2009年12月21日
【大きな器のリーダーになる方法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4904336410
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お恥ずかしいながら、最近マネジメントで悩むことがありまして、こんなベタな本を読んでしまいました。
土井のように、大企業の政治を経験せずに独立した人の多くは、こういった悩みを持つのだと思いますが、本書はワンマン経営者の心の悩みにダイレクトに応えてくれる本です。
「同じ事を部下に説明するのなら、成功談より失敗談をすべき」
「忙しくて大変なリーダーだからこそ、笑顔で挨拶することが大事」
「相手の逃げ道をつくっておくことも必要です」
目新しいことが述べられているわけではありませんが、自分の部下に対する態度や、取引先との人間関係づくりなどを振り返った時に、反省させられることばかりで、じつに参考になりました。
実務面でも、契約の「握り勝ち」をしない、計画にネーミングすると共通認識が高められる、書類を作らせるときには面倒くさがらずに目的や理由の説明をするなど、有用なアドバイスがいくつもありました。
土井に限らず、中小企業の経営者には、大企業で当たり前に行われているマネジメント面での配慮が足りない部分が多いと思われます。
本書は、そういった管理面でのポイントを知るために、また自分自身が大きな器のリーダーになるために、有用な一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「言っている内容は正論だが、お前に言われたくない」と思う気持ちが聞き手に少しでもあれば、説得力は大いに力を失う
鋭い上司より、温かい上司に部下はついて行きたくなる
リーダーたるもの、有事にこそ動じないことが肝要
行動と言葉の一致は大切ですが、言葉と言葉の一致も大事です。言々一致とでもいいましょうか。誰にでも同じことを言えることが必要です
他人のせいにせず、自分の悪いところを認めることができる人、反省できる人は、人間力があります。それを部下に素直に言えるリーダーは、もっと高い人間力があります
リーダーが同じ事を部下に説明するのなら、成功談より失敗談をすべき
勝って謙虚であり、負けても前向きな姿勢を
勝ち方にも品性があります。「勝てば官軍」とはいうものの、勝つのに手段を選ばずでは取引先もついてこないでしょうし、部下も勝ち方に疑問を持つようになります
代理店契約やライセンス契約を「握り勝ち」した時点でぬか喜びしているのは、本当の勝ち方を知らないのです
まず、自分が部下を信用すること
信頼していることを表現するには、仕事を任せること
・結果責任は、上司 ・遂行責任は、部下 ・報告責任は、部下
総合点ばかりで人を見ていると、「できる人」の悪いところも「できない人」のいいところも見えなくなってしまいます
中途半端な指摘ではなく、ストレートに心を込めて叱ること
人は、自分が尊敬する人が言った一言をよく覚えているものです
忙しくて大変なリーダーだからこそ、笑顔で挨拶することが大事
話を会社に通してくれる力があるからこそ、部下から見てそのリーダーが頼もしい
相手の逃げ道をつくっておくことも必要です
人の才能に期待するのではなく、人の勢いに期待する
計画にネーミングすると、共通認識が高められる
問題の先送りは、選択の間違いよりも大罪である
リーダーシップの高い人は、面倒くさがらずに目的や理由の説明をします
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『大きな器のリーダーになれ!』ファーストプレス 古川裕倫・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4904336410
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◆目次◆
第1章 「右脳リーダーシップ」と「左脳リーダーシップ」
─何に優れていて、何が苦手かを認識する
第2章 人間力で人を惹きつける「右脳リーダーシップ」
第3章 知力で心を惹きつける「左脳リーダーシップ」
第4章 右脳と左脳の要素をバランスさせ、大きな器のリーダーになる
おわりに─大きな器のリーダーは、多くの人のメンターになる
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2009年12月20日
【実際に売れたPOPを丸ごと紹介!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806135690
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こんにちは、土井英司です。
今年は、23年前に書かれたロングセラー『思考の整理学』が大ブレイクし、何と100万部を達成しました。
※参考:『思考の整理学』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480020470/
既にご存知かと思いますが、この大ブレイクを演出したのが、さわや書店、松本大介さんが2007年に書いたPOPの、
「もっと若い時に読んでいれば…そう思わずにはいられませんでした。」
というフレーズでした。
現在、同書には「東大・京大で一番読まれた本」という帯コピーがついており、これが100万部達成の決定打となりました。
このように、POPに書かれるわずか数行のコピーでも、大ベストセラーは作れるのです。
本日ご紹介する一冊は、このPOPを使って数々の販促計画を成功に導いてきた著者が、売れるPOPの書き方を指南した一冊。
うんちくが取り立ててすごいわけではありませんが、紹介されているコピーの事例が、とにかく秀逸です。
「500円で372円のお釣りです!」で2倍以上の売り上げを達成したカップ麺、「山歩きの達人が、山で巡り会ったキノコ、ギュッと詰めました。」と書いて10倍近くの売り上げになった「キノコの瓶詰め」など、実際に効果のあったPOP事例がたくさん載っています。
ここに書かれているPOP書きの原則は、POPだけに当てはまるものではなく、お客様向けのメールやブログ、DMなど、さまざまなコピーに応用可能です。
言葉ひとつで商品は売れる。
それを信じられる方は、ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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<実際に売れたPOPの事例>
「涼しい酒そろえました」→売り上げ倍増
「このなめらかさを出すために、40か国のハチミツを食べ歩きました。そして、巡り会ったのがハンガリーのアカシヤのハチミツ。極寒の国で生き延びたアカシヤとミツバチの強さがこのなめらかさの秘密なんです」→売り上げ5倍以上、ロングセラーに
「500円で372円のお釣りです!」
→このカップ麺は2倍以上の売り上げを達成しました
「やっぱさ?、コリコリ感が違うよね!」→5倍以上の売り上げアップ
<事例おわり>
キレイに印刷されたPOPは「広告」だけど、手書きで書き写したPOPは「メッセージ」になるんだ
「山歩きの達人が、山で巡り会ったキノコ、ギュッと詰めました。」→「キノコの瓶詰め」が10倍近くの売り上げに
同じパターンのPOPばかりが並んでいると、お客さんの気持ちの中に、「どうせ、新しい内容なんて書かれていないんだろうな!」という「慣れ」が生じます
「目立ち感」は周囲との関係で決まる
商品やサービスを取り扱う側は、「どうしてそれを扱うのか?」という明快な理由を持っていないといけません
お客さんにとって、ベストの商品を仕入れ、お客さんにとって、ベストな選択ができるような、メッセージを売り場に込め、間違いのない選択をしてくれた喜びを分かち合う
◆「グッドチョイス」のための3つの工夫
1.商品を選ぶ「選択眼」
2.センスを見抜く「審美眼」
3.実際に使うという「誠実さ」
◆3つの視点をもって「物語」をつくろう
1.「どうして、あなたがその商品を選んだのか」
2.「誰が、どうやってつくったのか」
3.「どんな人に、どうなって欲しいのか」
自分の「言いたいコト」を書くのではなく、お客さんの「知りたいコト」を書く
商品イメージにぴったりの色を見つけましょう
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『「バカ売れ」POPが面白いほど書ける本』中経出版 中山マコト・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806135690
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◆目次◆
「POP」って何のためにあるの?
第1章 お客さんを必ず引きつける「バカ売れPOP」の秘密、教えます!
第2章 「バカ売れPOP」の9つのルール
第3章 「売れるPOP」は「3つの仕組み」でつくれる!
第4章 2人の名人に学ぶPOPの極意
第5章 「バカ売れPOP」の簡単なつくり方「10の法則」
第6章 POPをさらに輝かせる「4つの見せ方」
付録 5ステップで楽しくつくれる!「バカ売れPOP」のコピーの書き方
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2009年12月19日
【アル・ゴアの同時通訳が教える本物の英語力】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887597819
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できるビジネスパーソンであれば、相手の言葉を聞いただけで、できるかどうかすぐわかる。
日本語でもそうなのに、英語がそうでないはずがありません。
…と思って調べてみたところ、どうやらネイティブの世界では、できるビジネスパーソンはそもそも使っている単語が違うようです。
本日ご紹介する一冊は、アル・ゴア元アメリカ副大統領や、ダライ・ラマ14世など、世界の著名人の同時通訳を務める著者が、できるビジネスパーソンの単語力を教える、これまでになかった一冊。
ビジネスシーンでさりげなく使うと株が上がる、そんなワンランク上の英単語が、いまいちな英単語と対比して紹介されています。
たとえば、商談相手に決断を迫られ、一度持ち帰るケース。
ここで、I can’t make the decision.と答えると、何も決められないただの能力のない人に聞こえてしまいます。
ここでの正解は、I am not in the position to make the decision.
(私は判断を下す立場にいません)
ちょっとした単語・表現の違いが、相手の印象に大きな影響を与える。
そのことを理解したなら、ぜひ本書を読むことをおすすめします。
また、本書では、使うとまずい英語表現の例も載っており、ネイティブと仕事をする人に重要な示唆を与えてくれます。
土井も一応、外資系企業にいた人間ですが、ページをめくるたびに、「ええっ、そうなんだ」と驚く表現ばかり。
学校では教えてくれない、ビジネス実務の英語が学べる、強力な単語帳です。
豆知識としても楽しめるので、しばらく英語から遠ざかっている人も、現在、外資系で活躍されている人も、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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△Before we continue the meeting, let me share one thing.
(この会議を続ける前にひとつだけ言わせてください)
↓
○Before we proceed with the meeting, let me share one thing.
(この会議を進める前に一つだけ言わせてください)
△He said that he appreciated your visit.
(彼はあなたの訪問に感謝していると言っていた)
↓
○He expressed his gratitude for your visit.
(彼はあなたの訪問に感謝の意を表した)
×We study from mistakes.
(我々はあやまちから勉強する)
↓
○We learn from mistakes.
(我々はあやまちから学ぶ)
×I don’t understand.(わかりません)
↓
○Let me clarify my understanding.
((きちんと理解したいので)
私の理解をもっと明確にする必要があります)
△I can’t make the decision
(私は決断を下すことができません)
※何も決められないただの能力のない人に聞こえてしまいます
↓
○I am not in the position to make the decision.
(私は判断を下す立場にいません)
△We will try to acquire 1 million new users.
(新規ユーザーを100万人獲得できるようにやってみます)
↓
○We aim to acquire 1 million new users.
(新規ユーザーを100万人獲得することを目指します)
△We are facing a big problem.
(我々は大きな問題にぶち当たっている)
↓
○We are facing a big challenge.
(我々は大きな課題に直面している)
△This machine works like this.
(この機械はこのように動きます)
↓
○This machine functions like this.
(この機械はこのように機能します)
△We will make profit.
(我々は利益を作ります)
↓
○We will generate profit.
(我々は利益を生み出します)
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『ビジネスパーソンの英単語帳』ディスカヴァー・トゥエンティワン 関谷英里子・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887597819
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◆目次◆
STEP1 自分の思いを的確に伝えるコミュニケーション英単語
STEP2 相手の感情を動かすエモーショナル英単語
STEP3 現場で実際に使われているビジネス頻出英単語
STEP4 表現を洗練させるスタイリッシュ英単語
STEP5 リーダーが使いこなすパワフル英単語
コラム 知らないと恥をかく!NG単語&態度
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2009年12月18日
【プラットフォームを制する方法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532314828
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『フリー』、『新・プラットフォーム思考』と来たら、次に読むべき一冊は、間違いなくこれ。
「ビジネスモデル構築3点セット」の最後を飾るのは、早稲田大学ビジネススクール教授の内田和成さんが書いた、『異業種競争戦略』です。
※参考:『フリー<無料>からお金を生みだす新戦略』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140814047/
※参考:『新・プラットフォーム思考』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4023304778/
最近は、セブン-イレブンやイオンが銀行をやったり、コンピューター・メーカーのアップルがネット上で音楽配信を始めたり、さまざまな業界で、異業種からの参入が相次いでいます。
著者はこれを「異業種格闘技」と名付け、本書で異業種格闘技時代の競争戦略について述べているのです。
では、この「異業種格闘技」の本質とは何か。
著者はこれをひと言でこう言い表わしています。
「ビジネスモデルとビジネスモデルの戦い」
かつて「業界」というものが信じられていた時代には、すべての企業が同じビジネスモデルで戦い、どれだけ努力するか、工夫するかで競争優位性が決まっていました。
しかし、異業種格闘技時代には、ビジネスモデル自体が違う企業同士が戦うことになる。
ここで求められるのは、どこでオセロをひっくり返すかという、ビジネスモデル構築のセンスです。
本書では、このビジネスモデル構築のヒントや、異業種格闘技時代の戦い方、どこから競合が出てくるのかを予想するヒントなど、さまざまな競争上のヒントが示されています。
これからの時代、競争優位性は経営者のアタマが作る。
勉強しない人には、チャンスのない時代が到来する、ということです。
気がついたら時代遅れのビジネスモデル、とならないよう、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ひょっとしたら、10年後にトヨタがパナソニックと電気自動車で戦うといった、これまでなら考えられなかった競争が起きているかもしれません
異業種格闘技とは、
1.異なる事業構造を持つ企業が
2.異なるルールで
3.同じ顧客や市場を奪い合う競争である
アップルはもともとコンピューター・メーカーですが、いまではアイチューンズ・ストアという、ネット上の楽曲販売も自ら手がけています。結果、アイチューンズ・ストアのシェアを増してくると、アップルが価格支配権を持つようになります。そうすると、どんどん楽曲は売れるけれども、儲かるのはアップルばかりになります
アプリケーション・ソフトがおまけの会社と、アプリケーション・ソフトの販売が目的の会社とで戦い方が違ってくるのは当然
携帯電話のカメラは、純粋にデジタルカメラに置き換わるというよりは、「メモ代わりに写真を撮る」といった、これまでのカメラにはなかった使い方を生み出した
◆変化をとらえる5つの視点
1.置き換え 2.省略 3.束ねる 4.選択肢の広がり 5.追加
◆ビジネスモデルの3要素
1.顧客に提供する価値
2.儲けの仕組み
3.競争優位性の持続
競争相手の儲けの仕組みをきちんと把握しておくことは、戦いに勝つうえで非常に大事なポイント
「顧客が何に価値を感じているか」「それは、どのように提供されているか」が大きなカギ
1.顧客に「同じ価値」を「同じ手段」で提供する
2.顧客に「同じ価値」を「異なる手段」で提供する
3.顧客に「異なる価値」を提供する
テレビとテレビゲームは「時間を奪い合う競争」をしている
顧客起点で潜在ニーズに目をつける
異なる手段を用いることで、どんな価値を付加できるか
◆儲ける仕組みの4類型
1.トールゲート(料金所)
2.イネーブラー(撒き餌)
3.エンラージメント(周辺分野へ広げる)
4.ブロックプレイ(敵のトールゲートを無力化)
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『異業種競争戦略』日本経済新聞出版社 内田和成・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532314828
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◆目次◆
第1章 いま何が起きているのか
第2章 なぜ異業種格闘技が頻発しているのか
第3章 事業連鎖─異業種格闘技を読み解くカギ
第4章 どんな戦い方があるか
第5章 事業連鎖を描く─異業種競争戦略I
第6章 ルールをつくれ─異業種競争戦略II
第7章 革命を起こせ─求められるリーダーシップ
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2009年12月17日
【プラットフォームを制する方法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4023304778
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グーグル、楽天、ヤフオク、Suica、iPhone、グリー…。
みなさんは、成功しているこれらの企業に共通する戦略が何だかおわかりでしょうか?
そう、答えは「プラットフォーム戦略」。
自分で商品を作るのではなく、他人の商品やコンテンツ、あるいは人を集めてプラットフォーム化する、そんな戦略を採用した企業が、ことごとく成功を収めているのです。
ただし、このプラットフォーム戦略、単純に人やモノを集めただけでは成功させることはできません。
そこで、ご紹介したいのが、本日の一冊『新・プラットフォーム思考』。
かつてNTTドコモのおサイフケータイ普及の責任者を務め、最近では、ハーバード・ビジネススクールの最年少准教授、アンドレイ・ハギウ博士とともに戦略コンサルティング会社を経営しているという平野敦士カールさんが、これまでに得た経験から、このプラットフォーム戦略を体系化した、注目の一冊です。
「自動車が無料になる日」という衝撃のレポートに始まり、楽天やNTTドコモ、グリーなどの事例、ビジネスモデル、そして実際にビジネスを進めていくためのフレームワークまで、じつに幅広く論じています。
また、このプラットフォーム戦略を実行に移せる新しい時代のリーダー像なども掲げられており、リーダーシップ論としても読むことができます。
著者はこれまで、自己啓発書など何冊か出されていますが、これこそが一番聞きたかった内容。
先日紹介した『フリー』同様、マーケターなら読んでおきたい一冊です。
※参考:『フリー<無料>からお金を生みだす新戦略』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140814047/
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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いまは、自動車はモノとして販売されていますが、将来的に電気自動車が普及した際にはプラットフォームとして人々に無償で提供される可能性もあるといわれています。携帯電話のように電気自動車はゼロ円で販売し、充電料金で回収していくモデル、あるいは自動車がネットワークにつながれば現在のパソコンのように検索連動広告や行動ターゲティング広告、保険の販売やeコマースなどによる回収モデルなど多様なビジネスモデルが登場するかもしれません。すでにグーグルは電気自動車やスマートグリッド(賢い送電線網)への参入を表明しています
合コンでは幹事が一番得をする
楽天の収益は、当初は出店料だけでしたが、その後会員が増えて集客力が増してからは、売上連動の収入も得るモデルに変更しました。サーバー運営コストなどを考えればある意味合理的なものですが、当時はかなりの店側からの反発があったようです。しかしそれでも出店が後を絶たないのは約4000万人の会員網を築いてしまったプラットフォームの強さがあるからでしょう
集客ができるようになれば、「なにが売れているか」というマーケティング情報をいち早くつかむことができるため、たとえばコンビニのプライベートブランド製品のように「自社で粗利率の高い製品を売る」ことによって高い収益を得ることができる
プラットフォームの特色を、類似の他のものとは違う「一言でわかるようなキャッチフレーズ」であらわせるかどうかです。つまり、魚なら築地市場、ネットでの買い物なら楽天、検索ならグーグル、オークションならヤフオクというようなブランドイメージを作れるかどうかということです
◆プラットフォーム創造のフレームワーク
STEP1 社会の変化、規制緩和という大きな流れをとらえて不満を探す
STEP2 ターゲットとなるグループを特定する
STEP3 プラットフォーム上のグループが活発に交流する仕組みを作る
STEP4 キラーコンテンツを用意する
STEP5 価格戦略を立てる
STEP6 価格以外の魅力をグループに提供する
STEP7 プラットフォーム上のルールを決めて管理する
現代は、一人ではついていけないほど、ニーズや技術などの変化が速すぎる
一緒に考えてもらうメリットは、人の知恵が得られることだけではありません。モチベーションを高めることができるのです
相手のニーズを聞き出したら、まずはそれに応えること
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『新・プラットフォーム思考』朝日新聞出版 平野敦士カール・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4023304778
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◆目次◆
第1章 なぜいま新・プラットフォーム思考のリーダーが求められ
ているのか?
第2章 「プラットフォーム」は億万長者のビジネスモデル
第3章 企業はなぜ中間管理職のリーダーを求めるのか?
第4章 誰でもリーダーシップが身につけられる15の鉄則
第5章 「プラットフォーム」を最大化する18のアライアンス術
第6章 時代を読むための知識が身につく「プラットフォーム」勉強法
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2009年12月16日
【28歳までにこの勉強を】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4776205769
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「28歳」
これが何を意味する数字か、みなさんはおわかりでしょうか?
そう、これは日本の雇用市場において、将来の値段がほぼ決まってしまう年齢。
肩書きなしで転職するなら、これがギリギリデッドラインという年齢でもあります。
本日ご紹介する一冊は、この28歳までに結果を出すための、勉強のルールを説いた一冊。
著者は、小学生のとき、クラス最下位、高校受験開始時の偏差値は5科目で39、早稲田大学在学中はバンド活動に明け暮れ、借金300万円を負ってしまったダメダメ人生から、一気に逆転し、早稲田大学合格、在学中からビジネスを立ち上げ、年商1億円を達成してしまったという人物。
現在、氏の会社は日本の「ベストベンチャー100」に選ばれています。
では、その氏が、どうやってこれまで勉強を重ねてきたのか。
本書には、その具体的ノウハウが書かれています。
勉強法の本にありがちな心構えもありますが、何といっても本書の白眉は、チェックすべきインターネット情報源、検索のテクニック、ネット上のツールを使ってインプット/アウトプットを行う技術。
著者独自のメルマガの書き方を始め、具体的ノウハウが満載の一冊です。
コンテンツ的には粗削りな部分もありますが、尖った主張と具体的ノウハウ、ツールが目を引きます。
20代のビジネスパーソンには、ぜひおすすめしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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20代でどんなスタートダッシュをすればいいのか? それは、「あなたの勝ちパターンをつくりあげる」ことです
毎日の中で何を見て、何を感じて、何を自分のものとしてきたかという集積が人の差を作っていく
厚生労働省の調査によると、転職後に収入を上げることができる人は全体の3割程度
どこの会社、どんな環境にいても通用するスキルを身につけること
◆勝ちパターンを作るための3つのポイント
1.情報をダイエットして「目標」をつくる
2.本当に必要な情報だけをインプットする
3.得た情報の価値を最大化してアウトプットする
情報自体にすでに価値はなく、その情報にどのような価値をつけられるか、どのような意味をつけられるかが問われている
私が出会った億万長者と言われる人たちの中に、テレビを見ている人は1人もいません
自分が得たい結果をすでに達成している人を見つけ出すこと。そして、その人のやり方や思考を徹底的にまねすること
「正確なインプットは、正確なアウトプットをもって一連と成す」(言語学者、溝江達英)
情報のシングルソース、マルチユースこそが、現代に生きる社会人に求められる「情報リテラシー」の本質
ワークライフバランスを崩すくらいの大量インプット、大量アウトプットを行う
◆ユダヤ人が投資をする順番
1.教育に対して投資をする。教育だけは自分の中に生涯資産とし
て残り続けるから
2.金に対して投資する。金はもっとも安定した資産になるから
3.その時代に価値がある貴金属に対して投資する。たとえばダイ
ヤモンドのように紙幣に変わる価値を持ったものに変えておく
若いうちは物欲を満たすよりも、先に埋めておくべき余白がある
最低3冊は同じ分野の本を読む
セミナーや授業ではバカだと思われようがまず手をあげる
師匠の口まねをできるようになる
まず、今付き合っている友達と決別すること
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『28歳までに結果を出す!勉強のルール』アスコム 原田翔太・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4776205769
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◆目次◆
プロローグ 28歳までに身につけるべき2つのこと
PART1 28歳までに「勝ちパターン」をつくる3つの方法
PART2 ステップ1「ジブン銀行」に投資するインプット術
PART3 ステップ2「学び」を「成果」につなげるアウトプット術
PART4 「結果を出す人」だけが知っている3つの鉄則
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2009年12月15日
【もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478012032
[エラー: asin:4478012032 というアイテムは見つかりませんでした]
本日ご紹介する一冊は、土井にあの『もえたん』以来の衝撃を与えてくれた、注目の一冊。
※参考:『もえたん』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4915540979/
共通点は、外見が「萌え」なのに、中身は極めて本格的だということです。
内容は、ストーリー形式で、新人マネージャーと野球部の仲間たちがドラッカーを読んで甲子園を目指すという、なんともふざけたコンセプトの青春小説。
ところが、この本、見た目だけで判断すると、絶対に損します。
何と、あのダイヤモンド社のドラッカー担当が、「ドラッカー関連本としては、いちばん完成度が高いように思います」と絶賛した一冊。(しかも自分が担当編集じゃないのに)
土井も読んでみて、その完成度の高さに驚きました。
まず、マネジメントを学ぶのに、あえて非営利の野球部を舞台に選ぶ、というのがセンスがいい。
そのことによって、ドラッカーが残した「われわれの事業は何か。何であるべきか」あるいは「顧客とは誰か」という問いの答えが、研ぎ澄まされた形で出てくるのです。
また、本書では、野球部のマネージャーであるみなみが、ドラッカーの教えを実行すべく、さまざまな試みをするのですが、それが企業経営における重要なヒントにつながるのです。
本も人も、見た目で判断してはならないのですが、本書ほどその原則が当てはまる本も珍しい。
騙されたと思って、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人を管理する能力、議長役や面接の能力を学ぶことはできる。管理体制、昇進制度、報奨制度を通じて人材開発に有効な方策を講ずることもできる。だがそれだけでは十分ではない。根本的な資質が必要である。真摯さである。(『マネジメント【エッセンシャル版】』一三〇頁)
あらゆる組織において、共通のものの見方、理解、方向づけ、努力を実現するには、「われわれの事業は何か。何であるべきか」を定義することが不可欠である(二二頁)
「そうよ! 『感動』よ! 顧客が野球部に求めていたものは『感動』だったのよ! それは、親も、先生も、学校も、都も、高野連も、全国のファンも、そして私たち部員も、みんなそう! みんな、野球部に『感動』を求めてるの!」
「甲子園に行く」というのは、「感動を与えるための組織」という野球部の定義に最も適う目標でもあった
働きがいを与えるには、仕事そのものに責任を持たせなければならない。そのためには、1.生産的な仕事、2.フィードバック情報、3.継続学習が不可欠である。(七四頁)
専門家にはマネジャーが必要である。自らの知識と能力を全体の成果に結びつけることこそ、専門家にとって最大の問題である。専門家にとってはコミュニケーションが問題である。自らのアウトプットが他の者のインプットにならないかぎり、成果はあがらない(一二五頁)
『フォアボールを出したくて出すピッチャーは、この世に一人もいない』
みなみたちは、こうした担当を部員全員に割り振った。そしてそれは、必ず「生産的な仕事」に結びつくよう心がけた。そこで「自分の仕事が組織の成果に結びついている」と実感できなければ、働きがいも生まれないからだ。また、「自分の仕事が組織の成果に結びついている」と実感させるための、情報のフィードバックも欠かさなかった。例えばロードワークだったら、成績の推移を記録し、グラフ化して渡すようにした
静的な経済には、企業は存在しえない。そこに存在しうるものは、手数料をもらうだけのブローカーか、何の価値も生まない投機家である。企業が存在しうるのは、成長する経済のみである(一七?一八頁)
組織構造は、組織のなかの人間や組織単位の関心を、努力ではなく成果に向けさせなければならない。成果こそ、すべての活動の目的である
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『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』ダイヤモンド社 岩崎夏海・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478012032
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◆目次◆
第一章 みなみは『マネジメント』と出会った
第二章 みなみは野球部のマネジメントに取り組んだ
第三章 みなみはマーケティングに取り組んだ
第四章 みなみは専門家の通訳になろうとした
第五章 みなみは人の強みを生かそうとした
第六章 みなみはイノベーションに取り組んだ
第七章 みなみは人事の問題に取り組んだ
第八章 みなみは真摯さとは何かを考えた
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2009年12月14日
【究極の対話術?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484091151
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本日の一冊は、シリーズ累計120万部の大ベストセラーとなった、『アタマにくる一言へのとっさの対応術』著者による、待望の新作。
※参考:『アタマにくる一言へのとっさの対応術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797339470/
「ムカつく相手を一発で黙らせる」ということで、いつもクレーム対応をしたり、気難しい客相手の仕事をしている人にとっては、思わず反応してしまうタイトルだと思います。
著者の基本的なスタイルは、相手と戦わずにその場を丸くおさめること。
相手の不適切な発言を正すための「やまびこトーク」や、相手の発言の「解釈」を変える技術、返事をしないという技術など、さまざまな実践テクニックが紹介されており、じつに興味深い内容です。
話し方や運用方法など、一歩間違えると日本ではケンカになりそうなテクニックも紹介されていますが、「返事をしない」「威張り屋には褒め言葉」など、コミュニケーションのヒントがいくつも載っています。
ただ、個人的に読んでいて思ったのは、「これってうちのかみさんが使っているテクニックと同じじゃないか?」ということ。
ひょっとして土井が「ムカつく相手」で、かみさんがそれを扱う達人?
そんな疑問を抱きつつ、最後まで楽しく読ませていただきました。
気難しい人を理解したいという人には、おすすめの一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「やまびこトーク」によって、不愉快なことを言われてもケンカにならずにすみます。やり方は簡単。相手の発言の中から、あなたが気分を悪くした言葉を抜き出して、それがどういう意味かを尋ねればいいのです。全部くり返してもかまいません。「それはどういう意味ですか?」
もちろん、相手があなたが望んでいるような反応をするとは限りません。それでも態度を変えないでください。そして自分の言いたいことをはっきり言うのです。たとえばこんなふうに。「あなたのご意見はショックでした。どうしてそんなことを思われたのか知りたいのですが」そうすれば、相手が理由を言う可能性は十分にあります。ひょっとすると、その人は何かで気分を害していたのかもしれません。何が原因なのか言えるように、もう一度チャンスをあげてください
怒りを感じたりショックを受けたりする方向へ行きそうになったら、ちょっと立ち止まってみます。そして、その流れをせき止めて、次のことを思い出してください。<相手の言葉をどう受けとるか、それを選ぶのは私だ。そして、たくさんの解釈の仕方があるのだ>と
返事をしないということは、変なことを言われたときのもっとも優れた対応の仕方
男性の場合、言い争いはしばしば仲間意識の表れ
掴みあいをし、じゃれあい、どちらが強いかチェックし、ボスはだれかを確かめることは、男性にとっては、女性にとってよりはるかに重要な関心事なのです。多くの男性は、たとえ遊び半分の場でも、調和よりも権力のほうにはるかに関心を持っています
威張り屋には褒め言葉
やり返されたのではなく褒められただけだとなれば、手も足も出なくなります。よく言われるように、抱きしめられれば、敵は動けなくなるからです
道化は剣を持っていません。けれども、そのかわりとても効果のある別の武器を持っています。つまりユーモアです
「あなたって、ちゃんとした教育を受けてないような話し方をするね」
「そうなの。祖母がいつも言ってたんですよ、早起きは三文の得って」
報復をあきらめると、新しいアイデアが浮かんだり、ほかの可能性に目が開いたりするものです
だれもが「もっとほしい」と望んでいるのです。お金を、権力を、注目を。このシステムにおいては、負ける人は大勢いますが、勝つのはほんのひとにぎりです。そこから妬みや羨望、攻撃が生まれるのです
人から認められようとして競争することによって、たえず人と比べるという不幸が始まります
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『ムカつく相手を一発で黙らせるオトナの対話術』阪急コミュニケーションズ バルバラ・ベルクハン・著
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◆目次◆
第1章 戦わずして勝つ
第2章 ユーモアで勝つ
第3章 攻撃したくなったら
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2009年12月13日
【いつも心に<貧乏>を】
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16歳の夏休み、アメリカでホームステイをした後、カリフォルニアのディズニーランドを訪れました。
子ども心に、「さあ遊びに行くぞ!」と思った矢先、ベンチに座っている日本人のおばさん2人に声をかけられ、こう言われました。
「いいわねえ、あなたたちは若くて。私たちみたいに年をとっちゃうと、何を見ても『ああ、こんなもんか』って思っちゃうのよね」
これを聞いた土井は、衝撃を受けました。
どんなに感動的なサービスでも、受け取る側の感性がさびついてしまえば、何の変哲もない平凡な体験に変わってしまう。
この出来事から、土井は人生で大切な一つの教訓を得ました。
それは、「今しかできないことをやることが、人生を充実させる秘訣だ」という教訓です。
年をとってからでは、楽しめないものがある。同時に、若いうちはまだ理解できず、楽しめないものもある。
だから、人生で大切なことは、今いちばん刺激的なことをやることです。
では、若いうちにしか楽しめないものとは一体何でしょうか。
それが、本日紹介する本のテーマでもある、「貧乏」です。
貧乏は、長い目で見て、人生に大きな力をもたらします。その力を、著者の齋藤孝さんは、こうまとめています。
1.貧乏長屋のように貧乏そのものを楽しむ
2.貧乏を二度と味わいたくない、その思いをバネに成功をめざす
本書で書かれているのは、この「貧乏そのものを楽しむ」秘訣と、「貧乏をバネに成功」した人々のエピソードです。
貧乏ゆえに独学で学んだ安藤忠雄はじめ、さまざまな著名人のエピソードと、貧乏を力に変えるノウハウが目を引きます。
自らの感性を高めるために、また心のエネルギーを蓄えるために、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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古今東西の偉人はもとより、市井の人たちを見わたしても、人として「豊かさ」をもっていると感じる人たちには、みな、<貧乏>な要素がある
貧乏人には力があります。財力は乏しくとも、それを補うだけの自由な時間、自由な心、考える力、創造する力があります。真の貧乏人とは、これら諸力を備えた者のことを指すのです(『貧乏神髄』)
お金がある一年はあっというまに過ぎる。私自身、比較的余裕のある生活をしているときよりも、貧乏で暮らしていた時期のほうが「長かったな」と思う。体験が深いこと自体が人生の価値だ
貧乏時代に出会ったものは捨てられない。そして、それを持って来世に行きたい。そう思うと、貧乏時代にちょっと希望が見えてこないだろうか
先生のいちばん大切なものをつかみとる! そのような飢えた野獣のような感性、学ぶ感性があるかどうか。たんなる知力だけでは不十分だ。学びにも感性が必要だと私は思う
お金があるとどうしても「次がある」「他の手段がある」と思う。けれど、貧乏だといま勝負するしかない。自分の未来は「いま」にかかっている
本の価値を決めるのは、食欲と一緒で渇き具合なのだ
貧乏を受け入れて暮らすのか、貧乏には戻らないように働きつづけるのか。二つの岐路に立っているんだということを意識するだけで未来の展望はひらけてくる
最初は割のわるい仕事がくるのは当然だ。一回目はタダでやる、二回目もきた仕事をやる、そして三回目は条件をちょっと上げてもらう。そういうふうにしていけば、仕事は自然と回転しだす
一冊の本を十回読むと、人は変わる
重要なのは、「どういう」仕事か、ではない。どういう仕事であれ、「どうやる」か、だ。プライドを捨て、謙虚にいい仕事をする人にだけ、道は開ける
気持ちのつながりを、できるだけ社会的に成功していたり、心意気のある人ともつのがいい
成功したら仲間を引き上げる
身銭を切らないと貧乏は力にならない
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『<貧乏>のススメ』ミシマ社 齋藤孝・著
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◆目次◆
序章 貧乏を力に変える!
第1章 貧乏は学びの宝庫
第2章 貧乏を力に変える10の技
第3章 貧乏に似合うもの、似合わないもの
第4章 希望を育む「お金」の使い方
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2009年12月12日
【失業者がこうして年収8億円の大富豪になった】
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人生の教訓を得たいのであれば、何も流行りのビジネス書など読まなくても、古典を読めば、それだけで事足ります。
ただ問題なのは、古典は難解である、という点。
それをどう応用すればビジネスの成功に結びつけられるのか、という見識は、やはり優れたビジネスマンから学んだ方が有益です。
本日ご紹介するのは、史上最高の成功者であり、神の教えを守って大富豪となったソロモン王の教えを、実業家が解説した一冊。
著者のスティーヴン・K・スコットは、アメリカのテレビ通販界のカリスマで、これまでに20億ドル以上の売上を計上、自身の年収が8億円に達したという人物です。
本書で紹介されているのは、旧約聖書「箴言」にまとめられているソロモン王の教えと、著者による解説、そしてそれを著者がどう応用して成功したか、というお話。
お金儲けや仕事、家庭生活、人間関係にいたるまで、どうすれば成功を収められるかという原理原則が、成功者のエピソードとともに紹介されています。
民のことを真剣に考え、知恵と見識と求めることで成功したソロモン王、売れないと思われていたキャッシュレジスターを売り、大成功を収めたパターソン、望みを保留したままにせず、自動車の歴史を変えたフォード。
さまざまな成功者の例は、読者に本書の教えの有用性を確信させてくれるはずです。
うがった目で見れば、ただの自己啓発書。しかしながら、本書が発する戒めのメッセージは、決して無視できない響きを持っています。
「諭しをなおざりにする者は貧乏と軽蔑に遭う」(「箴言」13章18節)「批判は、「心に秘めた恋人」のごとく扱え」
一度、読んでみても、決して罰は当たらないと思います。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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その時たった12歳のソロモンは、「王」としての重大な責任に思い悩み、自分にそれを果たすだけの力があるのだろうかと、不安に感じていた。そんな時、神がソロモン王の前に現れ、「望むものは何か」と尋ねた。ソロモン王は、「イスラエルの民を正しく治められるよう、私に知恵と見識をお与えください」と答えた。神は、富も名誉も、敵の死も、自身の長寿も求めないソロモン王に驚き、「過去から未来、すべての王に勝る知恵と見識、富と財宝、名誉を与えよう」と返したという。そしてソロモン王には、神が約束してくれたもの──知恵、成功、富──をすべて与えられた。所有する金は、現在の価値で1000億ドル相当あったとされる
技に熟達している人を観察せよ。彼は王侯に仕え怪しげな者に仕えることはない。(「箴言」22章29節)
人間を奮起させるきっかけになるものは、「手に入れたいと思う欲求」と「失うことへの恐れ」だ。ソロモン王は、この両方を用いるよう勧めている
勤勉な人は、実際に労力を惜しまず一生懸命働くが、勤勉でない人は、いつかやりたいことを語るだけだ
ソロモンは、「怠惰」の根本的原因は、「自己中心」「おごり」「無知と無責任(愚かさ)」の3つがあると述べている
人間の道は自分の目に正しく見える(「箴言」21章2節)
私たちは、自分がほかの人より賢いと思い込み、助言を求めずに行動しがちである
幻がなければ民は堕落する(「箴言」29章18節)
ともに働く人に、忠誠心、創造力、生産性を発揮してもらいたいと思うなら、あなたがその人たちに抱かせた「望み」を放置させてはならない
無知な者も黙っていれば知恵があると思われ/唇を閉じれば聡明だと思われる(「箴言」17章28節)
「諭しをなおざりにする者は貧乏と軽蔑に遭う」(「箴言」13章18節)
秘密をばらす者、中傷し歩く者/軽々しく唇を開く者とは、交わるな(「箴言」20章19節)
自分の心だけをよりどころにするのは、ひとり分の限られた知識と、気まぐれな感情に、将来を賭けるということだ
批判は、「心に秘めた恋人」のごとく扱え
ほかの人が必要としているものに力を貸せれば、感謝の気持ちと謙虚がさらに育つ
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『史上最強の大富豪になる方法』トランスワールドジャパン スティーヴン・K・スコット・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/486256061X
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◆目次◆
第1章 すべての競争に勝つ「勤勉」を手に入れろ!
第2章 成功への道を照らす「ビジョン」を持て!
第3章 「望み」を現実に変える!
第4章 「コミュニケーション」はすべての扉を開く鍵だ!
第5章 最短で最大の成果を上げるには「パートナー」を得よ!
第6章 「嫉妬」と「感謝」で真の幸福が手に入る!
第7章 たくましく「対立」と「逆境」を乗り越えろ!
第8章 「批判」する最悪の敵が最高の味方になる!
第9章 破壊的な「怒り」をエネルギーに変えろ!
第10章 成功を阻む「おごり」を断て!
第11章 「知識」を「知恵」にして成功の基礎を築け!
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