【ギリシャでベストセラー】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866514620

本日ご紹介する一冊は、ギリシャで162週連続ベストセラー、世界22カ国で翻訳された話題の自己啓発書、『To δ？ρο』（The Gift）の邦訳。

著者は、起業家であり、ＳＮＳ界隈でも注目される、ステファノス・クセナキスさんです。

これが作家デビューとなる一冊だそうですが、それにしてはレベルが高い。

ギリシャ各地の味わい深いたとえ話を引きながら、人生やビジネスで大切なことを綴っており、文章にも味があります。

全部で99個の人生訓が書かれており、その半分以上は心に染みるのではないかと思える内容です。

日常でささやかな幸せを見つけるヒント、人間関係で他人に振り回されないコツ、どうやって仕事や人生、お金に向き合っていけばいいか…。

人生の悩みにほぼ答えており、それがギリシャ的ユーモア、たとえ話、著者の体験を交えながら語られる、じつにユニークな自己啓発書です。

エーゲ海を思わせる青と白のカバーも、中身のイラストも、持っていて気持ちがいいですね。

まるでギリシャの島に行って、現地のおじいさんから人生訓を聞いたような、そんな錯覚に陥る自己啓発書です。

なかなか旅に出られないコロナ禍でも、異国情緒を味わいつつ、深い学びが得られる、興味深い一冊ではないでしょうか。

さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。

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僕は、ギリシャにカラーテレビがやってきたときのことを覚えている。あの頃見かけたこの落書きのメッセージは一生忘れないと思う。カラーテレビ。白黒の人生。

未来は、自分では決められない。でも、毎日の習慣は決められる。そして今度は、その習慣が未来を決める。成功した人たちと同じものを手に入れたければ、同じ習慣に従うことだ

道を譲ると自分が幸せになる

なすべきは、ただ与えられた畑を大きく豊かに育てること。これがこの世の法則だ

ユーモアこそ人生
お父さんは、存在そのものが巨大な笑顔だった。「どこかで、お会いしましたっけ？」と僕に聞いてくる。「ひょっとして、同じ床屋に行ってるんじゃあ？」そう言うと、また上機嫌で笑って帽子を脱いだ。はげ頭だ。そして、僕もはげ頭！

人はとことんやるのをきらう。だから、望む人生が送れないんだ

成功とは、ほしいものを持っていること。でも、幸せとは、持っているものに気づくこと。僕らの多くが後半を理解していない

全身全霊を込めて望みさえすれば、ほんの一瞬で自分の存在を変えられる。生まれ変わるには、一瞬あれば十分なのだ

何者であるかは、自分を何者と思うかで決まる。そして、何者になるかは、自分を何者と思うかを超えられない

特別な人たちは、いつも「わたしたち」という言葉を使う。「わたし」と言っても、ちっともおかしくないときでさえ

富とは所有することじゃない。与えることだ

物事は一つ一つ違うもの。わかったつもりでいると、とんだ間違いをしでかしてしまう

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素晴らしい本ですが、惜しむらくは、ギリシャ語の日本語訳が上手く行っていないこと。

土井にひと言相談してくれれば、「ヴォウリアグメニ」は、「ブーリャグメニ」、「オウランオウポリ」は「ウラノポリ」が正解だと教えられたのですが…。

とはいえ、訳はギリシャ情緒にあふれていますし、内容も、ギリシャで162週連続ベストセラー、22カ国で翻訳は伊達じゃない。

文章もたとえ話も情緒があって、読んでいて本当に気持ちの良い自己啓発書だと思いました。

ぜひ読んでみてください。

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『うまくいく人が仕事以外でやっていること99』ステファノス・クセナキス・著
岡久悦子・訳　文響社

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◆目次◆

※多すぎるので省略します