メインイメージ

『あんぽん 孫正義伝』佐野眞一・著 Vol.2730


Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4093882312?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4093882312?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

【孫正義評伝の決定版?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093882312
[エラー: asin:4093882312 というアイテムは見つかりませんでした]

本日の一冊は、昨日あたりから店頭に並び始め、話題となっている、ノンフィクション作家、佐野眞一氏による孫正義氏の評伝です。

佐野さんと言えば、『旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三』で第28回大宅壮一ノンフィクション章を受賞した実力派で、アマゾン上陸直後には『だれが「本」を殺すのか』などでも話題となりました。

※参考:『旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167340089

※参考:『だれが「本」を殺すのか』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833417162

今回の書籍は、もともと「週刊ポスト」に連載されていたものをまとめて加筆したものですが、当然のことながら、2冊合わせてミリオンセラーの『スティーブ・ジョブズI』『スティーブ・ジョブズII』を強烈に意識して書かれています。

※参考:『スティーブ・ジョブズI』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062171260

※参考:『スティーブ・ジョブズII』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062171279

以前、「BBM Interviews」で、『ザ・ラストバンカー』を手掛けた講談社の加藤さんにうかがったところ、優れたノンフィクションのポイントは、

・犯人=当事者しか知りえない事実を聴くこと
・素材となる人物に、強烈な欠落感と過剰さがあること
・著者が著者としてリスクを負える人であること

とおっしゃっていました。

そういう意味では、この『あんぽん 孫正義伝』も、孫正義氏の知られざる過去を抉り出し、その起業家精神のルーツを明かした、優れたノンフィクションだと思います。

※参考:『ザ・ラストバンカー』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062167921

おそらく孫正義氏にしてみれば、被差別の経験など、まさに「書かれたくないこと」を書かれたわけで、「当事者しか知りえない事実」という点でいえば、本人すら知らなかった新事実を、取材によって明らかにした力作です。

惜しむらくは、著者に経営の視点が乏しいことで、数字から見えてくる真実が加味されていれば、ビジネスマンにとっては、より興味深い評伝になったと思われます。

しかしながら、これまであまり語られていなかった事業家の父・安本三憲に密着取材し、孫家の教育の実態を明らかにした点は、類書にない魅力です。

日本有数の起業家、孫正義がどうやって作られたのか、興味ある方は、ぜひ読んでみてください。

————————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
————————————————————

孫正義は一九九〇年九月に日本に帰化した。帰化前の名前は、安本正義だった。中学時代、孫は旧姓の安本をそのまま音読みして、「あんぽん」と言われることをひどく嫌っていた

「あの頃は、豚の金玉もごちそうだった。養豚っていうのは、まず、子豚の段階で去勢しなくちゃならないんです。だから自分たちで豚の金玉を切り落としてね。それを七輪で焼いて食べる。これも絶品だ。正義も私と一緒に、豚の金玉をよく食べましたよ」(「焼肉仁」経営者の大竹仁鉄)

李元照さん(孫正義の祖母)の遺言は、『金を貸すときには親戚でも利息をとるように』だった

黒崎に事務所を構えたのは、近くに八幡製鉄所があったからです。『鉄は国家なり、だ。製鉄所は絶対つぶれない。製鉄所がつぶれるときは、国がつぶれるときだ。だから、八幡の工員にいくら金を貸しても、取りっぱぐれはない』というのが、三憲さんの計算でした

隣が金儲けすると、日本人は足を引っぱるが、韓国人は歯がゆがる、という言葉があります

「商売って要するに、できるだけ安く買って高く売ることですよね。でも事業家は違います。鉄道や道路、電力会社など天下国家の礎を作るのが、事業家です」(孫正義)

そんな自信は、というより自信過剰は、いったいどこから生まれたんですか。「親父が、際限のないレベルで僕を褒めたからでしょうね。『お前は俺より頭がいい』って。僕は親父に怒られたことが一度もないんです」

三憲は正義をわが子としてではなく、いわば“社会の子”として扱ったのである

「いや、おじさんたちはそう言うけど、孫という本名を捨ててまで金を稼いでどうするんだ、と言いました。それがたとえ十倍難しい道であっても、俺はプライドの方を、人間としてのプライドの方を優先したいと、言いました」(孫正義が日本名を捨てて起業した時の話)

孫の論法の特徴は、こうした誰にも予測できず、実感もできない未来の話をして、まず聞く者の度肝を抜いてしまうことである

「情報革命の会社です」想像通りの答えだった。自分を情報の革命家と規定すれば、どんな批判にも耐えられるし、どんな批判も鼻歌まじりに受け流すことができる。なぜなら、革命の大義の前には、どんな異論も抗議も意味を失うからである

“大欲”は、時として“無欲”によく似ている

『お母さん、ぼくには何の財産も残さなくていいよ。ぼくは何もいらない。その代わり、勉強の面倒だけは見てください。そのための世話だけはしてください。たとえ借金してでも、勉強だけはつづけさせてください。いつか、必ずお金持ちになって恩返しします。かばんにたくさんのお金をつめて、お母さんに持ってきてあげるから』(孫正義)

————————————————
『あんぽん 孫正義伝』佐野眞一・著 小学館
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093882312

————————————————-

◆目次◆

第一章 孫家三代海峡物語
第二章 久留米から米西海岸への「青春疾走」
第三章 在日アンダーグラウンド
第四章 ソフトバンクの書かれざる一章
第五章 「脱原発」のルーツを追って
第六章 地の底が育てた李家の「血と骨」
第七章 この男から目が離せない

[エラー: asin:4093882312 というアイテムは見つかりませんでした]

『自分を磨く「嫌われ仕事」の法則』唐鎌謙二・著 Vol.2729


Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4766785134?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4766785134?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

【嫌な仕事にヒントがある】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766785134
[エラー: asin:4766785134 というアイテムは見つかりませんでした]

この世で稼げる仕事には、2種類あると思います。

ひとつは、難しい仕事。特別な感性や技術、専門知識を必要とする仕事で、誰にもできるわけではない仕事です。

そしてもうひとつは、人が嫌がってやらない仕事、いわば「嫌われ仕事」です。

土井がアマゾンに入社した頃、まだまだインターネットの仕事は、みんなが「やりたい」仕事ではありませんでした。

だから、土井のように紙媒体からネットに流れてくる人間は少数。いたとしても、トップクラスの人材は少なかったと記憶しています。

インターネットよりも紙のほうが高尚、と考えられていたからです。

誰よりも優秀な人間であれば、難しい仕事に挑むといい。それは、人類の英知を一歩進めるうえで重要な仕事だからです。

でも、もしあなたが普通の人間ならば、迷わず「嫌われ仕事」を選ぶことをおすすめします。

雇用マーケットの需要と供給を考えた場合、凡人が人気商売を選ぶことほど、痛いことはないからです。

本日の一冊は、その「嫌われ仕事」で財をなした著者が、そのメリットとやりがい、成功法則を明かした一冊。

有望な「嫌われ仕事」の見つけ方から、儲けにつなげる仕組みまで詳しく書いており、どちらかといえば中小企業経営者向けですが、個人の自己啓発書としても活用できる内容です。

雨漏り修理を本業とする著者ですから、当然文章は粗削りですが、読んでいて人間として大事な何かを教えていただいた、そんな気がします。

特にあとがきで書かれている父親へのメッセージは感動的で、ここはぜひ、読んでいただきたい。

仕事とは、仕えること。

この薄い一冊から、その本質を教えていただいた気がします。

————————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
————————————————————

世の中には多くの人が敬遠するような「きついけれど稼げる仕事」がある

誰もやりたがらない「嫌われ仕事」に真摯に取り組むことで、周りから尊敬され、人間として成長できる

「緊急性」「必要性」「重要度」三要素を探そう

「嫌われ仕事」は、「需要が強く供給が弱い、勝ちやすい市場」

人が寝ている時間や休みの日、24時間・年中無休で対応する水道管トラブル関連のサービスや、JAFのような自動車トラブル関連のサービスがあります。これらは今でこそ大きな規模のビジネスになっていますが、元々は誰もやりたがらない典型的な「嫌われ仕事」でした

やはり成長を目指すのであれば、人も会社も自らのスキルを超えた難しい仕事に取り組まなければならない

儲からない仕事だからこそ、儲けられるようになる

なぜカクヤスは儲からないはずの仕事を儲かるように変えられたのでしょうか? まず第一の理由としては、赤字が続いても途中で投げ出さず継続したことで、リピーターが増え、その結果、配達の効率が良くなったことです

「面倒くさい」が、実はとてつもない大きなチャンス

行列を見てから真似しても遅い

成果が上がるまでに時間がかかるビジネスに勝機あり

必ず結果を出し、紹介につなげる

働くことの理由や意味を考えることも大切ですが、働いた結果、何が起こるのかをもっと重視してほしい

お客様からの感謝の言葉やお褒めの言葉は、必ず社員に届くように

迷ったら嫌なほうを選ぶ

どこに逃げても「嫌なこと」はあるのが人生

時給を高くすることは自分を安売りすることで、時給を安くすることが自分を高く売ること

正直な商売は意外と簡単

————————————————
『自分を磨く「嫌われ仕事」の法則』唐鎌謙二・著 経済界
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766785134

————————————————-

◆目次◆

第1章 自分を磨く「嫌われ仕事」は宝の山だ!
第2章 人生が変わる「嫌われ仕事」6つの法則
第3章 誰も知らない「嫌われ仕事思考」
第4章 自分を高める「嫌われ仕事」は時代の救世主

[エラー: asin:4766785134 というアイテムは見つかりませんでした]

『これからの日本人へ』松下幸之助・著 Vol.2728


Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/456980019X?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/456980019X?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

【もし今、松下幸之助がいたら…】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/456980019X
[エラー: asin:456980019X というアイテムは見つかりませんでした]

本日の一冊は、「経営の神様」松下幸之助の著作・発言集のなかから、震災後の日本人にふさわしいメッセージだけを選び抜いたメッセージ集。

もし、松下幸之助が生きていたら、こんなことをわれわれに言って励ましてくれたのでは、と思わせる名言が計311個収録されています。

収録された言葉には、それぞれ末尾に出典元となる書籍名を明記しているので、興味が湧いたら、参照してさらに突っ込んで学ぶといいでしょう。

三年間課役を中止し、民が富むまでは、といって皇居の雨漏りを修理しなかったという仁徳天皇の話、恩は人間生活の高級潤滑油だという松下幸之助の持論、日に新たであるためには、いつも“なぜ”と問わねばならないという話など、行き詰った今のわれわれが未来を拓くのに必要な言葉がいくつも並んでいます。

今、土井は新規事業をどうするか悩んでいるところですが、自分を愛し、自分の住む町を愛し、自分の住む国を愛すという松下幸之助の言葉に、ヒントがあるように思えてなりませんでした。

結局、事業において大切なのはテクニックではなく、国の発展・人々の発展を祈る心である、ということを、本書から教えてもらいました。

ビジネスマンに限らず、人を導く人には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

————————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
————————————————————

人間は、だれでも自分を愛さない者はないわけです。それと同じように、自分がかわいければ自分の住む町がやはりかわいい、さらに進んでは自分の住む国がかわいい、ということに通じる考え方がなければいけません

日に新たであるためには、いつも“なぜ”と問わねばならぬ(『道をひらく』)

さかのぼれば、古代においてすでに、仁徳天皇は、国中に炊事のけむりの乏しいのを見て人民の困窮を知り、三年間課役を中止し、三年たって国中にけむりが満ちてはじめて、「民富めり」と再び租税を課しておられる。その間は皇居も荒れはて、雨がもるほどであっても、修理されなかったという。そして、「天が君主を立てるのは人民のためであり、君主は人民を本としなくてはならない。人民が貧しいことは自分も貧しいことであり、人民が富んではじめて自分も富んだといえるのだ」といわれたと伝えられている(『指導者の条件』)

“観念をする”─こういう度胸というようなものが、インテリといわれる人にはなかなか少ないようです。頭が少しできているから計算する、打算的になるというわけです。だから腹がすわるような気分にはなれない。こういうところに弱さが生まれると思うのです(『わが経営を語る』)

素直になりましょう。素直な心はあなたを強く正しく聡明にします

人間生活の潤滑油、しかも高級潤滑油ともなるのが、恩というものだと思う(『松下幸之助発言集43』)

人間が貧困や不安に悩むのは、人知に捉われて、真理をゆがめているからであります

最近の青年は権利は主張するが義務を果たそうとしないということである。あるいは、働くことをいとい、勤労を軽視するともいわれる。実際そういう面は一部にはあるかもしれない。しかし、それと同時に、いまの青年は生き甲斐を見失っているとか、ユメがないということもいわれている。これらのことはすべて原因を一にしているのではないかと思う。それは、青年に対して国として、大人として、そういうものを与えていないからである(『新国土創成論』)

教育が進んでいるかどうかは、単に自分の名前を書ける人が多いか少ないかということではなくて、その施された教育が人生の上に正
しく生かされているかどうか、ということによって評価されるべきものであります(『PHPのことば』)

知識というものを物としますと、それを入れる器が必要ですね。その器は人間です(『松下幸之助発言集14』)

日本は名人芸でいく。国によって役割を決めないといかんですね(『松下幸之助発言集18』)

————————————————
『これからの日本人へ』松下幸之助・著 PHP研究所
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/456980019X

————————————————-

◆目次◆

I 日本人として生きる
II 過去と現在と未来をつなぐ
III これからの日本人へ

[エラー: asin:456980019X というアイテムは見つかりませんでした]

『伊藤Pのモヤモヤ仕事術』伊藤隆行・著 Vol.2727


Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4087206076?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4087206076?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

【反骨のプロデュース論】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087206076
[エラー: asin:4087206076 というアイテムは見つかりませんでした]

本日の一冊は、「愛の貧乏脱出大作戦」や「怒りオヤジ3」「モヤモヤさまぁ~ず2」「やりすぎコージー」などの番組を手掛けた、テレビ東京のプロデューサー、伊藤隆行氏による一冊。

昨年店頭で見かけて、ずっと気になりつつ読んでいなかった本ですが、読んでみて、これは今年の一冊!だと感じました。

なぜなら、著者の思想の根底には、いい意味での「あきらめ」と、「革新への意欲」があるから。

これは、どん底の経済状況でイノベーションを生み出さなければならない現在の日本企業と、かぶるものがあると思うのです。

局が誕生して以来、視聴率最下位キープ、他局と比べて予算10分の1というテレビ東京で、オリジナリティあふれる企画を繰り出し続ける著者。

2010年に初めて企画した映画「お墓に泊まろう!」では、「経営が傾いたテレ東を葬儀屋が買収する」という設定が登場し、さらにテレビ東京の社長が死んで棺桶に入るというシーンも企画されたとか。

著者が社長本人に出演してもらうため、直談判するシーンは、笑いを通り越してプロ根性を感じました。

基本的には、プロデュース論ですが、仕事に取り組む姿勢としても、見習うべき個所がいくつもあります。

「もし世間から求められるものが誕生して、それまでのルールにそぐわなかったら、ルールを変えていけばいい」
「課題を与えられた時、必ずしも真正面から取り組んで、相手の要求に満額回答する必要はありません。求められている核を探す。そしてその部分をはずさない」
「九九%は凡人でも一%は天才じゃないといけない」

内容の9割がテレビネタと笑い、残りの1割が仕事論というバランスに、テレビマンのプライドを感じます。

好き嫌いは分かれると思いますが、何かを創り出す仕事をしている人、人をまとめるポジションにいる人には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

————————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
————————————————————

結局、人を動かすのは勝手な感謝なのかもしれません

プロデューサーの仕事は初期設定にある

大事なのは、真逆の環境に置いてあげることなんです

もし世間から求められるものが誕生して、それまでのルールにそぐ
わなかったら、ルールを変えていけばいいだけのこと。そうじゃな
いと革新は生まれません

課題を与えられた時、必ずしも真正面から取り組んで、相手の要求に満額回答する必要はありません。求められている核を探す。そしてその部分をはずさない

全ての企画には、「こうしたい」で始めた本分があると思います

嫌われることを恐れていては何も始まりません。そもそも組織の基本は「友達ではない集団」です。仕事でおつきあいする人は、友達じゃないんです

正直さに勝る説得力はない

この場を借りて世間の上司の皆さんに言いたいのは、若者に投資は必要、ということです。「ボンとやってこい!」でチャンスと資金を与えてダメだったら、しばらく冷や飯を食わせることでお灸を据えて、またチャンスを与えればいい

孤独な時、人は弱いからどうしてもつるむことで安心してしまう。でも中間管理職的な立場で苦しかったら、その孤独を受け入れてしまった方がいいんです。仲間と群れたところで何も解決しませんから。僕が今、それなりに他人のことを慮って、気持ち良く仕事してもらうことに気を遣うのは、あの孤独を経験したからだと思います

何かを目指すなら一回壊れることで、自分が本当に本気かどうかを確認できます

プロであることに誇りを持つことは決して悪いことではありません。でも届ける相手が一般人であるなら、最後にプロから目線を戻す一工程が必要になってきます

別に素人でいいじゃないですか。どうせもともと素人だったんだから

「結局、九九%は凡人でも一%は天才じゃないといけない。と言うのは、テレビ番組を作ってお金をいただいてるわけなんだから、『自分はこれができるんだ』という情熱とか取り柄とか、それを活かして仕事をしないと、人様に失礼だろ? お前に多くは求めない。でもおまえと俺は違う人間なんだから、おまえの一%はどこか天才なんだよ。それは信じきらないとダメだぞ」(20歳年上の大先輩・Yさん)

————————————————
『伊藤Pのモヤモヤ仕事術』伊藤隆行・著 集英社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087206076

————————————————-

◆目次◆

第一章 最下位局・テレビ東京に育って
第二章 プロデューサーという仕事
第三章 企画の考え方
第四章 サラリーマンとしての仕事術─テクニック編─
第六章 テレビについて考えること─五番勝負─

[エラー: asin:4087206076 というアイテムは見つかりませんでした]

『スティーブ・ジョブズに学ぶ英語プレゼン』上野陽子・著 Vol.2726


Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4822248860?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4822248860?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

【ジョブズの英語】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822248860
[エラー: asin:4822248860 というアイテムは見つかりませんでした]

本日の一冊は、プレゼンの名手として知られた故スティーブ・ジョブズの英語プレゼンを、まとめて紹介した一冊。

ベストセラーとなった『スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン』と同じ編集者が手掛けているということもあり、ジョブズのプレゼン技術の解説も丁寧に付されています。

※参考:『スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/482224816X

メディアや観衆を熱狂させ、iPod、iPhoneなどの商品を世界的ヒット商品に導いたあのプレゼンが、英語でそのまま読める、興味深い内容です。

構成としては、左側にジョブズの言葉とその日本語訳、右側に応用例として、英語表現のバリエーションが示されています。

ジョブズのプレゼン英語が全部で50パターン示されており、さらに巻末には、付録として「自己紹介、会社紹介、質疑応答、トラブル時の場つなぎ」表現がまとめられています。

伝説のスピーチとなったスタンフォード大学卒業式の祝辞については、全文を書き起こしており、こちらも重宝する資料です。

これで音声CDが付いたら完璧ですが、さすがにそれはかなわなかったよう。

YouTubeの映像・音声と併せて学べば、いいプレゼンの練習ができると思います。

ぜひチェックしてみてください。

————————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
————————————————————

ジョブズの話にはよくX is like~.「Xは~のようなもの」という表現を使った、たとえ話が登場します

ジョブズは身近でわかりやすい数字に置き換えて興味を引き、いかにすごいかをイメージさせます。たとえば「iPadは59日間に200万台を販売。3秒に1台の販売数」のように身近な数字にかみくだいたり、「30ギガ。音楽で7500曲、写真で2万5000枚」と実感できる数字に言い換えたりしていきます

The first thing I’d like to do is give you an update aboutour music business.
まずは、音楽ビジネスについての近況を報告しよう

It turns out that by revenue Apple is the largest mobile device company in the world now.
収益面から見て、アップルは世界一大きなモバイルデバイスの会社になったんだ

Today, we’re introducing three revolutionary products of this class.
今日は、これに匹敵する3つの革新的な製品を紹介しよう。

iPhone 3G : Twice the speed, half the price.
iPhone 3G。速度は2倍、価格は半分。

Now, why do we need a revolutionary user interface?
じゃあ、なぜ革命的なインタフェースが必要なんだろう?

So how are we going to take this to a mobile device?
では、どうやってこれをモバイル機器に使うか?

What we’re going to do is get rid of all these buttons and just make a giant screen.
私たちはボタンを取り去って、大きなスクリーンにすることにした。

We have invented a new technology called multi-touch, which is phenomenal.
私たちはマルチタッチという新技術を発明した。これは画期的だ。

We are calling it iPhone. Today, Apple is going to reinvent the phone, and here it is.
その名はiPhone。今日、アップルは電話を再発明する。これがそうだ。

It’s the Internet in your pocket for the first time ever.
これは、史上初めてのポケットに入るインターネットだ。

————————————————
『スティーブ・ジョブズに学ぶ英語プレゼン』上野陽子・著 日経BP社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822248860

————————————————-

◆目次◆

スティーブ・ジョブズの英語プレゼンを解剖!
スティーブ・ジョブズの50表現
伝説のプレゼン、感動のスピーチで実感!

[エラー: asin:4822248860 というアイテムは見つかりませんでした]

『やはり、肉好きな男は出世する』國貞文隆・著 Vol.2725


Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4022734353?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4022734353?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

【笑えます】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022734353
[エラー: asin:4022734353 というアイテムは見つかりませんでした]

土井が現在借りているマンションのオーナーは、某有名政治家の血縁で、地元では有名な経営者。

90歳を過ぎた女性ですが、何と今でも分厚いステーキを食べまくる健啖家です。

ビジネス書を扱う仕事柄、多くの経営者にお会いしますが、言われてみれば、90歳を過ぎてスポーツカーを乗り回したり、マラソンをしていたり、いまだに大食いだったり、とにかくエネルギッシュな人が多い。

本日ご紹介する一冊は、こんな社長の生態を観察・紹介した、おそらく本邦初の「社長の生態」観察本です。

やたら早起きな社長が多い、という話に始まり、帝国ホテル、ホテルオークラで準備されている「モーニングステーキ」の話、社長輩出の実績校、社長の年収など、下世話な話が満載。

「同族系オーナー社長は社内を信じない」「外資系社長は人格を問われない」など、大企業、外資系企業、中小企業で異なる社長の生態も、興味深く読めると思います。

表テーマは「社長生態学」ですが、裏テーマは出世するための「ルールブック」。

「実力社長の後継者は目立たない人」「弁当男子は出世しない」「感情を優先して良いことは一つもない」など、出世のための教訓も読みどころです。

以前ご紹介した、『「権力」を握る人の法則』の日本版といっても差支えないと思います。

※参考:『「権力」を握る人の法則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532317150

社長にとっては笑える本、サラリーマンにとっては知らないと危うい話が満載の実用書です。

ぜひ手に取って読んでみてください。

————————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
————————————————————

社長の朝は早い。だいたい5時か6時に目を覚ます。日本マクドナルド社長の原田泳幸氏の場合は明け方の4時頃目を覚まし、自宅近くの公園で空が暗いうちにジョギングを始める。終わるのは6時前

よく社長にはオーラがあるというが、その正体は「緊張感」だ。緊張感を持続しているからこそ、体力をよく使う

健全な会社の社長ほど、朝の時間を最も大事にする。そのせいか、帝国ホテルやホテルオークラなどの一流ホテルでは朝からステーキを注文することができる(帝国は前日予約)。いわゆる“モーニングステーキ”を食べることができるのだ

もちろん東大出身者も多いのだが、三菱商事なら上智大学や早稲田大学やハーバード大学、三井物産も東京外国語大学や横浜国立大学などが社長輩出の実績校となっている。商社は、ある意味で、チャンスがあるところで、不祥事でもないかぎり、その時代に最も業績を上げた部門の出身者がトップにつくことが多い

実力社長ならば、まだまだ野心があり、権力を維持したいから、自分が最も権力を行使でき、要求を容易に反映できるような後継者を選ぶ傾向が強い

億単位の年収をもらっている上場企業の役員や社長はほんの一部で、サラリーマン社長の多くは、年収数千万円の世界である

マキャベリの『君主論』にもあるように、人心を一新するには、まず先代の部下を切ることから始めなければならない

各大企業には、厳然として学閥があり、それとなく出世に影響してくることがある。とくに重厚長大産業と半官半民のような企業は、東大をはじめとした旧七帝大出身者が優遇される傾向にある

NTTの歴代社長は、すべて旧七帝大のいずれかの出身者だ

社内情報通の人は、いずれどこかのタイミングで社内から煙たがられ、飛ばされてしまうことが多い

外でランチを食べられる人が、なぜか手作り弁当で満足しているところに、その人の価値観のスケールの小ささを感じてしまうのである。出世している人はおいしい店も知っていて、他人を喜ばせてくれるし、おいしいものは体力をつけてくれる

オーナー経営者は、ビジネス以外ではパトロン的な存在

外資系企業では、社員からの人望が厚かったり、実力があるというよりも、本社との関係性が最も良い人が社長になる

(中小企業社長にとって)高級品、邸宅はリスクヘッジのため

早く成功してしまうと後半生が難しい

————————————————
『やはり、肉好きな男は出世する』國貞文隆・著 朝日新聞出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022734353

————————————————-

◆目次◆

序章 一流ホテルに“モーニングステーキ”がある理由
1章 大企業のサラリーマン社長に商売の才能はいらない
2章 同族系オーナー社長は社内を信じない
3章 外資系社長は人格を問われない
4章 あなたの隣の中小企業社長が日本を支えている
5章 変わりゆくベンチャー企業の社長像

[エラー: asin:4022734353 というアイテムは見つかりませんでした]

『下山の思想』五木寛之・著 Vol.2724


Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/434498241X?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/434498241X?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

【日本の下山はうまくいくのか?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/434498241X
[エラー: asin:434498241X というアイテムは見つかりませんでした]

昨年末に入手しながら、これまで読むことを躊躇していた本。それが本日の一冊『下山の思想』です。

タイトル、まえがきを読んで、すぐに「これは37歳の今、起業家が読むべき本じゃない!」と思い、閉じてしまったのですが、やはり知的好奇心が勝り、読むことになってしまいました。

読んでみたところ、確かに内容は暗い。バラ色の未来なんてどこにも書かれていない。経済に関することでいえば、ほぼ皆無です。

著者曰く、「登山という行為は、頂上をきわめただけで完結するわけではない。私たちは、めざす山頂に達すると、次は下りなければならない。頂上をきわめた至福の時間に、永遠にとどまってはいられないのだ」。

しかしながら、本書を読んでいると、これから経済に何が起ころうと、生きることに関しては、前向きになれる気がするのです。

「神の御前に、それにふさわしい生きかたをめざせ」としたクラーク博士のメッセージの解釈、殺生をし、人を裏切っても生きなければならなかった当時の人々を救った法然の愛、さらには、「何かを行うことと、何かを思うことは、両方とも人間的な行為である」と述べ、郷愁の素晴らしさを説いたラスト…。

なるほど、下山の時代にもそれなりの生き方があるものだと感心させられました。

そして、これはおまけですが、「真実は必ず一種の怪しさを漂わせて世にあらわれる」としながら、トンデモ本の効用を説いています。

いわゆる専門家の「予言」や「分析」の類に疲れたら、バランスを取るために読んでみるといいでしょう。

最終章「ノスタルジーのすすめ」が、いかにも過去のエッセイの寄せ集め、という印象を受けるのがマイナスですが、そこを差し引けば、じつに興味深い内容。

これからの10年、20年を憂鬱に過ごさないために、また今後流行るモノや思想を見極めるために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

————————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
————————————————————

「民」という字の語源には、残酷な意味がある。『漢字源』によれば、<目を針で刺すさまを描いたもので、目を針で突いて見えなくした奴隷をあらわす。(中略)物のわからない多くの人々、支配下におかれる人々の意となる>

上昇するということは、集中するということだ。これまでこの国は、集中することで成長してきた。戦後六十数年、私たちは上をめざしてがんばってきた。上昇する。集中する。いわば登山することに全力をつくしてきた(中略)登山という行為は、頂上をきわめただけで完結するわけではない。私たちは、めざす山頂に達すると、次は下りなければならない。頂上をきわめた至福の時間に、永遠にとどまってはいられないのだ

私たちの再生の目標は、どこにあるのか。何をイメージして復興するのか。それは山頂ではない、という気がする。私たちはふたたび世界の経済大国という頂上をめざすのではなく、実り多い成熟した下山を思い描くべきではないか

「少年よ、大志を抱け」というクラーク先生の言葉は、私たちの世代には耳になじみのある声である。しかし、実際にクラーク氏は、それだけを言ったわけではなさそうだ。彼の考える「大志」とは、末は博士か大臣か、といった出世主義をめざす生きかたではなかったはずである。そこにはキリスト教文化にもとづく人間観、文化観をはっきりと見てとることができる。神の御前に、それにふさわしい生きかたをめざせ、と熱烈なクリスチャンであるクラーク先生は若者たちをはげましたのだろう

すごいことというのは、相当な無理をしなければできないことである。そして、当然のことながら、ずっとすごいことを続けることはできない

引揚げという修羅場のなかで、途中で倒れずに生きて帰った人間には、みな見えない刻印がある。それは生き残り、という刻印だ

山に登る、ということは、三つの要素があると思う。一つは、山に登る、こと。二つ目は山頂をきわめること。三つは、下山すること

黒か白か、善か悪か、という世界は、すでに失われてしまっている

真実は必ず一種の怪しさを漂わせて世にあらわれる。堂々たる真実などはない。「トンデモ本」と称される本のなかに、大事なことが隠されている。それがおもしろくて私たちは「トンデモ本」を手にするのだ

何かを行うことと、何かを思うことは、両方とも人間的な行為である。未来を夢みて心を躍らせることと同じように、人は過去をふり返って思いにふける。そのどちらにも優劣はない。共に私たちの人生の確かな一部ではあるまいか

————————————————
『下山の思想』五木寛之・著 幻冬舎
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/434498241X

————————————————-

◆目次◆

いま下山の時代に
下山する人々
いま死と病いを考える
大震災のあとで
ノスタルジーのすすめ

[エラー: asin:434498241X というアイテムは見つかりませんでした]

『サムスン式仕事の流儀』ムン・ヒョンジン・著 Vol.2723


Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4763131729?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4763131729?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

【これぞサムスン仕事の流儀】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763131729
[エラー: asin:4763131729 というアイテムは見つかりませんでした]

259兆6336億ウォン(約20兆円)。

韓国最大の企業であり、同国のGDPのなんと22%以上を占める、超巨大企業、サムスン。

本日の一冊は、そのサムスンの仕事の流儀を、サムスンSDIのプラズマディスプレイ事業本部で活躍した著者が記した一冊です。

著者は、グループ長として、対フィリップスの売上を300億ウォンから5000億ウォンに伸ばした人物ですが、その考え方は、ぬるま湯体質の日本企業では、とても受け入れられないものです。

<過酷に働かなければ、爆発的な成果は生み出せない>
<「入社五年」で一流社員になれ!>
<残業が多いのは会社がダイナミックに動いている証拠>

など、文中には勢いのある会社特有のパワフルな言葉が散りばめられ、良い刺激になります。

また、本書の長所は、業務に関する実践的なノウハウ、アドバイスが充実しているところで、具体的にはこんな話が載っています。

・絶対に業務をストップしない
・会議終了と同時に議事録をメールで送る
・出張報告書は、帰りの機内で書き終える

興味深いのは、巻末付録にサムスンの「幹部資質評価表」が質問と併せて載っていること。

世界を代表するグローバル企業が、幹部にどんな資質を求めているのか、これには好奇心がそそられると思います。

以前紹介した、『プロフェッショナルサラリーマン』同様、最近読んだ仕事術の本のなかでは、ベスト5に入る内容。

※参考:『プロフェッショナルサラリーマン』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833419866

ぜひチェックしてみてください。

————————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
————————————————————

「一万時間の法則」というものを知っているだろうか。一日三時間ずつ一〇年間取り組めば、その分野の仕事に「精通」し、誰もが認める専門性を身につけることができる、という意味だ。これを一日三時間ではなく六時間にすると、「一万時間」に該当するのは、ちょうど五年目ということになる

六時二〇分に着いていれば「約束を守った」ことになるが、六時二三分に到着したのだから「約束を守らなかった」ことになる。それは六時二一分でも二二分でも同じこと

優れた報告書を書くにはまず、「過去─現在─未来」の視点のフレームを用いること

サムスンでは仕事のスピードアップのために、退社前にその日の報告事項を整理して上司にメールを送る。こうして最終報告メールを送っておいて退社すれば、業務はストップしない。夜、役員がメールを開き、考え判断する時間ができることで、業務は「進行中」の状態になる

(常務が)会社に戻れば、間違いなく天安の会議で議論されたさまざまな未解決の課題についての質問があり、指示が下されるだろう。だから、天安の会議の出席者たちに電話をして、事前にその内容を把握しておかなければならないのだ

究極の仕事を仕上げるには、議事録作成と回覧に加えて、もう一つ必要なものがある。それは、「フォローアップシート」の作成だ。議事録をもとに、自分がすべき部分をもれなく箇条書きにして、それを処理したかどうか、一つひとつチェックしながら仕事の仕上げをするのだ

口頭ですませるな、必ずメールを送っておけ

運転手や秘書に親切にしなさい

最大の誤解は、忠誠の意味を「上司個人の好き嫌いを満足させる行為」と思い込むことである。しかし、忠誠の本質というのは、個人を満足させる行為ではなく「パターン化した自分の限界を破る」ところにある

出張報告書は、帰りの機内で書き終えて、飛行機から降りたら報告書が読めるようにしておく。これがサムスンの常識

サムスンでは、未婚の場合はときとして海外駐在員の資格から外れることもある

成功者はその対価をすでに払った人で、失敗した人はその対価を後から払う人

————————————————
『サムスン式仕事の流儀』ムン・ヒョンジン・著 サンマーク出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763131729

————————————————-

◆目次◆

序章 サムスン入社前
Introduction なぜ「5年」が大切なのか?
第一章 サムスン一年目
Beginner’s STEP 基本で圧倒しろ
第二章 サムスン二年目
Intermediate STEP 誰にも文句を言わせない強力な仕事力
第三章 サムスン三年目
Advanced STEP 完璧主義と勝利へのあくなきこだわり
第四章 サムスン四年目
Relationship STEP すべては関係によって完成する
第五章 サムスン五年目
Dream STEP バージョンアップで自分だけの成功神話を
付録 サムスンの評価法
Appendix 幹部資質と面接における具体的な評価方法

[エラー: asin:4763131729 というアイテムは見つかりませんでした]

『「習慣で買う」のつくり方』ニール・マーティン・著 Vol.2722


Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4903212319?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4903212319?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

【スモールビジネス大逆転の法則】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903212319
[エラー: asin:4903212319 というアイテムは見つかりませんでした]

マーケティングの講義をする時、よく「認識に紐づける」という言い方をするのですが、これがなかなかわかってもらえず、いつも苦労しています。

マーケティングをやる人間が心しておかなければならないことは、「人間はなかなか変われない」ということ。

だから、顧客の認識や行動、習慣を変えるのではなく、そこから始めてどう売るのか、考えることが大事なのです。

本日ご紹介する一冊は、人間が持つ「習慣」の力に目をつけ、これをマーケティングに活用しようというコンセプトのマーケティング書。

著者のニール・マーティンは、認知心理学と脳科学を取り入れたニューロマーケティングの専門家で、本書には、これらの学問領域の知見が、いくつも紹介されています。

ドナルド・ノーマンの名著『誰のためのデザイン?』や、iPod、iPhoneの成功を紐解くまでもなく、これらの学問はマーケティングに「使える」わけですが、真剣に勉強する人は、まだまだ多くはありません。

本書では、こうしたニューロマーケティングの知識を、さまざまな研究結果や、商品開発事例をもとに、じっくりと学ぶことができます。

本書によれば、「人間の行動の九五パーセントは無意識」であり、「商品がヒットするかどうかは、消費者の習慣脳にある記憶と関連づけられるかどうかにかかっている」。

であれば、その習慣脳に働きかける方法を学ばない手はありません。

ぜひ本書を読んで、研究してみてください。

個人的には知っていることが多かったのですが、よくまとまっていて、読みやすい一冊です。

————————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
————————————————————

大半の企業は年に二〇パーセント、業績のいい企業でも五年で五〇パーセントの顧客を失う

アメリカでは、携帯電話の利用者を一人獲得するのに、平均三〇〇~四五〇ドルのコストがかかる

大規模なメタ分析によると、顧客満足がリピート購入に結びつく率はたったの八パーセント

デューク大学の研究では、人間はほかのことを考えていても、一日の四五パーセントは同じ時間に同じ行動をとることがわかっている

人は馴染みのない状況に置かれると、判断脳を発動させてその状況の対処に集中する

競合他社から顧客を奪うには、その顧客の習慣を壊さねばならない

判断脳で作った製品は使いにくい

「カメラ付き携帯で写真を撮った後、何をするかは決まっている。撮った写真を保存するか、消去するか、メールで送るかだ。そのために、いちいちメニューを開いて目当ての動作を選択したくはない」
(ドナルド・ノーマン)

人は、自分に関係すると感じた情報ほど覚えておこうとする

人は、よい気分のときのほうが、嫌な気分のときよりも多くのことを記憶する

スターバックスが社会現象と呼べるほどの成功をおさめた背景には、もっと日常的な要因が関係している。そのひとつが店舗数の多さだ

機能は増やせばいいというものではない。利用者の受け入れ限度以上に提供しても、消費者の評価が高くなることはない

コンティニウム(デザインコンサルティング会社)の設計担当者は、消費者の普段の行動の観察を何よりも優先させる

「習慣」にはいくつかのタイプがある。大きく分けると二つ、「オートマチック習慣」と「自分ルールによる習慣」だ

消費者の習慣の一部となるためには彼らの信頼を得ること

いったん身についた習慣は、何らかの合図(行動を起こすきっかけとなる刺激)に反応して現れる

————————————————
『「習慣で買う」のつくり方』ニール・マーティン・著 海と月社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903212319

————————————————-

◆目次◆

はじめに
パートI 習慣の威力を知る
1.そのマーケティングの敗因は「脳」にある
2.習慣脳の仕組みを知る
3.知っておきたい記憶のメカニズム
4.覚えておくべき判断脳の役割
パートII 習慣化につながるマーケティング法
5.iPodの成功から何を学ぶか
6.顧客満足度より大切なこと
7.設計から発売までを点検する
8.「価格」と「店内」と習慣の関係
9.習慣を促すプロモーションの条件
10.PRで脳によいイメージを刻む
11.ブランド構築の正しいあり方
パートIII 習慣をもたらすための具体策
12.タバコとグーグルが教えてくれること
13.今すぐ消費者を「調教」しよう
14.習慣化させるまでの三つのステップ
15.習慣を維持させるために

[エラー: asin:4903212319 というアイテムは見つかりませんでした]

『絶望名人カフカの人生論』フランツ・カフカ・著、頭木弘樹・編訳 Vol.2721


Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4864101159?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4864101159?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

【前に進むために】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864101159
[エラー: asin:4864101159 というアイテムは見つかりませんでした]

以前、部下が仕事で失敗をして落ち込んでいた時、渋谷の名曲喫茶「ライオン」に連れて行ったことがありました。

落ち込んだ時は、無理にハイテンションに持っていくのではなく、暗い曲を聴いてとことん落ち込んだ方がいい。

経験上、その方がかえって元気が出てくるものだからです。

本日ご紹介する一冊は、まさにその「とことん落ち込む」ための本。

結婚したいと強く願いながら、生涯、独身。身体が虚弱で、胃が弱く、不眠症。家族仲まで悪かった小説家カフカの絶望的な名言を集めた一冊です。

章タイトルからして、「将来に絶望した!」「世の中に絶望した!」「学校に絶望した!」「仕事に絶望した!」「結婚に絶望した!」など、ネガティブなものが並んでいますが、内容はさらにネガティブ。

将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。将来にむかってつまずくこと、これはできます。
いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。
──フェリーツェへの手紙──

バルザックの散歩用ステッキの握りには、「私はあらゆる困難を打ち砕く」と刻まれていたという。ぼくの杖には、「あらゆる困難がぼくを打ち砕く」とある。共通しているのは、「あらゆる」というところだけだ。
──断片──

後ろ向きかつ本質を突いた名言が、読者に悟りを促し、かえって元気になるという副作用をもたらしてくれます。

孤独の時間に、徹底的に落ち込むこと。

これは精神を整えるために有効な儀式ですが、本書はまさにそれにピッタリの一冊。

ぜひチェックしてみてください。

————————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
————————————————————

将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。将来にむかってつまずくこと、これはできます。いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。
──フェリーツェへの手紙──

バルザックの散歩用ステッキの握りには、「私はあらゆる困難を打ち砕く」と刻まれていたという。
ぼくの杖には、「あらゆる困難がぼくを打ち砕く」とある。共通しているのは、「あらゆる」というところだけだ。
──断片──

目標があるのに、そこにいたる道はない。道を進んでいると思っているが、実際には尻込みをしているのだ。
──罪、苦悩、希望、真実の道についての考察──

人間の根本的な弱さは、勝利を手にできないことではなく、せっかく手にした勝利を、活用しきれないことである。
──断片──

生きることは、たえずわき道にそれていくことだ。本当はどこに向かうはずだったのか、振り返ってみることさえ許されない。
──断片──

いっさいの責任を負わされると、おまえはすかさずその機会を利用して、責任の重さのせいでつぶれたということにしてやろうと思うかもしれない。しかし、いざそうしてみると、気づくだろう。おまえには何ひとつ負わされておらず、おまえ自身がその責任そのものにほかならぬことに。
──八つ折り判ノート──

誰でも、ありのままの相手を愛することはできる。
しかし、ありのままの相手といっしょに生活することはできない。
──日記──

真実の道を進むためには、一本の綱の上を越えていかなければならない。その綱は、べつに高いところに張られているわけではない。それどころか、地面からほんの少しの高さに張られている。それは歩いていかせるためよりも、むしろ、つまずかせるためのものであるようだ。
──罪、苦悩、希望、真実の道についての考察──

————————————————
『絶望名人カフカの人生論』フランツ・カフカ・著、頭木弘樹・編訳・著 飛鳥新社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864101159

————————————————-

◆目次◆

第一章 将来に絶望した!
第二章 世の中に絶望した!
第三章 自分の身体に絶望した!
第四章 自分の心の弱さに絶望した!
第五章 親に絶望した!
第六章 学校に絶望した!
第七章 仕事に絶望した!
第八章 夢に絶望した!
第九章 結婚に絶望した!
第十章 子供を作ることに絶望した!
第十一章 人づきあいに絶望した!
第十二章 真実に絶望した!
第十三章 食べることに絶望した!
第十四章 不眠に絶望した!
第十五章 病気に絶望……していない!

[エラー: asin:4864101159 というアイテムは見つかりませんでした]

© 2004-2011Elies Book Consulting Co,Ltd.All Rights Reserved.