『ムカつく相手を一発で黙らせるオトナの対話術』 バルバラ・ベルクハン・著 vol.1974


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【究極の対話術?】
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本日の一冊は、シリーズ累計120万部の大ベストセラーとなった、『アタマにくる一言へのとっさの対応術』著者による、待望の新作。

※参考:『アタマにくる一言へのとっさの対応術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797339470/

「ムカつく相手を一発で黙らせる」ということで、いつもクレーム対応をしたり、気難しい客相手の仕事をしている人にとっては、思わず反応してしまうタイトルだと思います。

著者の基本的なスタイルは、相手と戦わずにその場を丸くおさめること。

相手の不適切な発言を正すための「やまびこトーク」や、相手の発言の「解釈」を変える技術、返事をしないという技術など、さまざまな実践テクニックが紹介されており、じつに興味深い内容です。

話し方や運用方法など、一歩間違えると日本ではケンカになりそうなテクニックも紹介されていますが、「返事をしない」「威張り屋には褒め言葉」など、コミュニケーションのヒントがいくつも載っています。

ただ、個人的に読んでいて思ったのは、「これってうちのかみさんが使っているテクニックと同じじゃないか?」ということ。

ひょっとして土井が「ムカつく相手」で、かみさんがそれを扱う達人?

そんな疑問を抱きつつ、最後まで楽しく読ませていただきました。

気難しい人を理解したいという人には、おすすめの一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「やまびこトーク」によって、不愉快なことを言われてもケンカにならずにすみます。やり方は簡単。相手の発言の中から、あなたが気分を悪くした言葉を抜き出して、それがどういう意味かを尋ねればいいのです。全部くり返してもかまいません。「それはどういう意味ですか?」

もちろん、相手があなたが望んでいるような反応をするとは限りません。それでも態度を変えないでください。そして自分の言いたいことをはっきり言うのです。たとえばこんなふうに。「あなたのご意見はショックでした。どうしてそんなことを思われたのか知りたいのですが」そうすれば、相手が理由を言う可能性は十分にあります。ひょっとすると、その人は何かで気分を害していたのかもしれません。何が原因なのか言えるように、もう一度チャンスをあげてください

怒りを感じたりショックを受けたりする方向へ行きそうになったら、ちょっと立ち止まってみます。そして、その流れをせき止めて、次のことを思い出してください。<相手の言葉をどう受けとるか、それを選ぶのは私だ。そして、たくさんの解釈の仕方があるのだ>と

返事をしないということは、変なことを言われたときのもっとも優れた対応の仕方

男性の場合、言い争いはしばしば仲間意識の表れ

掴みあいをし、じゃれあい、どちらが強いかチェックし、ボスはだれかを確かめることは、男性にとっては、女性にとってよりはるかに重要な関心事なのです。多くの男性は、たとえ遊び半分の場でも、調和よりも権力のほうにはるかに関心を持っています

威張り屋には褒め言葉

やり返されたのではなく褒められただけだとなれば、手も足も出なくなります。よく言われるように、抱きしめられれば、敵は動けなくなるからです

道化は剣を持っていません。けれども、そのかわりとても効果のある別の武器を持っています。つまりユーモアです

「あなたって、ちゃんとした教育を受けてないような話し方をするね」
「そうなの。祖母がいつも言ってたんですよ、早起きは三文の得って」

報復をあきらめると、新しいアイデアが浮かんだり、ほかの可能性に目が開いたりするものです

だれもが「もっとほしい」と望んでいるのです。お金を、権力を、注目を。このシステムにおいては、負ける人は大勢いますが、勝つのはほんのひとにぎりです。そこから妬みや羨望、攻撃が生まれるのです

人から認められようとして競争することによって、たえず人と比べるという不幸が始まります

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『ムカつく相手を一発で黙らせるオトナの対話術』阪急コミュニケーションズ バルバラ・ベルクハン・著
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◆目次◆
第1章 戦わずして勝つ
第2章 ユーモアで勝つ
第3章 攻撃したくなったら

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