2023年7月10日

『強運脳』茂木健一郎・著 vol.6273

【運を良くする脳の習慣】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761276827

本日ご紹介する一冊は、脳科学者としてお馴染みの茂木健一郎さんが、『強運脳』について論じた一冊。

脳科学的に、どうすれば運が良くなるのか、偶然を必然に変え、チャンスを掴めるようになるのか。

興味深い持論が展開されています。

・Aという行動をとる人は、BやCという行動にも積極的
・メタ認知による行動の自由度点検
・脳の脱抑制
・アクター・クリティックモデル(自分の中に「行為者」と「批判者」の2つを持つ)
・脳のデフォルト・モード・ネットワークを働かせる
・ミラー・ニューロンを使って他者の感情を汲み取る

ざっと見てお分かりのように、本当に脳の話をしています。

脳科学の視点と、著者の周囲にいる成功者たちのエピソードが話の中心で、計10個の行動習慣を紹介しています。

行動習慣1 動く
行動習慣2 推す
行動習慣3 魅せる
行動習慣4 惹かれる
行動習慣5 行く
行動習慣6 過ごす
行動習慣7 考える
行動習慣8 感じる
行動習慣9 観る
行動習慣10 気遣う

現在「つい」やってしまう行動を、どうやって運の良い行動に変えればいいのか。

著者のアドバイスに注目です。

個人的には、

<脳が構えてしまう前にすぐ行動する>
<目の前の課題を「相手の感動」に翻訳する>

という2つのアドバイスが刺さりました。

・まだ成功できていない
・最近ツイていない
・タイミングが悪い

という方に、ぜひチューニングのために読んでいただきたい内容です。

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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Aという行動をとる人は、他のBやCという行動にも積極的であるという傾向があります

もっと自由に行動していいんだと気づく

人間の脳には、自分の考えを外から見る「メタ認知」という働きがあります。メタ認知は脳の前頭葉という部位の機能なのですが、思い込みや偏見を自分で修正していく力を持っています。このメタ認知によって、自分の行動やパフォーマンスの自由度を点検することを、私は強くおすすめしています

「なかなか行動に移せない……」と悩んでいる人は、決して行動力がないわけではなく、脳の抑制の外し方が苦手なだけ

トレンドを誰よりも早く押さえることが運気アップにつながる

■アクター・クリティックモデル
自分の中に「行為者」と「批判者」という、2つの役割を持って思考や行動をする

カリスマ性がある人は、前頭葉における活動の「統合性」が高い

予想していないものを受け入れる姿勢をつくる

パッと世界が広がったら迷わず自分に取り入れる

これからの時代は、「自分らしさ」だけでなく、男らしさ、女らしさ、子どもらしさ、大人らしさなど、ありとあらゆる「らしさ」が取り除かれていく時代になる

パワースポットのような人のいる場所へ行く

ボーッとするということを脳科学的にいえば、脳の「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」を働かせることです。それまで思いもつかなかったような「アイデア」や「ひらめき」が生まれることにつながるのです

腸の健康状態が脳のパフォーマンスに大きく影響している

目の前にある課題を解釈し直して相手の喜びに変える、つまり行動の意味を翻訳することができれば、脳は「これは自分には意味のある課題だ」と捉えます。そのとき脳は本気モードに突入するのです

—————————-

脳も身体のパーツである以上、メンテナンスが必要。

そして、メンテナンスをすることで、行動や評価が変わり、運も良くなる、というのは当然のことだと思います。

善循環を生む脳の仕組みと習慣がわかる、興味深い内容です。

ぜひ、読んでみてください。

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『強運脳』茂木健一郎・著 かんき出版

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761276827

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◆目次◆

ACTION 行動習慣1 動く
FAVORITE 行動習慣2 推す
CHARISMA 行動習慣3 魅せる
CURIOSITY 行動習慣4 惹かれる
PLACE 行動習慣5 行く
TIME 行動習慣6 過ごす
THINK 行動習慣7 考える
SENSE 行動習慣8 感じる
AESTHETIC 行動習慣9 観る
COMPASSION 行動習慣10 気遣う
参考文献

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