2009年12月28日
【マルクスの理論がエピソードで学べる】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569776620
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本日の一冊は、20万部のベストセラーとなった『エブリ リトル シング』の著者、大村あつしさんによる待望の新刊。
※参考:『エブリ リトル シング』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4777106160/
今回の本は、マルクスの『資本論』をベースにしたフィクションで、多喜二とエリナ、そして経済に詳しいマルクんが、経済のしくみを学ぶというストーリー。
六本木ヒルズの夜景を見ながら、多喜二とエリナが資本主義に疑問を抱く、というところからストーリーが出発しており、全部で11の
エピソードを通じ、『資本論』のエッセンスが学べるようになっています。
資本主義のもとで、なぜサラリーマンばかりが割を食うのか、お金を儲けるためにどうすればいいのか、サラリーマンが現代の奴隷に
ならないためにどうすればいいのか…。
資本主義経済のもとで働くすべての人に知ってほしい、教養の書です。
ちなみに土井の『「伝説の社員」になれ!』の中心メッセージは、「資本を振り回す労働者になれ!」ということでした。
労働者が身につけても決して奪われないもの、それこそが、人生を渡り歩いていくうえで最も重要なものです。
まずは本書を読んで、経済のしくみを知り、それから自分のキャリアを考えると、いい道が見つかると思います。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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労働の「質」、すなわち「労働の種類」は、商品になったときに、商品の「使用目的(種類)」つまり「食べる」「かぶる」として浮き彫りになる
「能力がアウトプットされれば、たとえそれが目に見える形の生産物ではなくても交換は成立します。ちなみに、このような商品を、私たちは普段、『サービス』と呼んでいます」
「ただ、消費行動そのものや、消費の側から価格の本質を経済学的な理論として確立するのは不可能だろうと考えている経済学者が少なくないのは事実です」「どうして?」とエリナ。「だって、『人間の心理』という影響を受けますから。たとえば、『二%割引』とセールをしてもまったく売れなかった商品が、『五十人に一人無料』としたら突然売れ出した例もあります。だけど、『二%割引』も『五十人に一人無料』も、店の立場では同じことですよね」
ATMが吐き出した二千円札を見てなぜ不安に駆られるのか。それは、二千円札を「信用」していないからである
貨幣の「価値」を支えているものは「信用」に過ぎない
「職業選択の自由。美しい言葉です。素晴らしい理念です。でも、その権利を行使できている人がはたしてどれくらいいるでしょうか?
雇用主が『イエス』と言わなければ、そこで働きたくても働けないのが現実です」
商品の価値は、消費すれば目減りする(失われる)
貨幣と貨幣の仲介ができるのは「商品」だけである
サラリーマンが働くことが貨幣と貨幣の仲介をしている
労働力の「価値」=その能力を習得するために必要とした「生産費」
・「労働力」には「価値」と「使用目的」がある
・ゆえに、「労働力」は「商品」である
・サラリーマンは、その労働力(商品)を、資本家の持つ貨幣(資
本)と交換している(給料を得ている)
労働者は、労働力の所有権は放棄していない
奴隷とは、労働力の所有権を剥奪された人である
たとえただ働きでも、「労働」というのは、この世界を豊かにする
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『サラリーマンだから貧乏ですが、なにか?』PHP研究所 大村あつし・著
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◆目次◆
六本木ヒルズ、大展望台にてI
夜景が教えてくれるサラリーマンの異常な実態
なぜ、サラリーマンは貧乏なのか?
なぜ、彼はパンと帽子の交換を拒否したのか?
本当に、商品の価値は労働時間だけで決まるのか?
学校が教えてくれたあの需給曲線は嘘だったのか?
なぜ、お尻も拭けない一万円札がトイレットペーパーよりもありがたいのか?
サラリーマンは現代の奴隷か?
サラリーマンは資本家から見たら商品なのか?
なぜ、資本家は金持ちなのか?
本当にサラリーマンは不幸なのか?
六本木ヒルズ、大展望台にてII
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