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『日本を変える「知」』芹沢一也、荻上チキ、飯田泰之、 鈴木謙介、橋本努、本田由紀、吉田徹・著 vol.1964


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【21世紀の教養とは?】
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最近、土井の周りでは、ビジネスで成功した後に、大学に戻る人が増えています。

それは、お金を儲けて時間もあるから勉強でもしようかな、ということではなく、これからの不透明な時代を生き抜くには、時代をとらえる「知」が必要ということを認識しているからです。

「最後の相場師」と呼ばれた是川銀蔵さんの名著『相場師一代』には、氏が投資で失敗した後、家族にひもじい思いをさせながらも図書館に通った、というエピソードがありましたが、あれも同じことです。

※参考:『相場師一代』
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やはり、時代を読む目は、教養を通して養われるのであり、未来をつくる政策は、安直なノウハウ書からは、導き出せないのです。

本日ご紹介する一冊は、若手研究者が集う場である「シノドス」のセミナーの内容をまとめ、書籍化したもの。

経済学者の飯田泰之氏、政治学者の吉田徹氏、教育学者の本田由紀氏、社会学者の鈴木謙介氏ら計7名による論考が載っており、各学問分野の基礎知識と、これからの時代への応用、課題などが述べられています。

政治や社会に関する話題が中心ではありますが、そこを考えることで、次の時代のビジネスの課題やチャンスが見えてくる、そんな内容に仕上がっています。

緻密な議論を期待する向きには物足りない部分もあるかもしれませんが、ビジネスマンの教養としては、いい刺激になる一冊です。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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【飯田泰之】
経済学の思考というものの一番の出発点になるのが、
・希少な対象を取り扱う
・人々は自分自身の満足度を最大にしようとして行動している
という二つのポイント

今のところ空気は全員が好きなだけ吸っていますが、なくならない。つまり、空気は希少ではないわけです。ちょっと古い教科書ですと、しばしば水が希少ではないものの例として挙げられていました。最近は水も希少になってしまいましたが

交換というのは、つねに当事者双方の状態を改善する場合にしか行われない

最終的に経済政策の課題とは何かといえば、私は大雑把に次の三つしかないと考えています。
・成長 ・安定化 ・格差是正

最近、格差がなんでこんなに広がったのか、という問題提起を聞くたびに、言葉は悪いですが、「何いってるの?」という気がするんです。そりゃあ、金持ちの税率を下げて、貧乏人の税金を上げたんだから、不平等にならないほうがおかしい

日本の場合、格差であれ、少子化対策であれ、教育であれ、何についてもそうなんですが、核になる価値観みたいなものが失われています

【吉田徹】
二大政党からなる選挙市場では、右端も左端も空白地帯になっていく。そうすると、政治の争点や政策の幅がどんどん狭まってきてしまう。そういう問題が、二大政党制では出てきます

政策の革新性という意味では、二大政党制は優れていますが、敗者を作りやすいという点は無視できません。アメリカの大統領になった民主党のバラク・オバマは、こうしたシステムを批判する、二大政党批判論者です

エルンスト・ブロッホという哲学者に「資本主義は民主主義を娼婦にした」という言葉がありますが、転じていえば「マスメディアは民主主義を娼婦にしている」というのが現状ではないでしょうか。小泉時代の「劇場」メディア、安倍、麻生政権への質の低い批判などが良い例です

【鈴木謙介】
資本主義が段々固まってきて新しい起業の余地がなくなってくると、会社組織に入って、会社のルールがどうなっているかとか、会社の権力者がどう考えているかということに合わせて生きていく必要が出てくる

ジャイロスコープ(羅針盤)型の人間からレーダー型の人間へ

無限にコピー可能な商品を売り買いするようになってくると、過渡期的には、モノを取引していた時代の仕組みで取引が続けられるようにコピーガードをかけて、そのファイルの希少性を担保しようとするわけですが、いずれ無限にコピー可能なファイルを作る人の能力が、競争力を決定するようになっていくでしょう。そうすると、その「人の能力の希少性」が問題になってくる

自分を切り売りするような仕事に就かざるを得ない人が増えてくる

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『日本を変える「知」』光文社 芹沢一也、荻上チキ、飯田泰之、鈴木謙介、橋本努、本田由紀、吉田徹・著
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◆目次◆
はじめに 芹沢一也
I 「経済学っぽい考え方」の欠如が日本をダメにする(飯田泰之)
II ニッポンの民主主義(吉田徹)
III 教育・労働・家族をめぐる問題(本田由紀)
IV 日本ならではの「再帰的不安」を乗り越えて(鈴木謙介)
V 誰もネオリベラリズムを全面否定できない(橋本努)
あとがきにかえて 荻上チキ

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