2022年10月19日

『至高の領域』ダン・クラーク・著 町田新吾、渡久地愛沙・訳 土井英司・監訳 vol.6102

【全世界累計5000万部の著者による人生論】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4910017259

本日ご紹介する一冊は、全世界累計5000万部を超える著者による、究極の人生論。

著者は、2005年に全米スピーカー協会(NSA)の評議会による「プロスピーカーの殿堂」に選出され、さらに専門誌が選ぶ「世界で10本の指に入るモチベーショなる・スピーカー」の称号も得たという、カリスマ講演家です。

見ての通り、土井が監訳者を務めているのですが、自著ではないのと、本当に良い原稿だと思って引き受けているので、そこはご容赦ください。

本書では、単なる名声や金銭面での成功を超えて、「至高の領域」にいたるための12の原則を紹介しています。

一般的な自己啓発書の主張とは異なる、意外な教えが並んでいますが、読んでいるうちに、それが成功の先にある、真に満足する生き方につながる道であることがわかると思います。

目次とまったく同じですが、紹介されている12の原則は以下の通り。

原理1 「自由に選ぶ」よりも「服従すること」でうまくいく
原理2 「我慢」ではなく、「未来への忍耐力」で乗り越える
原理3 「変化」よりも「前向きな拡張」を
原理4 「希望や信仰」よりも「予測可能性」を信頼せよ
原理5 「思い込み」を捨て、「本当の真実」を知る
原理6 「チームの形」よりも「勝利」にこだわれ
原理7 「一番」を求めなくていい、「正しいこと」をしよう
原理8 「無理にバランスを取る」よりも「調和」を大切に
原理9 「人を裁く」のではなく、「受け入れる」こと
原理10 「ロマンスの相手」ではなく、「必要な存在」になる
原理11 「コミットメント」ではなく、「誓約」を立てる
原理12 「謝る」よりも「許す」こと

出されている事例にスポーツや戦争の話があり、好みが分かれると思いますが、そこを除けば、良い本だと思います。

本文のなかから、さっそく気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。

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成功はあなたが望む人生を創造するが、世の中に何も残さない

成功思考の強い会社では、従業員に「何のために仕事をしているのか?」と尋ねると、毎日のタスクについて語り出す。至高の領域を重視する会社では、従業員に同じ質問をすると、エネルギッシュに会社の目的を語り出す

自由意志が自分に能力を与えてくれると思って、ただ人生を漂流すると、人生でそれなりの代償を払うことになる

至高の領域に辿り着くためには、自分自身を超えて、より大きな人生の目的のために賢明に選択を行使しなければならない。簡単に言えば、「服従する」ことを選ばなければならないのである

「辛抱」とは、より高い目標や目的のために、積極的に努力を続けることを意味する

辛抱とは、「今ここ」に集中して一つのことをやり遂げること

たとえ恐れや抵抗があったとしても、今以上のことをすることに専念しなければならない

フィードバックの3つの形
1.事実によるフィードバック
2.モチベーションを高めるフィードバック
3.教育的なフィードバック

交渉とは、正三角形の底辺から始まり、頂点に向かって上がっていくものだと考えている。頂点で一つになることに近づけば近づくほど、当事者は離れていた時よりも一緒にいる時の方が強くなっていく。「私が正しい」という考えを捨て、「私たちが正しい」という考えを持つことで、私たちはまだ中心にいる。それは、仏教徒が「道」と呼ぶ、より高い中心のことである

成功者は「偉大さ」や「トップ」を目指すだろうが、「至高の領域」にいる人は、たとえそれが困難な道であっても、さらにハイレベルな「正しいこと」を目指す

誓約とは、偉大な目的のためにお互いに奉仕することであり、何十年、何世代にもわたって続く遺産をもたらすものだ

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カリスマメンターでもある著者の、人のやる気を高めるメソッドも書かれており、じつに勉強になります。

個人的に一番刺さったのは、フィードバックには3つの形がある、という話。

人を指導する人や、自分を伸ばそうとする人は、この3つが適切になされているか、チェックしてみるといいと思います。

スポーツ選手や経営者、コーチ業の方に特におすすめの内容です。

ぜひ、読んでみてください。

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『至高の領域』ダン・クラーク・著 町田新吾、渡久地愛沙・訳 土井英司・監訳 フローラル出版

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4910017259

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◆目次◆

はじめに 成功か、それとも「至高の領域」か?
原理1 「自由に選ぶ」よりも「服従すること」でうまくいく
原理2 「我慢」ではなく、「未来への忍耐力」で乗り越える
原理3 「変化」よりも「前向きな拡張」を
原理4 「希望や信仰」よりも「予測可能性」を信頼せよ
原理5 「思い込み」を捨て、「本当の真実」を知る
原理6 「チームの形」よりも「勝利」にこだわれ
原理7 「一番」を求めなくていい、「正しいこと」をしよう
原理8 「無理にバランスを取る」よりも「調和」を大切に
原理9 「人を裁く」のではなく、「受け入れる」こと
原理10 「ロマンスの相手」ではなく、「必要な存在」になる
原理11 「コミットメント」ではなく、「誓約」を立てる
原理12 「謝る」よりも「許す」こと
終わりに 「至高の領域」にある人生

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