4540231219

本日ご紹介する一冊は、半分自給自足、半分は天職(使命)に生きるという、『半農半Xという生き方』を提案し、今も地域やまちづくりの新コンセプトを提案し続けている塩見直紀さんの、いわばコンセプト集。

京都新聞出版センターから出ていたということで、これは掘り出し物ですね。

著者の自分探し時代の学び、半農半Xからの学び、里山ねっと・あやべからの学び、福知山公立大学からの学び、京都市立芸術大学博士後期課程からの学び、これからのコンセプトなど、計88の視点がまとめられています。

エッセイ風の本ですが、本文中に著者がどうやって新しいコンセプトを得たのか、事業のヒントを得たのかが書かれており、コンセプト発見の追体験ができる内容です。

前回紹介した『半農半X的 これからの生き方キーワードAtoZ』同様、ビジネスや生き方、地方創生、まちづくりなど、読者にとって役立つコンセプトを拾い読みして活用するだけでも、面白い一冊だと思います。

著者が「半農半X」というコンセプトを打ち出したのはもう30年も前のことですが、このコンセプトがその後の移住ブームや地方創生、ワーケーションの先駆けになったと見ています。

優れたコンセプトメーカーの思想から、ビジネスや生き方のヒントを得たい方、未来のビジョンを作る手掛かりをつかみたい方に、ぜひおすすめしたい一冊です。

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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21世紀の2大問題=環境問題と天職問題

20代のとき、3つの「時間軸系のことば」に出会い、大きな影響を受けた。1つは先述の内村鑑三のメッセージ「我々は何をこの世に遺して逝こうか。金か、事業か、思想か」の、後世に何を遺して逝くかという考え方。2つ目が、ネイティブ・アメリカン・イロコイ族の「7世代先」という考え方(中略)3つ目は1992年、ブラジルのリオデジャネイロでおこなわれたいわゆる「地球サミット」から特に世に知られるようになったもので、「将来世代(Future Generations)」、まだ生まれていない世代のことを誰が配慮するかという考え方、世代間倫理、世代間不公平について。

講演やワークショップの際、よくおこなうのが、自分の型は何かを言語化するワークだ。住んだり、働いたりしている活動フィールド(分母)の上に、得意なこと、大好きなこと、ライフワーク、気になるテーマなど、自身の3つのキーワードA×B×Cを紙に書いてみる。3つの掛け算をすれば、ブルー・オーシャンがつくれるのではないかというものだ

「OLD+OLD+NEW」とは、『最高の答えがひらめく、12の思考ツール』(イアン・アトキンソン)にある、アイデア出しのヒントだ

尊敬する農の思想家・宇根豊さんは「新しい言葉が生まれるのは新しいまなざしが生まれたから。新しい言葉は新しいまなざしをさそう」という。使命多様性ということばにより、人間観が変わった

農業配慮者人口とは、「農業は大事だ」と農業をリスペクトする人の数をいう

制約が不足していたというのはおもしろい発想

旅先にお金以外のものをギフトする時代へ

あるものでこの世にないものをつくる

天職観光=天職のヒントを探す旅

いまの世を、僕は「散逸社会」と呼んでいる。大量の情報に翻弄され、大事なものを失い、本質から遠ざかっていく社会。それに対して、めざすは「収斂社会」だ

過去というより未来が書かれた本を

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土井が特に面白いと思ったのは、「旅先にお金以外のものをギフトする時代」というやつで、これを使って地方が都市から情報や人材を集めることができる気がしました。

著者が本を通じて学んだことや、地方の人々と交流して得たヒントがまとめられており、地方の新たな可能性を見つけたい方には、ヒントとなる一冊です。

ぜひ、読んでみてください。

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『塩見直紀の京都発コンセプト88』塩見直紀・著 京都新聞出版センター

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763807692

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◆目次◆

第1章 自分探し時代の学び
第2章 半農半Xからの学び
第3章 里山ねっと・あやべからの学び
第4章 福知山公立大学からの学び
第5章 京都市立芸術大学博士後期課程からの学び
第6章 めざしゆく世界
発想広げる塩見式「自己紹介」術

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