2023年5月30日

『頭に来てもアホとは戦うな!賢者の反撃編』田村耕太郎・著 vol.6244

【シリーズ80万部突破】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478116695

本日ご紹介する一冊は、累計80万部突破の大ベストセラー『頭に来てもアホとは戦うな!』の待望の続編です。

※参考:『頭に来てもアホとは戦うな!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022511982

まるでゲームやアニメを思わせるようなタイトル、装丁、歯切れの良い口調…。

頭のいい人だけが読んでいたら、こんなベストセラーにはならないはずですが(笑)、とにかくよく売れています。

著者は、米国留学を経て、第一次安倍政権で内閣府大臣政務官を務め、シンクタンク「ランド研究所」で当時唯一の日本人研究員を務めた田村耕太郎氏。

現在は、国立シンガポール大学リークワンユー公共政策大学院の兼任教授を務めているそうです。

この続編には、「賢者の反撃編」というタイトルが付いていますが、あくまでアホとは戦わないのが著者の基本スタンス。

それでも戦わなければならない時はどんな時か、戦うとしたらどう戦うかを書き、その他の処世術をまとめたのが、本書『頭に来てもアホとは戦うな!賢者の反撃編』です。

著者が政治家時代に学んだことや、アメリカ、シンガポールで学んだこと、日本社会や日本企業、SNSなどを見て感じたことを、処世術の形でまとめており、じつに勉強になります。

職業柄、人間観察の機会が多かったからだと思いますが、日本における人間関係術の正解を見事に書き出しています。

オープンな文化で育ってきて、日本文化に馴染めずにいる人にとっては、重宝する一冊となるでしょう。

社会人になったばかりの人、子どもが社会人になったばかりという人は、ぜひ買っておくといいと思います。

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

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アホになってしまうことは、個人や組織の戦闘力を落とすことにつながる。アホが跋扈する組織には有能な人材は近づかない

Don’t fight every battle.

戦わないためには武器を持て

目的に集中することだ。アホを含め、誰に対してもリスペクトを持って、楽しく、親切にし続けるのだ

アホを自分から遠ざけるためには、つけいる隙を与えないことも大事だ。そのために必要なのが「余計なことを言わない技術」である

徳川家康もブッダも言っていたが、人生には苦労しかない。しかし、キレて投げ出したら終わりである

世界共通で高い評価を受けるには、「あいつはいつも感情が一定」と思われることだ

敵をつくったりするのは愚かなことなので、あくまで表面上は友好的に、しかし無駄に利用されないことが必要

アホと戦わないために、思い通りの転勤や社外でキャリアアップできるモビリティを得るためには、社内でコツコツとした準備が必要

人は社会的な生物ではあるが、今際の際を迎える時は一人である。その瞬間を、自分の意思で生きてきたと振り返れる人間こそが賢者なのではないだろうか

正面からやり合う戦いは、勝っても負けても後味が悪い。そこでオススメするのが、戦略的にちょっとだけキレることだ

わかり合えない人こそが自分の認知能力を拡張してくれる

どんな成功を成し遂げていようが、間違っても「俺はすごい」オーラは出さない。言葉遣いも相手が年下であろうが、自分が上客であろうが、丁寧に敬語で対応する

変化に適応できない人間はアホへと落ちる可能性がある

自分を律しないで一見楽な道を行くと、お金がなくなったり、信用を落としたり、健康を損なって大病して時間をなくしたり、結局苦しい道を行くことになるのだ

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自分が20代であっても、30代であっても、40代であっても、50代であっても、役立つ人生訓が書かれています。

自己研鑽や勉強についての記述もあり、個人的には、50代以降の生き方の参考になりました。

これは、おすすめの一冊です。

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『頭に来てもアホとは戦うな!賢者の反撃編』田村耕太郎・著 朝日新聞出版

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◆目次◆

はじめに
第1章 アホと戦わずに戦う
第2章 アホを観察すると自分が成長する
第3章 あなた自身がアホにならないために
第4章 アホの壁を越え、あなたがリーダーに
第5章 アホは世界からいなくなるのか
おわりに

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