2008年9月29日
【梅田望夫が推薦する生き方本】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492043187
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本日の一冊は、シリコンバレーを代表するカリスマ投資家、ロジャー・マクナミーが、これからのリスク社会の「勝者の法則」を明らかにした一冊。
ベストセラー『ウェブ進化論』の梅田望夫さんが推薦ということで、かなり注目されている近未来予測本です。
※参考:『ウェブ進化論』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480062858/
インターネットバブル以降、大きく変わったビジネス・社会のルールを前提に、どうやって生きるべきか、どんなキャリアを目指すべきか、著者なりの戦略が示されています。
「個人の時代」を生き抜くために先端技術を活用すること、メディアとなって情報を発信すること、外注できないような貴重なスキルを養うこと、グローバル市場を視野に入れること…。
既に多くの著書で述べられていることと内容が重複していますが、メディアがこれからどうなるのか、これからのキャリアをどう作ればいいのか、という視点からは、多くのヒントをいただきました。
時代の波を読み、自身を適応させていくために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ニューノーマルは、今まで見ようともしなかった場所に無限の機会が潜んでいる時代である。セーフティネットに代わって新たな可能性が登場した。企業の温情主義に代わって個人の責任が重みを増し、個人がさらされるリスクが増えたが、リターンを得る機会も増えた
ニューノーマルは勇者に報いる
今まで自分を支えてくれたものから正解が得られなくなったら、自分自身で考え始め、勇気を出して「違う」存在になる時期である
無数のことを同時に処理できる人がそれをどう実現しているか、あなたは考えたことがあるだろうか。準備である。彼らは事前に準備しているのだ
責任が増えるたびに心と視野が広がり、能力が高くなる
今や、力を増しているのは「個人」であり、今まで企業で見られたように、先端技術を活用する者に恩恵が与えられる
一般に、極端な行為が続いた後には、その行為を抑える規制の波が来る
不確実な時代には、「規模」に代わって「柔軟性」が企業の成功を握る鍵となった
最も重要なメディア製作者は自分自身である
メディアの拡散によって、ケーブルチャンネルやウェブサイトなどのそれぞれの配信元が、独自の立場と見方を持てるようになった。すると私たちは自然に、自分が持つ信念を肯定するものに殺到し、異なる見方を支持するものは無視するようになる
ニューノーマルで成功したいなら、外注できないような貴重なスキルを養うこと。または、企業から外注を受ける側になること
自己認識の重要性は、ニューノーマルでますます高くなる
個人としての重要性を増すことこそ、ニューノーマルのすべてである
グローバル市場を供給と需要の源として評価する必要がある
インターネットバブルで目指したものが一夜で富を得ることだったなら、ニューノーマルで目指すのは残りの人生を豊かに過ごすことである
アイディアと実行方法がよければ、小企業は長くは小企業のままでとどまらない
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『ニューノーマル』ロジャー・マクナミー、デビッド・ダイアモンド・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492043187
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◆目次◆
第1章 技術
第2章 政府
第3章 企業
第4章 メディア
第5章 キャリア
第6章 資産
第7章 教育
第8章 家族
第9章 個人の重要性をこれまでなく高い
第10章 グローバル経済
第11章 革新
第12章 時間は秘密の武器
第13章 勝者は常時接続
第14章 1日24時間、週7日がニューノーマル
第15章 「小」の影響力と質の向上
第16章 トップの人生は変わった
第17章 投資活動の場は(ついに)公平に
第18章 公平になったウォール街で勝つための新しいルール
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2008年9月29日
【「知られざる超優良企業」の秘密】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492501703
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本日の一冊は、三菱商事、ボストン・コンサルティング・グループなどを経て、ヤンセンファーマの代表取締役に就任、7年で同社の売上を3・5倍にしてきたという著者が、その「ビジョン経営」の実際を公開した一冊です。
土井は以前、『外資系トップの仕事力』という本で、外資系企業のトップ12人のインタビューを読みましたが、その中でもっとも印象に残ったのがこの関口康さんでした。
※参考:『外資系トップの仕事力』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478733341/
厳しい口調ながら、仕事や経営の本質を突いた話、そして数字への執着。これは数字を出せる人だと、直感的に思いました。
本書は、そんな関口さんが初めて出した本ということで、自ずと期待が高まります。
で、その内容はどうかというと、確かに期待を裏切らない内容です。
全社員でクレドを作り、定着させるための工夫、プロジェクトの進捗を管理するための「ダッシュボード」システム、営業プロセスの因数分解で売上を倍増させる方法…。
全社一丸となって成長を目指す際に必要となる考え方と仕組み、そしてそれを実践させるためのノウハウが、具体的に示されています。
具体的ゆえに、管理職向けに限定されてしまう内容ではありますが、いつかリーダーになろうと思う人も、読んでおいて損はないと思います。
読み物としての面白さはいまいちですが、実践したい方にとっては、経営のヒントが満載の一冊です。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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会社を変えるときには、今までのやり方とは異なる新しい考え方を理解し、組織の中で率先して実行していく人たちが成功の鍵を握ることになります。そうしたキーマンを何人つくれるかが重要なのです
J&Jはクレドーを掲げることで、こうした短期志向経営の落とし穴から逃れることができた
クレドーが時代の変化にあわせて見直され、クレドー自身も進化を続けてきた
言葉や表現は時代を映す鏡です。真に伝えたいならば、”今”伝えるのに最適な表現を考えなければならない
クレドーというベースがあるから分権経営が可能なのです
長期的な顧客との信頼関係を築くことに成功した企業こそが、勝ち残る
◆仕事の質を高めるための六つのポイント
1.Focus=集中とスピード
2.Plan―Do―See
3.「考える力」を磨く
4.できない理由ではなく、どうしたらできるかを考える
5.「会議」はなるべく少なく、内容を濃く
6.「平等」ではなく「公平」に処遇する
「訪問規制があるのは、あなたが担当している病院の何%なのか。一〇〇件のうちの五〇件なのか、それとも一、二件なのか」MRは面食らってしまいます。一、二件の話をあたかも八割の病院がそうであるかのように語る人の中には、「これは言い訳できない」とハッとしたMRもいたことでしょう
売上倍増の秘訣は営業プロセスの因数分解
抗精神病剤の『リスパダール』については従来、幻覚や妄想が出る陽性症状よりも、意欲の低下や気分の落ち込み等がみられる陰性症状のときに有効な薬として医師に情報提供してきました。ところが、医師へのインタビューやアンケートの結果、実際にどの抗精神病剤を使うかを判断するときの、第一プライオリティは陽性症状だった
単に「前年比○%増」と言うのでは、会社も社員もあまり変わらない。そこで、ヤンセンにはこれだけの成長ポテンシャルがあるということを将来の売上目標の数字で示そうと考えたのです
ビジョンを「ビジョンステートメント」として文章化したのは、キャッチコピーのようなキーワードだけのビジョンでは、やるべきことを具体的に思い浮かべることができにくく、そして何よりも、ビジョン策定に関わったすべての人の思いが正しく伝わらないと考え
たからです
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『ヤンセンファーマ驚異のビジョン経営』関口康・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492501703
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◆目次◆
序 章 ビジョンが持続的成長を可能にする
第1章 経営は科学できる
第2章 クレドーを原点に改革をはじめる
第3章 営業を科学する
第4章 企業風土を改革する
第5章 強い組織を創り出す
第6章 「良い会社」を実現する
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