2008年9月2日
【安直なビジネスアイデアに欠けている視点】
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本日の一冊は、日本一のシェアを達成した「ページメーカー」や、「筆まめ」の牙城を崩した「筆王」の販売など、ビジネスにおいて数々の武勇伝を持つ著者が、新規事業成功のヒントを説いた一冊。
一度何かで成功した企業は、成長の過程で新規事業に手を出したくなるものですが、実際にはそれは新たに起業するのと同じこと。
そこに、起業家スピリッツのない人間が配されれば、成功するはずがない、というのが著者の考え方です。
では、なぜ新規事業はうまくいかないのか。うまく行かせるためにどんなやり方をすればいいのか。
いわゆる大企業の「企業内起業」を前提に詳しく論じた本書は、すべての経営者にとっての戒めの本であり、企業がいばらの道を歩むことを防いでくれる本です。
ビジネスの選び方からプロジェクトメンバーの選び方、新規事業の進め方まで、実践的な内容が書かれており、参考になります。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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もし企業内起業を成功させようと思うのなら、ここは考え方を変えて、ハングリー精神やモチベーションの乏しい人間がオペレーションを行うということを前提とした事業を選べばいい
狂気というのは、決してインセンティブのような外部的要因では引き出すことはできません
大企業に優秀な人材がそろっているといっても、そこには起業して成功した人はいないのです
事業コンセプトや収益構造の設計にこそ最大限の力を注ぐべきであって、会社のロゴだとか、中期計画だとか、そんなものは実際にその事業がスタートするころまでは、放っておけばいい
泥臭かろうが何だろうが、まずひとつ成功実績を作る、そのためにあらゆるリソースを重点のみに集中投入する。これが、起業を成功させる第一歩なのです
彼ら(ユーチューブやグーグル)が成功を収めたのは、調べることではなく、新しいシナリオを自分たちの頭で考えたからなのです
撤退のルールが決まっていないと、思い切った投資ができない
まだそこに存在しない事業に対し、店舗数や売上げ目標を掲げても、その目標自体に根拠などないのですから、そんな数字に縛られ振り回されることほど、意味のないことはない
多くの人から意見を聞くというのは、そこにいる全員の、成功体験の範囲のなかに収まるものしか出てこないということ
人は評価方法に合わせて行動しようとするもの
人材のどの部分でいちばん差がつくのか。ビジネススキルや地頭力も必要ですが、やはり、いちばん大きいのはモチベーションです
新規事業を成功させたければ、思い切って社内の一軍人材をそこに投入せよ
退路を断つのではなく、失敗したら本社に戻れて、しかもそのことがマイナスの評価にならないモデルにすべき
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『新規事業がうまくいかない理由』坂本桂一・著
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◆目次◆
序
はじめに
第1章 新規事業従事者の陥りがちな五つの罠
第2章 会社側が陥りがちな七つの罠
第3章 新規事業を立ち上げる
第4章 新規ビジネス実例
あとがき
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