2021年6月17日

『ELEVATE 自分を高める4つの力の磨き方』 ロバート・グレイザー・著 田村加代・訳 vol.5778

【全米ベストセラー】
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本日ご紹介する一冊は、ダニエル・ピンク、アダム・グラントが絶賛する、全米ベストセラーの自己啓発書。

著者のロバート・グレイザー氏は、世界的なマーケティング代理店である、アクセラレーション・パートナーズの創始者&CEOで、連続起業家。

個人や団体がキャパシティを広げて向上するのをサポートするプロフェッショナルで、本書も個人の潜在能力を発揮する方法について書かれています。

著者が、広げるよう推奨している4つのキャパシティがあり、本書の議論はそれに従って進められています。

4つのキャパシティは以下の通りです。

1.精神のキャパシティ
2.知性のキャパシティ
3.身体のキャパシティ
4.感情のキャパシティ

各章では、それぞれのキャパシティを広げるための方法、心構え、行動が書かれているのですが、これが思った以上に深い。

160ページに満たない薄い本ですが、読者を啓発し、自己変革に誘うには、十分なエネルギーと情報量だと思いました。

ドロップボックス創始者のドリュー・ヒューストンの勉強法や、シェリル・サンドバーグがグーグル時代に部下に与えたアドバイスなど、エピソードも刺激的で、読ませてくれます。

ダニエル・ピンクとアダム・グラントが推薦する理由が、よくわかった気がします。

さっそく、本文の中から気になった部分を赤ペンチェックして行きましょう。

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1.精神的キャパシティの大きさは、自己を理解し、自分が究極的に求めるものや日々の生活で指針にしたい信条を知ることで広がる
2.知性のキャパシティの大きさは、自分の思考力、学習能力、計画能力の向上にどう取り組むか、自制心を持って遂行するかで決まってくる
3.身体のキャパシティの大きさは、心身の健康及び運動能力の向上で広がる
4.感情のキャパシティの大きさは、困難な状況にどう反応するか、自分の感情をどう処理するか、周りの人との人間関係が良好であるかで決まってくる

良薬は口に苦しということを忘れないでください。格好の例が、シェリル・サンドバーグがグーグル重役時代に、当時の部下キム・スコットに与えたアドバイスにまつわる一件です。サンドバーグはスコットがプレゼンテーションを終えたあと、「えーと」が多すぎたと指摘し、話し方のコーチングを受けて改善するのはどうかとすすめました。スコットが受け流すと、サンドバーグは温かい口調なが
ら率直に言いました。「あのね、キム、本気で受け止めてくれていないみたいだから、もっとはっきり言ってしまうと、『えーと』ばかり連発すると、頭が悪そうに見えるのよ」

知性のキャパシティを広げる実践ステップはじめの1歩
・起床時間を15分早めてください
・いつかやってみたいと思っていたことの頭金を支払ってしまいましょう
・今日やるべきことで重要なものを3つ、正午までに終わらせてください

英語の「compete(競う)」という言葉は、ラテン語の「competere」から派生しました。「共に努力する」という意味で、最高水準を目指すための基盤です

自分の本領を認識してそれを発揮すべく努力するより、自分には無理だという言い訳を考えるほうがずっと楽ですし、勇気も要りません。私たちが恐れているものの正体は、しなければならない努力なのです

Connection+Challenge=CHANGE
心のつながり+挑戦=変化

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勉強は積極的にしているが、あまり人生に変化が見られない、という人には、特におすすめしたい内容です。

指導者的立場にある人は、本書を読むことで、人を本気にさせるノウハウが得られるはずです。

ぜひ、読んでみてください。

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『ELEVATE 自分を高める4つの力の磨き方』
ロバート・グレイザー・著
田村加代・訳 ディスカヴァー・トゥエンティワン

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◆目次◆

第1章 キャパシティ・ビルディングとは何か?
第2章 精神のキャパシティを広げよう
第3章 知性のキャパシティを広げよう
第4章 身体のキャパシティを広げよう
第5章 感情のキャパシティを広げよう
終 章 より良い道を切り開こう

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