2005年6月22日

『自分の会社をつくるということ』

http://tinyurl.com/azcko

本日の一冊は、26歳という若さでトレンダーズ株式会社を立ち上げ、現在は女性起業家の教育・支援活動でも知られる経沢香保子さんが、初めて書いた、注目の一冊です。

売上1億円、年収3000万円という明確な指標を示し、それを実現するための方法論を、著者自身の体験を織り交ぜながら、わかりやすくかつ具体的に書いています。

本書のいいところは、これから起業する人にとっては、経営者の考え方・視点を身に付けられること、そしてスタートアップ直後の経営者にとっては、今後の成長ステージや課題が明確になる点だと思います。

「起業」から「企業」へのプロセスをここまで体系的にかつわかりやすくまとめた本はなかなかないのではないでしょうか。

女性のための起業バイブルになることは間違いないと思いますが、これから起業する人や、起業したばかりの人、女性部下に起業マインドを植えつけたいマネジャーにとっても、有益な一冊だと思います。
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■ 本日の赤ペンチェック
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社長は、常に自分自身で物事を決められる人間でなければなりません

社長になったらお金の使い方は「投資」だけです。いかに小さい金額でも確実に元をとっていく。それが経営の基本だと思います

◆女性が起業するときの最初の目標
年商一億円、社員三~四人、オンリーワンビジネス

周りの人からも、この人は飛び抜けていると思われたら、その段階がひとつの目安、つまり辞めるタイミングになる

どんな仕事でもしっかり結果を出す。そうやって「個人」としての安心感を周囲に植え付ける人物になること

起業準備期間でもうひとつ、鍛えておいたほうがいいのは、表現力

◆企業の成長のステージ
1.事業ドメインを明確にする
2.事業として確立する
3.リスクを分散し、顧客を創造し続ける
4.組織を構築する
5.社会に必要な存在となる

社長の一番大事な仕事は、継続的に売り上げを上げ続ける仕組みを作ること

本来、社長が常にやらなければいけないのは、”次を考えること”

◆商材選定の基準
1.売りやすい 
2.原価ができるだけ安い
3.時流に乗っている 
4.差別化されている

お店に入ったら、サービスだけを見るのではなくて、サービスの向こうにある運営側の意図とか、経営者の心理を読み取れるようになること

少し時代の先を読んで、ニュースになるような、世の中に必要とされていることをやらないといけない

気前がいい人が、結局は最後に最も多くを長期的に回収できる

リレーションは、顔つなぎでも飲み会でも何でもありません。お互い有益な存在であり続けること

うまく成功している人は、結局一人では大きなことはできないとわかっている人
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『自分の会社をつくるということ』
http://tinyurl.com/azcko
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■目次■
まえがき
第1章 自分の会社を持ちましょう!
第2章 立ち上げの前にやるべきこと
第3章 会社を成功させるキーワード
第4章 あなたのブランドで、オンリーワンになりましょう
第5章 社長の仕事って何でしょう?
第6章 売る人はあなたです
第7章 経営のマインドが重要です
第8章 あなたの会社を知ってもらいましょう
第9章 お金をかけずに営業しましょう
第10章 人事のエキスパートになりましょう
第11章 起業から最低三年はがんばりましょう
第12章 事業は生き物
第13章 女性起業塾について
第14章 人生と仕事。全体を充実させましょう
あとがき
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