2008年9月22日
【行動力は訓練できる!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569701930
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本日の一冊は、2008年上半期のビジネス書No.1ベストセラー『脳を活かす勉強法』の待望の続編。
※参考:『脳を活かす勉強法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569696791/
テレビなどでおなじみの脳科学者、茂木健一郎さんが、脳の特性を活かした仕事術について、持論を展開する、ある意味自己啓発的な内容です。
興味深いのは、脳には「感覚系学習の回路」と「運動系学習の回路」の2種類があり、この2つはアウトプットを伴わない限り、連携できないという主張です。
情報化社会になり、誰もが等しく学習できる環境になったにもかかわらず、いざ実践するとなると、成果も年収も大きく差が開いてしまう。
その原因は、まさにこの2つの回路が連携できていないことにあったのです。
であれば、話は簡単。この2つの回路を連携させる方法を学べばいい。
本書には、まさにその方法論が書かれているのです。
自分の作品を巨匠と比べる、自分の中に高性能の鏡を持つ、情報の整理や暗記に頭を使わない…。
根強い勉強本ブームのなか、消化しなければならない情報の多さに正直閉口している人も多いはず。
『ザ・ゴール』が教えてくれたように、問題はスループットであって、「知識」という名の部分最適ではありません。
これまでの著書と似通った部分もありますが、脳を活かし、アウトプットにつなげるために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人間に限らず、生命を特徴付けているのは「自律性」と「自発性」
周囲の環境や他人に流される人生では、前頭葉は活発化しません。前頭葉の元気がなくなると、人は無気力になる可能性があると指摘されています
◆生命の輝きを放つための5つの行動
1.クリエイティビティ(創造性)をもっていること
2.セレンディピティ(偶然の幸福に出会う力)があること
3.オプティミスト(楽天家)であること
4.ダイナミックレンジ(情報の受信範囲)が広いこと
5.イノベーション(改革・革新)を忘れないこと
アウトプットの精度は、運動系学習の回路がどれだけ鍛えられているかに依存する
感覚系の学習が進みすぎてしまうと、より完璧な出力を求めるようになってしまいます。そこで運動系の訓練を怠っていると、「理想とする状態」と「実際の自分のアウトプット」との間に大きなギャップが生まれ、苦しくなってしまうのです。この苦しさは、時には、行動意欲を減退させることになりかねません
感覚系回路からインプットした情報を運動系回路を通して一度外部に出力し、再び感覚系回路で入力する。このサイクルが成立して初めて、感覚系と運動系が同じ情報を共有できる
仕事ができる人ほど、自分の中に「高性能の鏡」をもち、その鏡を通して仕事のクオリティをモニタリング(監視)し続けています
自分の作品と巨匠の作品を無理やり並べれば、当然みじめな気持ちになるでしょう。しかし、このみじめな気持ちこそ脳を本気にさせる活性剤の一つなのです
ホラスは、なぜ手紙を簡単に捨ててしまうのでしょうか。それは脳のポテンシャル(潜在能力)を最大限に発揮するには、「情報の整理や暗記に頭を使わないこと」を重視しているからです
脳は、長いタイムスパンで目標を覚えているようにはできていません。遠い目標よりも直近のスケジュールを優先させる傾向にあるのです
「できる人」ほどタイガー・ジェット・シンのように、場外乱闘から仕事を始めています
経験をたくさん積んだお年寄りが本気で意欲を出すことが一番すごい
時々、アウェー戦をやると脳は大きく伸びる
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『脳を活かす仕事術』茂木健一郎・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569701930
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◆目次◆
はじめに
第1章 脳の入力と出力のサイクルを回す
第2章 茂木式「脳の情報整理術」
第3章 身体を使って、脳を動かす
第4章 創造性は「経験×意欲+準備」で生まれる
第5章 出会いが、アイデアを具現化する
第6章 脳は「楽観主義」でちょうどいい
第7章 ダイナミックレンジが人生の幅を広げる
第8章 道なき場所に道を作るのが仕事である
おわりに
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2008年9月22日
【生きる力が湧いてくる本】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822247015
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以前、名講演家、福島正伸さんが書いた『どんな仕事も楽しくなる3つの物語』を紹介した際、ものすごい反響がありました。
※参考:『どんな仕事も楽しくなる3つの物語』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4877712313/
本日ご紹介する一冊は、この本に勝るとも劣らない感動メッセージ集。
元カリスマ塾講師の肩書を持ち、講演で泣かない人はいないと言われるほどの名講演家、木下晴弘さんが、仕事や人生、子育てに役立つ感動エピソードをいくつも紹介しています。
帯の推薦文に、「一気に読むには感動が大きすぎる」と七田眞さんの言葉が載っていますが、これは決して大げさではなく、土井も電車で読んでいて、涙をこらえるのに必死でした。
ピアニストになる夢をあきらめて以来、何をしても続かなかったレジ打ちの女性が、仕事の意義に目覚め、泣き崩れたエピソード、やる気のない子どもたちを一瞬で勉強好きに変えたひと言、奇跡のリンゴを生んだエピソード…。
人をやる気にさせるには、「感動」が必要なんだと、改めて実感させられた、そんな一冊です。
現在、部下の指導や子育てに悩んでいる方はドンピシャリ、そうでない方にとっても、生きる希望が湧いてくる一冊です。
毎日を力強く生きるために、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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アフガニスタンのことを知ったあとでも、この席に座っていられる幸福をムダにできるか?
うちの子は少しも言うことを聞かないとお母さんが思っている時は、彼も、お母さんは僕の話を少しも聞いてくれないと思っているのですよ
あとからわいてきた欲求がかなえられていないからといって、なんて自分は不幸なんだろうと嘆いたり、なんてこの子はダメなんだろうと文句を言ったり、それでは目の前の幸せにも気づかなくなりますよね
どうしたことか5つのレジが全部空いているのに、お客さんは自分のレジにしか並んでいなかったのです(中略)「放っといてちょうだい。私はここへ買い物に来てるんじゃない。あの人としゃべりに来てるんだ。だからこのレジじゃないとイヤなんだ」その瞬間、彼女はワッと泣き崩れました。
人は応援してくれる人がいるから成功できるのです
漠然とした遠い目標ではなく、明日という短い目標ならば、人は何とか今日をがんばることができる
人間というのは、誰かのために力を出す時に最も力を発揮できるのです
君が心を込めて、届け! と思って贈ったそのプレゼントを仕分けしてくれている人がいることに、君は気づかないかい? その人が仕分けの仕事を丁寧に間違いなくしてくれるから、君の心は彼女に届くよな。君が日々やっている仕事の対象は単なる荷物じゃない。人の心が詰まったあったかい荷物だ
私のいた塾ではその学校の合格定員より多くの人数は受けさせませんでした
入試に臨んで、私は生徒たちに「みんなで合格しよう」とは言いませんでした。「一緒に勉強できて良かったなあ」こう言うのです
君たちは、一人で走るのと二人で走るのと、どっちが速く走れる?二人で競えば、自分も思わぬスピードが出るんだよ
「自分の命に代えてもお前を守ろうとするその人間が、今この時間、お前に願いを込めて働き、今ご飯を作っている。そんな大切な人の期待を裏切る人間だけには、なってほしくないんだ」こう言うと、子どもは涙を流します。ボロボロと涙をこぼして泣き、授業をまじめに受けるようになるのです
「パチンコなんて負ける確率のほうが高いのは当たり前のこと。だったら、どうせ負けるのなら、私はこの店で負けたいのよ」
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『涙の数だけ大きくなれる!』木下晴弘・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894513145
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◆目次◆
はじめに
第1章 仕事がイヤになったら……
第2章 仕事がつまらなくなったら……
第3章 人間関係に悩んだら……
第4章 あなたにできることは何か?
第5章 あなたが大きくなるために……
おわりに
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2008年9月22日
【明日はまた暴落か】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822247015
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先日、メディアを騒がせたリーマン・ブラザーズの破綻の後、マーケットでは恐慌懸念が広がっていますが、本日ご紹介する一冊は、まさに今読むのにピッタリの一冊です。
経済学者として名を馳せた故・ジョン・ケネス・ガルブレイスの名著を復刊したもので、帯に書かれているように、「バブル崩壊、株価暴落のあとに必ず読まれる、恐慌論の名著」です。
もちろん、マーケットを取り巻く環境や各種の規制、各国政府の政策など、当時と今は大きく変わっていますが、それでもここに描かれている人間の本性は、いつまでも変わらない気がします。
「投資をしているのが金融を知り過去から学んだ人ばかりではない」状況で投機熱が高まり、買っている人々は、その資産にどんな価値があるのか、なぜ価格が上がるかを考えなくなる。
そこに、追い討ちをかけるように、「仕掛け」(投機の証券化)が登場する。
これは、フロリダの場合でも、今回のサブプライムローンの場合でも、基本的には同じようです。
権力者が自らも投機に励み、言説がゆがめられ、バブルはやがて手に負えないところまで進んでいく。
「レバレッジ」が投資家に牙をむき、逆に働く。やがて人々は、ゴミ同然の資産のために、本当に大切な資産を失い、壊滅的な打撃を受ける。
富裕層に富が集中すると、経済はどうなるのか。投機熱が高まると社会はどうなるのか。
本書を読んでいると、最近出された欲望むき出しのビジネス書のほとんどが、マクロレベルでは間違っていることがわかります。
今日の市場は高値で終わったようですが、本書を読む限り、本当の大暴落の前には、いつでも楽観的な見方が蔓延しています。
歴史から学び、賢明な投資をするために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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悪い事態を予想するのには勇気も洞察力もいらないのであって、いいときにいいと言うことの方が勇気がいるのだ。輝かしい未来を予言して当たらなければ、ここぞとばかりに糾弾されるが、地球終末の日を予言して外れても、誰からも咎められはしない
フロリダの気候という現実の決め手の上に、投機を誘う虚構の世界が築き上げられていった。その世界に入り込むのは、物事を疑ってかかる人間ではない。信じる理由をほしがる人たちだ
時が経つとともに、値が上がるという事実にだけ目を奪われ、なぜ上がるのかを考えようとしなくなるのは、投機のもう一つの特徴である
過去の大規模な投機ブームをみると、投機家が心おきなく自分の仕事に集中できるような仕掛けが必ず登場していることがわかる。フロリダの場合には、それは「手付証書」の売買だった
理由の一つは、当時の大物たちが心配無用と請け合ったことにある。ただしこの連中は、自分がさかんに投機をしていたからそう言ったのだった
レバレッジは、のちに明らかになるように、両方向に働く
賢明で責任ある新聞や知識人は、ブローカーズ・ローンの増加を批判せずに、増加傾向を重大視する人々の方に矛先を向けた。不幸を予言する者はきらわれる
当時一億二〇〇〇万あったアメリカの全人口のうち、さかんに株取引をしていたのは一五〇万人強に過ぎない
情報が伝わらないとなると、実際は壊滅的打撃までは受けていなくても、最悪の事態を想像しがちなものである
追い証請求を受けて窮地に陥った投資家は、災難の中から少しでも財産を救うべく、株の一部を売って残りは何とか手放すまいとした。
ところがいざ売ろうとすると、投信株にはまともな値段は付かず、そもそもまず売れないことを思い知らされる。となれば、優良銘柄を売るしかない。こうして、USスチール、GM、ATTといった堅実な銘柄が途方もなく大量に投げ売りされていった
金利や信用供給よりもはるかに重要な役割を果たしたのは、時代の空気である。大規模な投機が展開されるためには、普通の人でも金持ちになれるのだという楽天的で揺るぎない自信が行き渡っていなければならない
所得分配がこのように甚だしく偏っていると、経済は高所得者層による投資や贅沢品の消費への依存度が高くなる(中略)高所得者層の投資と支出は、一九二九年一〇月の株価暴落にとりわけ敏感に反応したと考えられる
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『大暴落1929』ジョン・K・ガルブレイス・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822247015
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◆目次◆
一九九七年版まえがき
第1章 夢見る投資家
第2章 当局の立場
第3章 ゴールドマン・サックス登場
第4章 夢の終わり
第5章 大暴落
第6章 事態の悪化
第7章 暴落後の日々1
第8章 暴落後の日々2
第9章 原因と結果
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