2008年9月11日
【1000冊に一冊の名著です】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837956939
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ビジネス書を読んで泣いたのはいつ以来でしょうか。
かつて『ビジョナリーカンパニー2』を読んだときには、優れたリーダーが残した会社を見つめる温かいまなざしに涙したものでした。
本日、ご紹介する本は、優れたリーダーの勇気ある行動と、部下を思う気持ちに心打たれる本です。
土井は今までに1500通以上のメルマガを書いてきましたが、今日ご紹介する一冊ほど、部下に読んで欲しくない本はありません。
なぜなら、本書には、土井にリーダーとして足りないものがすべて書かれているからです。
土井は本書を読んで、部下にしてあげなければならないこと、これまでの自分に欠けていたものを初めて知りました。
そして、優れたリーダーの事例を読んで、絶対にいいチームを作ると心に誓ったのです。
本書は、アメリカ海軍No.1とうたわれた戦艦ベンフォルドの艦長として、数多くの偉業を成し遂げた著者が、そのリーダーシップの本質を語った一冊です。
強いチームを作る過程でリーダーが直面する心の問題、そしてそれを乗り越えるためにどんな考え方をすればいいのか、すべて実例で示されている点が秀逸です。
部下の手柄を拡大すべく奔走した話、艦内でひもじい思いをしないように飲み物を手配した話、部下のアイデアを採用するために上司と戦い、既存のルールをいくつも変えさせた話…。
ビジネス書なのに、読んでいるだけで心がジーンとし、涙がこぼれてきました。
本当にいい本に出合える確率は1000冊に一冊といいますが、本書はそれに値する一冊だと思います。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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自分が艦を去るとき、はたして部下たちはどんな気持ちで私を見送るだろうか
私は、彼らが艦を離れていく第一の理由は、給料が安いせいだと思っていた。しかし、驚いたことに、実際にはそれは五番目の理由だった。第一の理由は「上司から大切に扱ってもらえないこと」だった
何をするにも必ずもっとよい方法があると考えよ
部下たちは、負けはしたが自分たちのために闘った私を支持してくれた。「自分たちの提案を大事にしてくれる上司」に対しては、部下たちは心を開き、信頼を寄せてくれるものなのだ
1.目標を明確にしたか?
2.その任務を達成するために、十分な時間と資金や材料を部下に与えたか?
3.部下に十分な訓練をさせたか?
もし議論に負けたのなら、その命令を一〇〇パーセント納得して実行することも大切だ
部下に秘密を持つことが、すなわち管理する手段を確保していることだ、と感じている指導者もいる。だが、それは愚かな考え方であり、失敗の原因でしかない。秘密がもたらすのは孤立であって成功ではない。指導者にとって重要なのはチームの力であり、そのためには「集団の知」が必要なのだ
私は思いきって陣頭指揮をとっていた小将に緊急の通信文を送り、ラファルコのアイデアの必要性を詳細に示し、その方法を説明した。すると、少将はそれを採用し、そのアイデアをただちに実践するように命じたのである。すぐに私は、ラファルコをペルシャ湾のあちこちに派遣し、他の艦にその衛星システムの使い方を訓練させた。ジェット機で飛びまわる彼は一躍スーパースターとなり、われわれはとても誇らしく感じたものだ
われわれは自分たちのずば抜けた評判を守るため、”中傷者”となるかもしれない外部の者たちに対して、攻撃の口実を与えないようにした。仕事の時間外においても、模範となるような行動を部下に求めたのだ
組織全体が勝利すれば、そこにいる全員の勝利である。誰も「負け組」になる必要はない。「負け組」が必要な組織など、偽者なのだ
生きながらえ、強くあろうとする組織は、たとえときには失敗しても冒険をする人間を称え、昇進させるべきである
社員が自分の職場を友人に見せたくなるような場所だと考えるようになれば、どんなにすばらしいだろう
指導者の最大の満足感は、個人の業績を超えたところにある。それは他の人間の能力を引き出すことである
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『即戦力の人心術―部下を持つすべての人に役立つ』マイケル・アブラショフ・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837956939
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◆目次◆
1章 問題点を突きとめる「するどい目」
2章 部下を迷わせない、確たる「一貫性」
3章 「やる気」を巧みに引き出す法
4章 明確な「使命」を共有させよ
5章 チームで「負け組」を出さない!
6章 なぜ「この結果か」をよく考える
7章 「合理的なリスク」は恐れるな!
8章 「いつものやり方」を捨てろ
9章 あなたはまだ、部下をほめ足りない!
10章 「頭を使って遊べる」人材を育てよ
11章 永遠に語り継がれる「最強のリーダー」
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