2016年2月7日

『スタンフォード大学 夢をかなえる集中講義』 ティナ・シーリグ・著 vol.4219

【ティナ・シーリグ氏最新刊!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448416101X

「日本は世界一の長寿企業」とよく言われますが、じつはこれは、「挑戦者が少ない」ことの結果でもあります。

なぜなら、企業の存続を脅かすものはライバルによる参入であり、それが少なければ、存続する企業が多いのは当然の帰結だからです。

事実、日本の起業率は諸外国と比べても著しく低い。

当然、その国では、起業家精神も教えられていないのです。

今日、スタッフとある悲惨な事件について話していました。

「なぜ、そんな悲惨な状態になっても組織を飛び出さないのか」
「自殺するくらいなら、やめればいいのに」

起業家精神というのは、未来を自分の手で切り拓けるものと考える精神のことです。

若い頃、この起業家精神を教えていれば、どれだけ多くの自殺者を救うことができたか。理不尽な社会の現状を変えるべく、立ち上がる若者を増やせたか。

そんな無念を感じていた時、ちょうど届いた本があったので、ご紹介します。

『スタンフォード大学 夢をかなえる集中講義』は、ベストセラー『20歳のときに知っておきたかったこと』の著者であり、スタンフォード大学教授であるティナ・シーリグ氏による最新刊。

※参考:『20歳のときに知っておきたかったこと』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484101017

「起業家精神とは何か」を説いた内容で、冒頭に書かれているセリフには、本当にしびれました。

<未来は自分自身の手で切り拓くことができる、という起業家精神を若い人たちに教えないのは、犯罪的な行為>

本書では、読者がひらめきを形にし、夢を実現するまでのサイクルを「インベンション・サイクル」と名付け、それをステップ・バイ・ステップで説明しています。

◆インベンション・サイクルを構成する四要素
・想像力
・クリエイティビティ
・イノベーション
・起業家精神

どんなことが書かれているのか、さっそく見て行きましょう。

———————————————–

行動してはじめて情熱が生まれるのであって、情熱があるから行動するわけではない

境界だと思っているものは自分で決めたものに過ぎず、自分で想像できることに限られる

やってみて初めて自信が生まれるのであって、自信があるからやるわけではない

「危機を無駄にするのはもったいない」(経済学者ポール・ローマー)

ばかげたアイデアを考えることは、何ができると思っているのかを探っていくことでもあり、それによって自分の思い込みが明らかになります

いちばん面白いアイデアは、もうアイデアが出尽くしたと思った後に出てくる

前例のない大胆なアイデアは徹底的に叩かれ、死の寸前まで追い詰められるものです。それに屈することなく、長期にわたってやり続けられるイノベーターだけが、成功することができるのです

ブランソンは言います。「チャレンジとは、大きなアイデアをもとにやり切ることだ。大きなアイデアがあるなら、試してみるだけだ。失敗してばったり倒れたら、起き上がってもう一度トライすればいい。失敗から学ぶのだ。そして、成功するには、人々の生活を向上させなければならない」

増幅型リーダーとは、周りのやる気を高め最高の仕事をさせる環境を整え、有能な人材を惹きつける人たちです。想像力をかきたてるような大胆な課題を与え、建設的な議論が活発にかわされる文化を育て、部下に当事者意識をもたせ、活躍すれば手柄をその人のものにします

アイスバケツ・チャレンジがここまで広がった背景には、三つの鍵があります。第一に単純さ(頭から氷水をかぶることほど単純なことはないでしょう)。第二に意外性(ふつうは、氷水の入ったバケツなど選ばないでしょう)。そして、第三に、つぎの人にバトンを渡さなくてはいけない、というルールです

集中力がないと、たちまちカリスマ性は失われてしまいます

ビジョンが大きな影響力をもつには、熱心な支援者が一定数以上必要

———————————————–

起業家精神を持ち、アイデアを実行に移すまでのさまざまな教訓が散りばめられていますが、個人的には、以下のフレーズが刺さりました。

<自分がこうありたいと望む将来をイメージするだけでなく、そこにたどり着くまでに克服すべき障害についてもイメージしておく>

ニューヨーク大学ヘザー・バリー・カペスとハンブルク大学ガブリエル・エッティンゲンの実験によると、「ある事について望ましい結果をイメージするだけだと、それに注ぎ込むエネルギーが低下する」らしいのです。

何かを本当に成し遂げようとするなら、ネガティブ面も想像しておく必要がある。

次なるチャレンジの、良い教訓となりました。

ぜひ、読んでおきたい一冊です。

———————————————–

『スタンフォード大学 夢をかなえる集中講義』ティナ・シーリグ・著 CCCメディアハウス
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448416101X

————————————————-

◆目次◆

読者への手紙
序 章──ひらめきを形に
第I部 想像力
第1章 どっぷり浸かる──建物のなかに入る鍵
第2章 ビジョンを描く──世界があなたの舞台
第II部 クリエイティビティ
第3章 やる気を高める──顧客は自分自身
第4章 実験を繰り返す──卵は割れてもかまわない
第III部 イノベーション
第5章 フォーカスする──ゴミ箱のなかを整理する
第6章 フレームを変える──脳に刷り込む
第IV部 起業家精神
第7章 粘り強く続ける──何がボートを浮かせるのか
第8章 周りを巻き込む──物語を聴かせて
終 章──終わりは始まり
課題のまとめ
感謝の言葉

解 説──千里の道は、適当な一歩から。

この書評に関連度が高い書評

この書籍に関するTwitterでのコメント

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー