2009年12月11日
【カリスマ経営者・新将命氏による待望の新刊】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478002258
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最近、編集者から、転職の相談を受けることが多くなりました。
それも、ほとんどの場合、優秀な編集者ほど辞めて、他の優良企業に移っているのです。
転職理由を尋ねてみると、多くは給料ではなく、ビジョンの不在と、自分が手掛けている本を責任もって売れる環境にないことが理由。
「やはり人はパンのみに生くるにあらず」なのです。
本日ご紹介する本も、じつはそんな優秀な編集者が転職した後、手掛けた一冊。
おそらく、前の職場の上司はこの「ビジネスブックマラソン」を読んでおらず、部下の気持ちもわからずじまいだと思いますが、みなさんは決してそのようなことがないよう、この一冊で経営を学ぶことをおすすめいたします。
本日の一冊は、日本コカ・コーラを経て、ジョンソン・エンド・ジョンソンで社長を務めたカリスマ経営者、新将命さんによる、『経営の教科書』。
不況下にこそ威力を発揮するビジョンの示し方、社員の不満を理解するフレームワーク、さらには社長自身の情熱を高めるための方法論を示しており、じつに参考になります。
おそらく現在、多くの企業は不況にあえいでいて、お金がないから販促活動もできない、という状況に陥っていると思いますが、本書を読めば、販売促進はアイデア次第、社員次第、情熱次第ということがよくわかります。
なかでも、東京都渋谷区の酒屋の「冷えた六本のビール」の話や、某信用金庫の花束のエピソードは、閉塞感を感じている社長にこそ、読んでほしい内容です。
そして極めつけは、ラストの「社員にとって悲しい4つのこと」。
これがわかって適切な評価が得られれば、やる気のない社員など生まれようがない、そんな原理原則を説いています。
出版業界はじめ、実業界に活気がないのは、不況のせいではありません。社長のせいです。
どれだけの社長がこのメルマガを読んでいるかわかりませんが、読んだ社長は全員、買って読んでもらいたい。そんな一冊です。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人は、大きなことを信じたときに大きな仕事をする
◆情熱の火を燃やしつづける二つの方法
1.短期と長期の納得目標を追いつづける
2.情熱の火を分けてくれる人と付き合う
A man is a sum total of all the people he has met in his life.(人間とは、その人がいままでの人生のなかで会った、すべての人の総和である)
あなたがトンネルのなかにいると想像してほしい。たとえ出口までの道のりが何キロもあったとしても、はるか彼方に一条の光が差してさえいれば、人はそれに向かって進むことができる。ところが、たとえ出口までの距離が一キロ足らずであっても、トンネルの先に光が見えなければ前に進む気力は湧いてこない
そもそも人は、どのようなときに仕事におもしろさや喜びを感じられるのか。仕事を通じて自分を磨き、高められるという期待が持てるとき。会社が成長し、自分の給料も上がり、知名度も上がって家族も喜ぶと信じられるとき。こうした物心両面の“得”があって初めて、その社員にとってロウドウは朗働になる
「多・長・根」をつねに意識する
「多」:多面的・複眼的に物事を見ること
「長」:短期ではなく長期で見通すこと
「根」:枝葉末節ではなく根本に注意を向けること
以前、東京都渋谷区のとある一画に、二軒の酒屋があった。店構えや広さ、ロケーションでは両者にさしたる違いはない。ところが、一軒はそこそこの儲けなのに、もう一軒のほうはべらぼうに繁盛していた。この違いはいったいどこから来たのだろうか。どちらの店も、夕方四時半ごろになると近所の主婦や飲食店から「ビールを一ダースお願いします」などと電話がかかってくる。注文を受けると双方ともに配達に行くわけだが、その中身が違う。普通の店は、倉庫から六本入りを二ケース出してきて、いわれたとおりに届けていた。一方の繁盛店は、倉庫から六本入りを一ケース、それから店の冷蔵庫でキンキンに冷やした六本入りを一ケース、合わせて二ケース届けていたのである。(中略)普通の店はお客さまの期待に応えた。繁盛店はお客さまの期待を上回った。すぐれた企業は、冷えた六本のビールを届けているのだ
定年後の顧客の預金獲得に大きな実績をあげている、東京都内のある信用金庫の例だ。長期の住宅ローンを組んでいるサラリーマンは、定年を契機にローンを終えることが多い。このローンの終了がポイントである。サラリーマン人生を無事に終え、ローンも完済して身も心も晴れやかになっているところに、この信用金庫の支店長が花束を持って自転車で訪問するのだ。「おめでとうございます。ローンの返済が終わりました。また、長い間、お勤めご苦労さまでした」
経営は「いまどこだ」「どうなりたい」「どうやる」「どうなった」
◆社員にとって悲しい4つのこと
1.会社から何を期待されているかがわからない
2.結果は出したが、それがどう評価されているかがわからない
3.成果が評価・処遇にどう結びつくかがわからない
4.将来の方向性が見えない
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『経営の教科書』ダイヤモンド社 新将命・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478002258
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◆目次◆
はじめに
序 章 会社をつぶしてはならない
第1章 厳しい環境だからこそ、語れる夢があるか
第2章 その夢は、社会にとって役立つものか
第3章 夢を語れるだけでなく、目標にして示せているか
第4章 目標を実行に移せているか
第5章 目標に向かってともに進める社員がいるか
第6章 心の通うコミュニケーションはとれているか
第7章 バトンを受け継ぐ者を育てているか
おわりに
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