2006年6月19日

『「できる人」で終わる人「伸ばす人」に変わる人』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534040741

本日の一冊は、コミュニケーション・コーチであり、好著『なぜ、
「できる人」は「できる人」を育てられないのか?』の著者でもあ
る吉田典生さんが、「できる人」と「伸ばす人」の違い、そして、
「伸ばす人」になるためのちょっとしたコツを教えてくれる一冊です。

※参考:『なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか?』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534040032

起業家の多くは、もともと「できる人」として認められ、それゆえ
に独立するのですが、それが往々にして悲劇を招きます。

やがて部下を持ったとき、「なぜできないのか?」という疑問を繰
り返し、やがて部下の成長の芽をつんでしまう。

本書は、そんな事態に陥らないために、どんな心構えを持つべきか、
どのように部下に接したら良いかを指南した、貴重な一冊です。

とくに「『伸ばす人』が持っている3つの力」や、「成長のプロセ
スとしての4つの対話」は、ワンマン社長にとっては目からうろこ。

土井も大いに反省させられました。

ぜひみなさんも読んでみてください。

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■ 本日の赤ペンチェック
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見た目は穏やかでも、その人がすることを「自分には、まねできな
いなあ……」と感じさせる人は、できる自分を通して周囲に無力感
を与えている可能性があります

「伸ばす人」は、「できない人」の背景に関心を寄せています。単
純に自分が知っている答えを与えるのではなく、相手が今、何を欲
しているのかを十分に知ろうとします。そこから真剣に聞くという
行為が生まれてくるのです

◆「伸ばす人」が持っている3つの力
1.自分とは異なる相手を「受け入れる力」
2.相手との対話を成立させる「伝わる力」
3.「伸ばす人」として相手の可能性を「引き出す力」

◆成長のプロセスとしての4つの対話
1.新しい視点を見つける
2.動機づけて行動を促す
3.行動の進捗を管理する
4.ゴールにたどり着いた後、さらなる成長に向けて次のゴールを描く

ただの「できる人」は、自分と相手の違いが対話の制約になってし
まいます。それに対して「伸ばす人」は、自分とは違う存在である
相手の未知なる感情の領域に、いつもアンテナを張っている人です

天から与えられた役割を放棄して、自己実現を語ろうとする人に自
己は見えていません

しっかりとミニゴールが定まっていれば、残された距離は同じでも
「ここまで来たぞ」という事実を確認できます

言葉の選び方によって、これまで届かなかった熱い思いが”方針”
に変わります。それによって、はっきりと行動のイメージを共有す
ることができます

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『「できる人」で終わる人「伸ばす人」に変わる人』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534040741
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■目次■

序章 ただの「できる人」と「伸ばす人」は、どこが違うのか?
第1章 視点を変える対話
第2章 行動を促す対話
解説篇 コーチ型マネジメント
第3章 進捗を管理する対話
第4章 次のゴールを描く対話
終章 四つの対話の舞台をつくる

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