『社長さん!銀行員の言うことをハイハイ聞いてたらあなたの会社、 潰されますよ!』篠崎啓嗣・著


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【タイトル長い…】
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学生時代、東京ディズニーランドの創業話を読んでいて、当時の銀行家の英断に感動したのを覚えています。

しかし、そんな話は今は昔。どうやら最近の銀行というのは、クライアントや産業を育てることよりも、保身が大事なようです。

本日ご紹介する一冊は、現在、コンサルタントとして中小企業の資金繰りの相談を受けている元銀行員が、賢い銀行とのつき合い方を書いた注目の一冊。

時代を反映して、ベストセラー街道まっしぐらの一冊です。

内容的には、中小零細企業経営者向けに、銀行と対等に渡り合うためのテクニックを説いた一冊で、銀行の評価システムからクライアント企業を「型にはめる」パターン、賢いお金の借り方、銀行員とのつき合い方まで、じつに細かく書かれています。

「担当者の実績に最も貢献するのは、新規、長期、保証協会付き」といった話や、担当者が異動するときが融資の狙い目といった話、「融資を受ける銀行には預金しない」といった処世術まで、お金を借りる経営者なら、絶対に押さえておきたいツボが満載です。

基本的には借金をしている会社に向けて書かれた本ですが、本書を読んで融資の条件などを見ていると、逆に理想の経営とは何なのかが浮かび上がってきます。

余計なものは持たない、「飲む・打つ・買う」は厳禁、会社がダメになったら社長が泥をなめる…。

会社を永続させるために必要な心構えと、資金繰りを成功させるための裏話がほどよくミックスされた、じつに刺激的な読み物です。

経営者はもちろん、将来起業する人も、ぜひ読んでおいてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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百年に一度とまで言われる世界経済の危機的状況の中で、銀行はいまやなりふり構わず資金を回収する方向に走り始めた

銀行員と銀行家の違いは何か? それはひと言で言えば、「リスクを取れるかどうか」ということに尽きます(中略)銀行員は定量分析、数字で相手を判断する。いっぽう銀行家は定性分析を重んじる

融資が出るかでないか、その可否を決定する際の「融資の原則」は1.使途、2.財源、3.保全、4.期間、5.レート

銀行員はプライドが高いです。自分が知らないことについて聞けません。お客様の業界について知らなくても、聞くことは決してしません。ですから、お客様は自社を取り巻く環境についてなど、担当者にきちんとアピールしていったほうがいい

いったん売上・利益が下がってくると経営者は一気に弱気になるしカネも必要になる。そこに、いままで無担保で出していたけど、これだけ下がって赤字だったら出せるわけがないですよね、ということで保証協会付き融資をガンガン出すわけです。だから、腐りかけの鯛が一番うまい

担当者の実績に最も貢献するのは、新規、長期、保証協会付き

資金ニーズがある会社にとっては、担当者が異動するときというのは融資を引き出すチャンスとなる

融資を受ける銀行には預金しないほうが賢明です

営業日で五日過ぎても可否が聞けないなら、直に銀行に行って聞いてください

銀行員が口頭で約束したことは、書面がない限り信用してはいけない

明確に旧債振替をやったとわかれば、その銀行は処分の対象になります

経営者が率先垂範して、俺も一緒に泥なめるから、経営者として経営責任を取るから、おまえらも申し訳ないけど泥をなめてくれと言えるかどうか、実行できるかどうか。このような態度を示していれば銀行も支援します

業績が良い頃からメインバンクを二つ持っておくのは必須です

不用意にクレジットカードを作ることは個人信用情報を提供することにもなりかねません

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『社長さん!銀行員の言うことをハイハイ聞いてたらあなたの会社、潰されますよ!』すばる舎リンケージ 篠崎啓嗣・著
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◆目次◆

はじめに
第1章 知らないと損をする! 銀行のすべて
第2章 知らないと一大事! 銀行の手口
第3章 みんなが知りたい! 銀行取引素朴な疑問
第4章 知ってて安心! 御社のそこが見られている
第5章 知らないと恐ろしい! 小さなリクエストの裏
第6章 知ってて良かった! 銀行員が使う言葉の本音と建前
おわりに

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