2014年9月18日

『不動産の落とし穴にハマるな!』畑中学・著 vol.3712

【まんまと「ハメられない」ために】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/476127025X

本日の一冊は、ベストセラー『2時間で丸わかり 不動産の基本を学ぶ』の著者、畑中学さんによる待望の2冊目。

※参考:『2時間で丸わかり 不動産の基本を学ぶ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761269251

今回は、不動産売買の「心理学」をテーマに、買い手、売り手が思わずハマってしまう「不動産の落とし穴」を解説しています。

対象は、投資用不動産、個人用住宅の両方。

オビには「売買契約する5分前までに必ず読んでください。」と書いてありますが、売買に際し、冷静さを取り戻すために、ぜひ一読をおすすめします。

・「値引き交渉」で端数にこだわるのは負けと心得よ
・「相場より安すぎる」からと言って敬遠してはならない
・「今しかない」「競合しています」という<希少性のワナ>に要注意
・新築は中古の1・6倍の販売力がある
・「売り出してすぐ現れた買い手」は見送るな

興味深かったのは、さまざまな買い手、売り手を見てきた著者ならではの視点と、不動産業者が顧客を誘導するために使うテクニック。

まんまと「ハメられない」ためにも、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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見た物件と現状の住まいとの落差が大きければ大きいほど、「自分の生活や状況が劇的に変わる」と思い、つい勢いで買ってしまう

今まで「買えなくなる人」を数多く見てきましたが、その方々の特徴は論理的か、情報力が高すぎることでした。些細なことに気を取られすぎなのです

エリアや物件選択の是非が自らの不動産購入力よりも優先されやすい

「今、月々の住宅ローンを支払えること」は「ずっと住宅ローンを支払い続けられる」とはイコールでない

◆アンカリングにとらわれなくなる「3つの対策」
1.物件の内容(種別、築年数、構造、面積など)を実際に見て価格を評価する
2.実際に見た物件の評価の相互比較はするが、見ていない物件の評価は除外する
3.極端な事例や自分にとって都合の良い事例は可能な限り排除する

「値引き交渉」で端数にこだわるのは負けと心得よ

不動産の価格査定の際に、習慣で端数に80万円は無意識に付けてしまいますが、他にも端数で40万円や50万円、70万円を付けることがあります。これらの場合は、売主が資金計画的に帳尻を合わせるためであったり、あるいは値引き拒否の姿勢を見せるためなど、何らかの理由があると思われます

「相場より安すぎる」からと言って敬遠してはならない

「今しかない」「競合しています」という<希少性のワナ>に要注意

売れる不動産の価格とは「買主が買っても『トク』と思える価格」

不動産会社の営業マンを軽く扱ってはいけない

「物件」→「不動産業者」→「買う」という流れではなく、「不動産業者」→「物件」→「買う」という流れ

選択肢が多いと人は選べなくなる

新築のバス便物件なら問題なく買うとなっても、中古となると「かなり安くないと買わない」となりやすい

半年以上売っていると「売れ残っている」と感じる

「売り出してすぐ現れた買い手」は見送るな

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『不動産の落とし穴にハマるな!』畑中学・著 かんき出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/476127025X

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◆目次◆

第1章 不動産を買うときの落とし穴にハマるな!【感情編】
第2章 不動産を買うときの落とし穴にハマるな!【価格&交渉編】 
第3章 不動産を買うときの落とし穴にハマるな!【思考編】
第4章 不動産を売るときの落とし穴にハマるな!

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