2016年11月9日

『すべての仕事は「問い」からはじまる』大島祥誉・著 vol.4494

【マッキンゼー流「問う」技術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797382627

本日の一冊は、ベストセラーとなった『マッキンゼー流入社1年目問題解決の教科書』の著者、大島祥誉さんによる「問う」技術。

※参考:『マッキンゼー流入社1年目問題解決の教科書』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797369531

米大統領戦の結果を受けて、マーケット関係者を中心に、さまざまな「問い」が出されている最中だと思いますが、こういう状況では、「問い」のセンスが良い人がチャンスをモノにします。

どうすれば良い「問い」ができるのか、何をどう問えばいいのか、マッキンゼーで「問い」を叩き込まれたという著者が、そのノウハウをまとめています。

起業したいがなかなか踏ん切れない方、画期的な新商品を開発したい方、アイデアが欲しい方、問題解決したい方に、ぜひおすすめしたい内容です。

問いから始まった「ポカリスエット」や「い・ろ・は・す」などの成功事例も紹介されており、改めて問いを立てることの威力を理解しました。

さっそく、気になるポイントを見て行きましょう。

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大事な問題であればあるほど、問題そのものに取りかかる前に「何が本当の問題なのか?」を問うべき

実はポカリスエットは、「点滴液を飲み物にできないだろうか」という問いから生まれたもの

(1)「当たり前」に対して健全な疑いを持って
(2)「問う」ことで脳を動かしていく

「クライアントにとって、そもそもどうなることがいいことなの?」という、より根源的で本質的なことを問いながら仕事をしなさい

水を買うことで、エコにつながる「い・ろ・は・す」は、3年で20億本を売る巨大ブランドとなりました。問いで「水」×「エコ」という新たな掛け算をすることによって、レッドオーシャンであったミネラルウォーター市場に、競合のまったくいないブルーオーシャンを生み出したのです

今、皆さんの周りにある前提が常にずっと正しいとは限らない

限られた情報を「前提」にして、そこから行動を決めてしまうとそれ以上の可能性は生まれません

「自分にとって得意な仕事がやってきたからチャンスになるんじゃない。本当にできるやつは、『これをどうしたらチャンスにできるだろうか?』と考えるんだ」(著者の先輩)

問われた人に「スッと入って」きて、もやっとしていたものを晴らし、前向きなアクションを起こしたくなるような問いこそ「良い問い」

前提条件を疑え

未知の問題は、プロアクティブな「問い」を使う

「そもそも…」であえて大きな問いを立ててみる

出てきた情報やデータに対しては、ぜひ「本当にそうなのか?」という問いを立ててみてほしい

仕事の悩みのもとになる「価値のギャップ」を埋めるためには、相手に対して「愛のある問い」をすること

言いづらいことは「問い」からはじめる

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さまざまな問いのノウハウが出ていますが、一番大事な問いは、「人生」を後悔しないように問うことでしょう。

著者は、こう述べています。

<仕事でも人生でも、今の状況を変えたいときは、「問い」を使うことによって、状況を変えることができます>

<それは本当に大事なことですか?>
<なぜ大事だと思うのですか?>
<大事にすることで何が生まれますか?>

実際、土井も新たに生まれた夢にこの「問い」をかけてみましたが、まったくブレていないことに気づきました。

ぜひ、ご自分の仕事や夢のチェックに、本書のノウハウを使ってみてください。

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『すべての仕事は「問い」からはじまる』大島祥誉・著 SBクリエイティブ

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◆目次◆

第1章 なぜ、優れたコンサルタントは「問い」を大切にするのか
第2章 良い問いとは何か?
第3章 仕事の悩みは「問い」で解決する
第4章 他人と自分を動かす「問い」の使い方
第5章 「問い」の力で人生の質を高めよう
付録 ケース別 質問リスト
おわりに 世の中はすべて「問い」でできている

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