2005年11月12日

『「リスク感度」の高いリーダーが成功を重ねる』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478375054

本日の一冊は、企業のマネジャーが見落としがちな、「リスク管理」について、専門家・実務家がそれぞれの見解を寄稿したものです。

過去に起こった重大な事故のケースを分析し、危機がどのようにして発生するか、組織が危機に備え切れない理由は何なのかを明らかにしています。

他の多くの問題同様、リスク管理の問題も、結局は人間や組織の問題。本書では、優れた企業がどんなことをしているか、マネジャーはどうすべきか、じつに示唆に富んだ内容が示されています。

本書によると、多くの場合、事故の発生を予測するための情報は、企業内にあるようで、問題はそれを認識しない、注目しない、対応しないことにあるそうです。

情報がありながら、危機が発生するとすれば、それはマネジャーの責任以外の何ものでもありません。

危機意識を持つために、また組織のあり方を見直すために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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組織が危機に備え切れない理由は、三種類――心理面、組織面、政治面――の障害にある

◆「予見可能な危機」を回避する三つのステップ
1.認識 2.注目 3.対応

◆リスクに対し、企業が持つ弱点
1.心理面の弱点: 認識不足から、迫り来る危機に気づかない
2.組織面の弱点: 組織の壁によってコミュニケーションが阻害
3.政治面の弱点: 意思決定プロセスに欠陥 一部の利益が全体を歪める

◆危機に強い(予防的に動く)企業と、危機に弱い(場当たり的)企業
・予防型企業は少数派であり、「フォーチュン500」のうちの5%
・予防型企業は創業からの年数が平均83年(対処型企業は67年)
・予防型企業は、対処型企業よりも業績が優れている

◆予防型企業による、危機の分類
1.天災(山火事や地震)
2.正常な事故(当然起こりうるシステムの負荷や故障)
3.異常な事故(悪意ある行為によって生じる危機)

賢い企業は毎年、自社施設のいくつかを無作為に選び、そこに経営資源と時間を傾けて危機の可能性を確認している

「企業のなかで最もハッキングに弱いところは、ソフトウェアでもシステムでもない。それは善良ながら不注意な一般社員である」
(ケビン・ミトニック)

何といっても危機を膨らませるのは、世間が抱くイメージなのだ

(危機の際は)問題の現場に、責任ある上層部の人間を即刻送り込むこと

ここぞという場面で、こちらの言い分を信じてもらえるかどうかは、危機が起こるまでに、じっくり信頼を培ってきたかどうかで決まる

◆リスクが潜む三分野
1.成長 2.企業文化 3.情報管理

◆再起力の高い人が持っている三つの能力
1.現実をしっかり受け止める力
2.「人生には何らかの意味がある」という強い価値観によって支えられた、確固  たる信念
3.超人的な即興力
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『「リスク感度」の高いリーダーが成功を重ねる』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478375054
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■目次■
まえがき
第1章 ビジネス危機は予見できる
第2章 健全なる組織はクライシス感度が高い
第3章 クライシス・マネジメントはリーダーの仕事
第4章 企業に潜む「リスク」を測る
第5章 「その場しのぎ症候群」から脱する法
第6章 安全なITシステムなどない
第7章 「不足の事態」の心理学
第8章 「再起力」とは何か
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