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『100 Great Copywriting Ideas』Andy Maslen・著 Vol.2881


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【帰国しました!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0462099733
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本日の一冊は、アテネの空港で入手した洋書。

たまには英語で専門領域の本も読んでみようと思い、手に取ったコピーライティングのTips集です。

著者のAndy Maslenは、ダイレクトマーケティングやデジタルマーケティングに特化したコピーライティング事務所を経営する人物で、本書には著者の手掛けた実例や、過去の優れたコピーライティング事例、さらにはオグルヴィやケープルズなどの伝説のコピーとコピー原則が掲載されています。

タイトルからもおわかりのように、全部で100のコピーアイデアが記載されており、いずれも基本を押さえた好感の持てる内容。

売るために書くのだ、(REMEMBER, YOU’RE SELLING)という心構えや、相手に話しかけるように書くという原則(The way to ensure your reader feels you are talking to them is to use one simple little word, over and over. That word is “you”.)さらにはヘッドラインに有効な言葉まで、じつに実践的なアイデアが紹介されています。

既にプロとしてコピーを書いている方なら、戒めの書として役立つでしょう。

個人的には、CTA(call to action)から書き始めるアイデアと事例が、とても参考になりました。

1アイデアにつき1見開きの読みやすい構成のため、英語の勉強にも役立つ一冊です。

ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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And by now you should have discovered that people are basically selfish. That just means they want to know why they should do whatever you’re asking them to. The old “What’s in it for me?”question. And so, in your headlines,you could do a lot worse than to address their self-interest directly.

John Caples, one of the all-time-great copywriters and author of Tested Advertising Methods, once wrote an ad for the Phoenix Mutual Life Insurance Company, The headline read:To Men Who Want to Quit Work Someday.

The call to action (CTA) is usually the line or paragraphat the end of an email, brochure, or letter inviting thereader to respond.(中略)City Equities say, “When you reply to my letter, one of our dealers will telephone you to learn more about yourinvestment requirements.” I’d call this an assumptive close.We’re telling the reader what will happen when they respond.Not if.

Always limit your offer. Either by time, which is probablythe most common way, or by quantity.

If you’re marketing any kind of service where people signup for a fixed period, you can use a renewal series.

Instead(ifを使う代わりに), command them to buy. That means using the imperative mood. Like this:Order today.
Better yet,Order today and you also receive this package of extra goodies worth £29.99.

Poor comprehension of body copy jumped from 14 percent ofresearch subjects for ads with black headlines to 65 percentfor ads with redheadlines. Good comprehension dropped from 67 percent to 17 percent when the same color switch was made.

People are intrigued by “How” headlines. They want to know what comes next.

Here are just a few of the ways you can introduce the idea of topicality:
New…
At least…
Finally…

It’s an interesting theory, borne out by eye-tracking research, that suggests there is a natural order in which people read ads, brochures, or web pages.It goes like this: picture, caption, headline, subhead, body copy, coupon, logo.

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『100 Great Copywriting Ideas』Andy Maslen・著 Marshall Cavendish Business
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0462099733
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◆目次◆

※多すぎるので省略します

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『自省録』マルクス・アウレーリウス・著 Vol.2880


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【魂を磨く、哲人皇帝の言葉】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003361016
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本日の一冊は、ローマの哲人皇帝、マルクス・アウレーリウスによる不朽の名著。

何でそんなものが現在読めるのかというと、マルクス・アウレーリウス帝は、「折にふれ心にうかぶ感慨や思想や自省自戒の言葉などを断片的にギリシア語で書きとめておく習慣があった」からです。

このアウレーリウス帝の手記をもとにまとめたのが、名著『自省録』です。

いろんな本で引用されることが多いので、断片的にはご存じでしょうが、おそらく『自省録』自体をしっかりと読み込んだ方は、そんなには多くないのではないかと思います。

東日本大震災の後、売れている本を見ていると、キーワードは「清」だったり「潔」だったりするのですが、本書はもともと自己修養と戒めの本であり、まさに今の時流にあった古典です。

ストイックなまでに己を戒め、なすべきことに集中させようとする、アウレーリウス帝の姿勢が伝わってきて、本当に背筋がピンと伸びる一冊です。

これを名著と言わずに何と言う。

家族や隣人が寝静まった静かな時間に、ゆっくりと読みたい、そんな一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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母からは、神を畏れること、および惜しみなく与えること。悪事をせぬのみか、これを心に思うさえ控えること。また金持ちの暮しとは遠くかけはなれた簡素な生活をすること

これ以上理性を奴隷の状態におくな。利己的な衝動にあやつられるがままにしておくな。また現在与えられているものにたいして不満を持ち、未来に来るべきものにたいして不安をいだくことを許すな

めいめいの一生は短い。君の人生はもうほとんど終りに近づいているのに、君は自己にたいして尊敬をはらわず、君の幸福を他人の魂の中におくようなことをしているのだ

快楽をもって過ちを犯す者は苦痛をもってこれを犯す者よりももっと大きな非難を受くべきである

なんぴとも過去や未来を失うことはできない(中略)人が失いうるものは現在だけなのである

あたかも一万年も生きるかのように行動するな。不可避のものが君の上にかかっている。生きているうちに、許されている間に、善き人たれ

無知と自負のほうが知恵よりも力強いとはまったく不思議なことだ

死ぬということもまた人生の行為の一つである。それゆえにこのことにおいてもやはり「現在やっていることをよくやること」で足りるのである

もっともよい復讐の方法は自分まで同じような行為をしないことだ

この世で大きな価値のあることはただ一つ、嘘つきや不正の人びとにたいしては寛大な心をいだきつつ、真実と正義の中に一生を過すことである

つまずく人びとをも愛するのが人間の特権である

外的な原因によって生ずることにたいしては動ぜぬこと。君の中から来る原因によっておこなわれることにおいては正しくあること

私はなにか社会に有益なことをおこなったか。それならば自分が利益を得たのである。この真理をつねに手近なところにおき、決して(善への努力を)やめるな

すべては主観にすぎないことを思え。その主観は君の力でどうにでもなるのだ

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『自省録』マルクス・アウレーリウス・著 岩波書店
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003361016
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◆目次◆

第一巻
第二巻
第三巻
第四巻
第五巻
第六巻
第七巻
第八巻
第九巻
第一〇巻
第一一巻
第一二巻

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『0点主義 新しい知的生産の技術57』荒俣宏・著 Vol.2879


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【荒俣宏が教える、生き抜くための勉強法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062175835
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本日の一冊は、百科事典の編集助手をしながら書いた小説『帝都物語』がベストセラーになり、日本SF大賞受賞、著書・訳書が300冊を超えているという荒俣宏さんによる知的生産術。

勉強、読書、生き方、荒俣さんの知的生産術まで、どっぷりと荒俣ワールドに浸れる一冊で、興味深くてどんどん読み進められてしまいます。

最近は、雇用不安から、「食いっぱぐれない」といったキーワードの本がよく売れていますが、人間、朗らかに生きたければ、自分の仕事は自分で作るのが一番。

万が一、それが自分の好きな仕事だったりしたら、もう最高です。

そういう意味で、好きなことを追求したら有名になっちゃった、荒俣さんの生き方は参考になります。

著者は、そんな自分の生き方を「0点主義」と呼び、<0点の成績をとりつづけることでたくわえられる「知の力」というものがあるのだ>と力強く主張します。

<世の中にはストライクでなくても、バッターをアウトにできる球はいくらでもある>
<バカになればニッチがみえる>
<あきらめれば何でも得られる>

自分の知的好奇心に従うことで道が開ける。良い「材」になるための勉強なんてつまらない。

肩ひじ張って生きている、現在のビジネスマンに、希望を与えてくれる自己啓発書です。

文章も面白いので、ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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世の中にはストライクでなくても、バッターをアウトにできる球はいくらでもある。ボール球で空振りがとれれば、それはストライクと同じ効果がある

世界が変革期になり、物事の価値観の見直しが行われるときは、このようなニッチの分野に光が当たる

私は小学生のときに、「お金持ちになること」と「女の子にモテること」をあきらめた。一つの「好きなこと」を守るには、一つの「欲望」をあきらめる。それほど好きなことがしたかったのだ

大工の名人が弟子を連れて材木を探す旅に出た。すると、ある村で神木として尊ばれている巨木に出会った。弟子がこの木を使おうというと、名人は答えた。あの木は役に立たなかったからこそ巨木になれたのだ、と。(中略)自分の個性を失わずに伸びた木は「材」とは異なり、世間的には役に立たなくても世俗の評価を越えた神木になれる可能性がある

競争のための勉強ばかりすると死ぬときに後悔する

人はやはり、ずっと恋心を抱けるような相手を勉強の対象に選ぶべきだ

古代ギリシア語では、哲学を「フィロソフィア」と呼んだ。このフィロとは「愛する」、ソフィアとは「英知」を意味する。純粋に興味がある、つまり知ったり考えたりすることを愛するという気持ちが、脳をもっとも喜ばせる最高の勉強につながるのだと思う

不人気なものにこそ、宝が眠っている

不人気なものの中から宝をみつけるには、「何でも食ってやる」精神で臨むことである

無駄とは、言い換えれば“未知なる可能性がある”ということ

ちなみに、私はトイレに書棚をつくり、風呂には台を渡して、そこで本を読むことにしている

下世話なほうが発想の握力がつく

要するに、自分に期待するのをあきらめ、老人になったわけだ。おかげで老人との付き合いがとても楽しくなり、老人は人生経験が多いから、さまざまな形で私の知識の大きな供給源になってくれた

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『0点主義 新しい知的生産の技術57』荒俣宏・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062175835
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◆目次◆

序章 0点主義の勉強法
第1章 偶然が訪ねてくる勉強法
第2章 情報整理なんていらない
第3章 勉強を高尚なものにしない
第4章 苦手な勉強こそ意外なチャンスをもたらす
第5章 不利な環境は最強の勉強空間だ
第6章 「人生丸儲け」の勉強法

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『急騰株はコンビニで探せ』クリス・カミロ・著 Vol.2878


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【世界一のアマチュア投資家、語る。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484121123
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本日の一冊は、ひさしぶりに読んで興奮した株式投資本。

著者のクリス・カミロ氏は、2007年9月から2010年4月までの間に、個人の投資ポートフォリオの価値を、8万3752ドルから238万8311ドルにまで上昇させた人物。

こう書くと、「何だ、たまたま当たった個人投資家か」という方がいらっしゃるかもしれませんが、はっきり言ってこの人の投資センスは半端じゃないです。

投資には、ファンダメンタル分析もテクニカル分析もいらない。

自分独自の情報収集、観察のメソッドを持ち、さらには「コンセンサス・スコア」という独自の分析法まで開発してしまった著者の、「市場を出し抜くノウハウ」が、これでもかというほど、びっしり書き込まれています。

著者いわく、「普段からテレビを見て、雑誌を読み、インターネットを楽しみ、フェイスブックで友人と交流している」なら、アマチュア投資家として成功するための条件はそろっている。

あとは、手に入れた情報が本当に優位性を持つものなのか、吟味するだけです。

本書には、その吟味方法も書かれています。

ウォール街のエリートを出し抜き、個人で億単位のお金を稼ぐための投資法。

読み物としても面白いので、株価が低いうちに、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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優良株を選ぶ能力は、金融に関する知識や経験と関係がない

クロックスはあれほど鮮やかで目立つのに、粋なスーツばかりを着ているウォール街のエリートたちは、それが流行していることに気づかない。新聞のビジネス面で、クロックスが記録的な売上を見せているという記事を読んで初めて流行に気づくのだ

「いちばんいいのは、その会社について、ほかの人がつかんでいない情報をつかんだと思った時だろうね」(父の言葉)

「トレンド(株価の方向性)を追え」と言う人がいたら気をつけたほうがいい。その人はテクニカル分析という疑似科学で私たちを洗脳しようとしているのだ

ファンダメンタル分析を信用するためには、結果が出るまで待てるだけの忍耐力が必要となる

バフェットの忍耐力はずば抜けている。時が来れば、市場はその企業の利益を無視できなくなることを知っているのだ

投資の真の秘訣は投資分析にあるのではない。ほかの人よりも早く《状況を一変させる情報》を見つける技術にある

最富裕層はリスクを恐れる傾向が低い

女性というのは、女性向けの品物(宝飾品、アンティーク家具、銀器、高級婦人服など)の値づけはきわめて得意である。だが、男性寄りの品物になると安値をつける傾向がある

Q.いつ投資を始めれば(株式を購入すれば)いいのか?
A.ウォール街がまだ気づいていない《状況を一変させる情報》
をつかんだ時に。
Q.いつ投資を終わらせれば(株式を売却すれば)いいのか?
A.《状況を一変させる情報》をウォール街が事実として認識
した時に。

投資目的の観察の場合、抱く疑問はいつも同じである。「私が今見聞きしていることは、企業の売上や利益に大きな影響をもたらす可能性があるのか?」

専門家というものは、得るものや失うものが大きい場合には、事態を正確に把握しようとするが、得るものや失うものが小さい場合には、事態を正確に把握しようとしない。ということは、比較的規模の小さい、あまり知られていない企業のほうが、情報のアンバランスを見つけられる可能性が高い

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『急騰株はコンビニで探せ』クリス・カミロ・著 阪急コミュニケーションズ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484121123
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◆目次◆

はじめに
序 章
第1章 どれにしようかな
第2章 問題があるなら改めろ
第3章 わかっている人間はいない
第4章 他人の金
第5章 自分が目にしたものを信じろ
第6章 金融の知識はいらない
第7章 アマチュアはプロが知らないことを知っている
第8章 人脈は誰にでも作れる
第9章 一歩を踏み出す勇気を持て
第10章 投資家としての視点を忘れずに
第11章 サクセスストーリー
付 録―ウォール街の裏世界への招待状
謝 辞
訳者あとがき

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『日本と世界の「流れ」を読む経済学』伊藤元重・著 Vol.2877


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【これ一冊で経済の主要トピックがわかる!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569802907
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本日の一冊は、国際経済学の専門家であり、東京大学大学院経済学研究科教授を務める伊藤元重氏が、最近の主要な経済トピックスをまとめた一冊。

もともと著者が「日経MJ」「静岡新聞」で書いていたコラムをまとめたもので、日本の今日的課題と、それに対する著者の意見が読める、ライトタッチの読み物です。

新聞の連載ということで、深い思考は望めませんが、忙しくて新聞も雑誌も読めていない、という向きには、重宝する内容です。

東日本大震災と復興後の経済、エネルギー問題、為替を読み解く視点、航空業界・航空政策を読み解く視点、人民元国際化、TPP、ギリシャ危機、日本の今後、マクロ経済を読み解く視点など、計55の視点が紹介されており、好きなところからつまんでいくといいでしょう。

個人的には、LCCの登場で動向が注目されている航空業界の話が参考になりました。

無責任な出張客の視点からいえば、大阪はぜひ伊丹空港の活用を考えていただきたいと思っています。(国際空港にするのもいい)

気合いを入れて読もうと思ったら、少々物足りないかもしれませんが、出張時の飛行機や新幹線のなかでゆったり読むには、ちょうどいい一冊です。

ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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変化の方向を見極めるためにできることが少なくとも三つある。一つは過去を見ることだ(中略)第二は遠い将来を見ることだ。(中略)第三は、足もとの小さな動きをよく観察することだ

欧州で起きている危機がまったくの他人事には思えない。世界的な資源価格高騰も気になる(中略)震災と電力危機が、日本経済の環境を大きく変え、復興需要と電力不足による供給制約が、マクロ経済の需給に大きな影響を及ぼしたとき、本当にいつまでも価格下落が続くと考えていてよいのだろうか

高齢化について言えば、団塊の世代が年金をもらい始めるということで、当面は年金問題がクローズアップされている。ただ、二〇二五年頃にはその団塊の世代が七五歳を超える。後期高齢者というあまり評判のよくない言い方であったが、医療費が増えていく年齢に達する。このあたりから医療費の問題が深刻になるだろう

欧米がサマータイムを導入しているのには、それなりの意義があるから。日本でも本格的に議論する必要があるだろう

太陽光発電が興味深いのには、経済政策的にも理由がある。それは、価格政策を少し手直しするだけで、爆発的に太陽光発電への需要を拡大できるからだ。フィード・イン・タリフ(固定価格買い取り)制度と呼ばれるものである。各家庭で太陽光発電された電力は、電力会社へ売却される。この価格をどのように設定するのかが、政策のポイントとなる(中略)問題は、買い取り価格を上げていけば、電力料金も高くしていかざるをえない、ということだ

国際金融には有名なトリレンマがあり、為替を固定すること、貿易や投資の自由を確保すること、そして各国がマクロ経済政策の自律性を持つこと、この三つを同時に実現することは不可能なのだ

円高の時代にできるのは、海外への投資である。円高のおかげで海外の資産はバーゲンセールの状況である

米国から成田空港を経由してタイやフィリピンに行く利用者が増えているという

金融資産を持っている人は、自分の資産を安全な場所に移そうと考えるはずだ。ここで重要な点は、多くのギリシャ国民が持っている預金はユーロ建てであるということだ

国内生産を強化するというのはよい。そのための正しい政策手法は、輸入障壁によって競争力のない農業の延命をはかることではなく、競争力のある国内農業へシフトするような補助金政策を導入していくことだ

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『日本と世界の「流れ」を読む経済学』伊藤元重・著 PHP研究所
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569802907
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◆目次◆

第1章 未曾有の危機に直面した日本が進むべき道
    ─「震災と震災後」を読み解く視点
第2章 通貨に翻弄される日本と世界
    ─「為替」を読み解く視点
第3章 日本の「空」の大いなる可能性
    ─「航空業界・航空政策」を読み解く視点
第4章 問題だらけのグローバル経済の行方
    ─「国際問題」を読み解く視点
第5章 「改革待ったなし」の日本
    ─「経済政策」を読み解く視点
第6章 日本企業が世界で活躍するために
    ─「企業戦略」を読み解く視点
第7章 「そもそも何が問題か」を知る
    ─「マクロ経済」を読み解く視点

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『戦略人事のビジョン』八木洋介、金井壽宏・著 Vol.2876


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【「人事」を見直す】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/433403683X
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本日の一冊は、かつて日本GEでHRリーダーを務め、現在、住生活(LIXIL)グループ執行役副社長を務める八木洋介氏と、神戸大学大学院経営学研究科教授の金井壽宏氏が、「戦略人事」について語った一冊。

以前から、ブラックボックス化する日本の人事について、どうも胡散臭いと思っていましたが、本書を読んで、その理由がよくわかりました。

すべての組織がそうではないと思いますが、多くの日本の人事は、前例主義で制度を継続しており、これから勝つための戦略をもって人事を行っていない。

これでは、日本企業が勝てる組織になれないのも、合点が行きます。

本書の著者、八木洋介さんは、かつてNKKでも人事をやっていた方で、それこそGE式の人事と、日本の伝統的人事を客観的に比較できる立場にあります。

その視点から見ると、通勤手当も、家族手当も、寒冷地手当も見直す必要がある。

いまだ続く職能資格制度にいたっては、「人事の怠慢」です。

では、一体どうすれば勝つための「戦略人事」を行うことができるのか。

著者は、GEの人事制度、リーダー育成のしくみを紹介することで、それに一応のヒントを示しています。

八木氏の経験と、金井氏の理論がバランスよく配されており、これからの人事を考える上で、ヒントになる一冊です。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ヒューレット・パッカード(HP)の創業者の一人、デイブ・パッカードは「わが社に人事部はいらない。人事はすべての人の責任であるべきだ」という名言を残した

もう一人の創業者、ビル・ヒューレットは「人事部門の仕事は経営の質を高めることだ」と注文をつけた

結論を先に言ってしまえば、人事部門がオープンでないのは、社員情報をたくさん握っているからでも、何かをたくらんでいるからでもありません。一言で言えば、人事施策に戦略性が欠けているからなのです

マネジメントには「戦略性のマネジメント」と「継続性のマネジメント」がある

多くの日本企業ではいまだに職能資格制度を続けています。私はこの制度の導入は「人事の怠慢」だったと見ています

人間は、「ちょっとだけ不公平」な環境に身を置いた方がやる気が出るものです。「ちょっとだけ不公平」を社内にいかにうまくつくり出していくかが、人事の腕の見せ所

私には、通勤手当は社員が会社から遠く離れた場所に住むことへのインセンティブになっているように感じられます。会社が社員の遠距離通勤を奨励しているとしか思えないのです

GEはまず「勝ちの定義」がはっきりしている会社です(中略)その定義は何かというと、イメルトがCEOに就任して以降のGEでは、「グロース(成長)とリターン(利益)」です

GEにおける人事評価のやり方は非常にシンプルです。ナインブロック(9-Block)と呼ばれるマトリクスを用いて、役員や社員のパフォーマンスの度合いと、GEグロースバリューの発揮度を評価しています

目標は、報酬と結びついている場合は、成功確率七~八割の困難度のとき、報酬と結びつかず、内発的動機に影響を与えようとする場合は、成功確率五割ぐらいの困難度のときに、本人のモティベーションを最も高める

「J-LEAP」では、毎年、開講にあたって受講者に「社長就任演説」を課しています

かつてウェルチは、リーダーに求められるものを「E」から始まる四つの単語で表した。自らが活力に満ちあふれていること(Energy)、目標に向かう周りの人々を元気づけること(Energize)、タフな問題に対しても決断ができること(Edge)、言ったことをとことんまで実行していくこと(Execute)

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『戦略人事のビジョン』八木洋介、金井壽宏・著 光文社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/433403683X
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◆目次◆

まえがき 金井壽宏
第一章 人事は何のためにあるのか
第二章 組織の力を最大限に高める
第三章 改革の旗を振る
第四章 リーダーを育てる
第五章 「強くて、よい会社」を人事がつくる
あとがき 八木洋介

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『この世で一番おもしろいマクロ経済学』ヨラム・バウマン・著 Vol.2875


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【マクロ経済編登場!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478017832
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本日の一冊は、以前、<これまでに読んだ経済学の教科書のなかで、もっとも「ずるい」一冊>ということで紹介した、ヨラム・バウマン著『この世で一番おもしろいミクロ経済学』の待望のマクロ経済編。

※参考:『この世で一番おもしろいミクロ経済学』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478013241

前作同様、イラストとセリフ、簡単な説明を読むだけで、マクロ経済学の課題や主要トピックが全部理解できてしまう、すごい一冊です。

以前もこぼした話ですが、土井が学生の頃は、マクロ経済学、ミクロ経済学の教科書は、あわせて1000ページぐらいのボリュームがありました。

それに対して、本書はたったの200ページ強。おまけに、文量が少なく、ユーモアも織り込まれているのです。

前作のミクロ経済学からの流れで、最適化しようとする個人が「それでもヘマを起こす理由」、これを一生懸命考えるのがマクロ経済学であるという話から、本題に入っていきます。

過去の経済の歴史、それを踏まえたマクロ経済学の大目標、ケインズ派の理論、リカードの比較優位論、そしてグローバル経済や途上国の開発援助、高齢化問題など、マクロ経済の主要トピックが、これだけで押さえられてしまう、すごい一冊です。

最後の方には、それこそ現在問題となっているギリシャ問題の本質を理解する、ロバート・マンデルの「不可能な三角形」の話が出てきており、タイムリーな内容です。

前作同様、グレゴリー・マンキュー絶賛ということで、内容は保証書つき。

最初にミクロ経済版を読んだ時の衝撃はもうありませんが、要領よくポイントを押さえた入門書だと思います。

ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆マクロ経済学の大目標
1.長期的に生活水準を高め、今日の子どもたちがおじいさんたちよりいい暮らしを送れるようにする
2.好景気と不景気、たとえば1929年からの大恐慌などを理解する

政府が対策を講じることで短期の安定を実現できるという発想は、ケインズ派の見方と呼ばれる

大恐慌では、1933年に失業率はなんと25%にもなった

ここでの教訓は、時間とともに自由市場経済の一部では仕事が消えるけど…… ……別のところに再登場するってことだ。オーストリアの経済学者ヨセフ・シュンペーターは、これを創造的破壊と呼んだ

つまり雇用を保障しようとする政策は…… ……労働市場を硬直させて、失業を増やしてしまう

たとえば1979年のアメリカみたいに13%のインフレでも──まずい。物価賃金スパイラルを引き起こすからだ。経済学者たちによれば、2桁近いインフレ率はよくない

経済が長期的に成長しているかを見るには…… ……一人当たり実質GDPを見ることだ

貧乏な国だと、人間開発指標(HDI)のほうが向いているかもしれない

1817年、デヴィッド・リカードの比較優位論は、こうした相互利益が性質の違う国同士で起こることを示した…… ……でも現実の経済学者は、似た国同士でも相互に利益が出ると考える。この分野の研究により、ポール・クルーグマンは2008年のノーベル賞をもらった

アウトソーシングすれば自分の得意技に専念できる

多くの経済学者が、最高の援助の1つは貿易だと考えている

マンデルの理論で一番意外なのは、「不可能な三角形」なるトリオだ。「通貨の自由な取引」「独立した金融政策」「固定為替レート」この3つともが実現できればすばらしい。でもこれは不可能な三角形だ。このうち2つしか実現できないから

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『この世で一番おもしろいマクロ経済学』ヨラム・バウマン・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478017832
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◆目次◆

PART1:単一のマクロ経済学
Chapter1 はじめに:マクロ経済学の2大目標ってなに?
Chapter2 失業:なぜ「職のない人」をなくせないのか?
Chapter3 お金/貨幣:金融政策は経済を救う!?
Chapter4 インフレーション:経済成長のための「バランスの取れたインフレ」
Chapter5 国内総生産(GDP):経済を測るモノサシ、その使い方
Chapter6 政府の役割:政府は経済を何とかできるのか?
PART2:国際貿易におけるマクロ経済学
Chapter7 貿易と技術:経済学者が自由貿易をオススメする3つの理由
Chapter8 古典派の経済観:アダム・スミスが信じた自由貿易と比較優位
Chapter9 貿易にまつわる面倒な話:たとえば人権とか保護主義とか
Chapter10 開発援助(ODA):最高の援助は「貿易」にあり!?
Chapter11 外国為替:通貨を取引するための不確実な手段
PART3:グローバルなマクロ経済学
Chapter12 景気の波の終わり?:金融政策と財政政策の終わりなき戦い
Chapter13 貧困の終わり?:貧困国が「キャッチアップ」するための成長のレシピ
Chapter14 惑星地球の終わり?:地球温暖化を解決するための「市場」の使い方
Chapter15 若さの終わり?:財政破綻せずに高齢化社会を乗り切れるか!?
Chapter16 終わり:で、2大目標はいつ達成できるの?
Glossary 用語集
訳者解説 山形浩生

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『100円の不良在庫を5000円の商品に変える方法』 村山涼一・著 Vol.2874


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【利益モデルの復習?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806143839
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本日の一冊は、フリーのマーケティングプランナーとして活躍する著者が、利益モデルについてまとめた一冊。

利益モデルといえば、以前セミナーでもご紹介したエイドリアン・スライウォツキーの『ザ・プロフィット』が有名ですね。

※参考:『ザ・プロフィット』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478374228

本書は、この『ザ・プロフィット』の23の利益モデルをベースに、現在の日本の状況に合う、15の利益モデルをまとめたものです。

利益を大きくするための「利益増殖モデル」や「チョイスボード利益モデル」、利益を多面化する「マルチコンポーネント利益モデル」や「製品ピラミッド利益モデル」など、さまざまな利益モデルが、丁寧な解説と事例つきで紹介されており、元本よりむしろわかりやすいと思います。

また、ケースごとに著者が相談に応じるかっこうで、独自のビジネスアイデアを披露しており、即・利益につながる予感です。

結果に関しては自己責任ですが、ここまで事例豊富でアイデアが具体的だと、ビジネスで試してみたくなりますね。

これから起業する方、既に経営をされている方、あるいは社内で新規事業を立ち上げる予定のある方は、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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衰退期に入ったジャンルでは将来的な展望が描けません。真っ先にはずれるのが居酒屋でしょう。統計を見ても、右肩下がりでどこも苦戦しています

商売繁盛の鉄則は、成長期にあるビジネスをねらうこと

脱サラして比較的成功しやすいのが、お好み焼きと焼き鳥です。単一のメニューだから仕入れが簡単で、誰が手がけてもほどほどにおいしい。失敗が少ないんですね

◆利益モデル4 アドバンス利益モデル
報酬や売上を前金制にして、お金を先取りするモデル。売れ行きが好調、権利を持っているなど、こちらに優位性がある場合に適している
<例1>レストランなどのバイキング制
制限時間を設定して食べ放題にすることで、事前に料金を徴収
<例2>プロ野球の年間シート
1年間、観戦し放題にすることで、大きな金額を事前に確保。
ベースとなる売上が入ってくるため、売上の見通しがつきやすく、経営基盤の安定につながる

◆第2市場ディスカウンティング
1つの商品で第1市場と第2市場をつくり、両方で顧客を獲得して利益を大きくしていく

メンテナンスや保証といったカタチのないモノは正直売りにくいです。だから、クリニックオリジナルの歯ブラシや歯みがきを用意して実体をつくります

物販で苦戦している方によくアドバイスするのですが、販売利益をめざすのではなく、「ソリューションビジネス」に転換し、「会員フィー」を徴収するような収益構造に変えたほうがいい

ペットそのものの販売より、フードの売上のほうが大きいんです。毎日摂取するもののほうが収益になります。そして今顕在化しつつあるのが、ペットの高齢化です

私が注目しているテーマはいくつかあります。その1つはスマートフォンをライフラインと位置づけることです。そこから派生するアプリケーションを考えるといいんじゃないでしょうか

スマートフォンを使った「認証ビジネス」には新しい可能性を感じます

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『100円の不良在庫を5000円の商品に変える方法』 村山涼一・著 中経出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806143839
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◆目次◆

ケース1<立地> 儲かっていな学生街の定食屋を立て直す方法
ケース2<価格競争> 住宅街の理髪店がカット専門店に勝つ方法
ケース3<商圏・ランチェスター戦略>
    地元でのデンタルクリニック開業を成功させる方法
ケース4<売れ残り商品の収益化>
    100円の不良在庫を5000円の商品に変える方法
ケース5<収益率の低さをカバー>
    売れ筋商品が1点だけのお店の収益を安定させる方法
ケース6<横展開・用途の拡大・商品特性>
    市の広報用キャラクターで儲ける方法
ケース7<マルチの収益・広告宣伝>
    地域のポータルサイトを盛り上げる方法
ケース8<収益改善>
    売上減・経費増の会社を立て直す方法
ケース9<収益の継続性と最大化>
    新事業で収益を得る方法
ケース10<伸びている市場の見分け方・市場展開>
    これから需要が増える分野で儲ける方法

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『ビジネスに活かす「論語」』北尾吉孝・著 Vol.2873


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【リーダーのための論語】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4884749626
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本日の一冊は、ビジネスリーダーに必要な心構え、教訓を『論語』から学ぼうというコンセプトの一冊。

著者は、ご存じ、SBIホールディングス代表取締役CEOの北尾吉孝さんです。

著者は、経営者の間では東洋思想通として知られており、過去にも『君子を目指せ小人になるな』はじめ、いくつか中国古典に関する本を出しています。

※参考:『君子を目指せ小人になるな』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4884748301

本書には『論語』のエッセンスと、ビジネスへの応用がきちんと書かれています。

苦境に立たされた時、どんな言葉で自分を鼓舞するか、どうすれば公明正大な経営ができるのか、どうすれば人を見抜く目が養えるのか、どうすれば人がついてくる人間になれるのか…。

なかでも、人を見抜くには「視・観・察」の三つの方法がある、という話や、人を採用する時、両親への「孝」という視点で採用/不採用を決めるという話は参考になりました。

マネジャー、リーダーになれば、自己修養は最重要科目の一つですが、本書には、この自己修養のポイントが書かれています。

ぜひ、チェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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礼ばかりでは形式的になりすぎて堅苦しさだけが残ってしまうし、楽ばかりでは節とケジメというものが失われてしまう。その両者のバランスがうまくとれて、人の心は和み、厳かな雰囲気も保てるのです。すなわち、礼楽が揃ったときに一つの調和が生まれるわけです

自分を励まし行動を促すような片言隻句をどれだけ持っているか。それで、その人の人生は大きく変わっていくと思います。好きな片言隻句が多ければ多いほど、人生の転機に、あるいは絶体絶命の危機を迎えたときに、自分を鼓舞するような言葉が頭に浮かんできます

「恕」という字は如しに心と書きますが、それは「我が心の如く」という意味です。相手の気持ちを「我が心の如く」考える、あるいは思う。それが「恕」です

「内に省みて疚(やま)しからずんば、夫れ何をか憂え何をか懼れん」(顔淵)という言葉があります。「疚しからずんば」というのは「良心に照らし合わせて反省して疚しいことがなければ」という意味です。そうすれば、何も憂えることもないし、何も恐れることはない

『論語』には「君子は器ならず」(為政)という言葉があります。君子というものは、「あなたは何々の器だ」というように、一つの用途にはまってはいけないのです。君子はあらゆることに応用がきかなくてはいけない

◆人間力を高めるために「四を断つ」
「意がない」というのは「私意がない」
「必がない」とは「無理を通すことがない」
「固がない」のは「物事に固執することがない」
「我がない」というのは「我を通すことがない」

◆人を見抜く「視・観・察」
1.その人のやっている行為を視る
2.その行為の動機は何なのかを観る
3.どんな目的を達すれば満足するのかまで察する

「君子、賢を尊びて衆を容(い)れ、善を嘉(よみ)して不能を矜(あわれ)む」(子張)

両親への「孝」を持たない人は採用しない

「君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩る」(里仁)

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『ビジネスに活かす「論語」』北尾吉孝・著 致知出版社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4884749626
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◆目次◆

プロローグ ビジネスマンよ、『論語』を読みなさい
第一章 できるビジネスマンは『論語』に学ぶ
    ―『論語』を使って人間力を高める
第二章 『論語』が教える仕事上達のヒント
    ―仕事力を高めるものの見方・考え方
第三章 いかにして会社を発展させていくか
    ―『論語』に学ぶリーダー力
第四章 組織づくりは「孝」から始まる
    ―『論語』に学ぶ組織力の高め方
第五章 成果を上げるために「正しいことをする」
    ―経営力強化の原点
第六章 孔子に学ぶ対人交渉術
    ―世界で通用する交渉力を身につける
エピローグ 人生に後悔しないよう「今」を懸命に生きる

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『Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学』 ケン・シーガル・著 Vol.2872


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【すべてのイノベーターたちへ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140815450
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本日の一冊は、アップルの伝説のマーケティングキャンペーン「Think different」の制作に携わり、また「i」シリーズの先駆けとなった「iMac」のネーミングでも知られるクリエイティブ・ディレクターが、アップルのシンプル哲学を語った一冊。

このケン・シーガル氏は、アップルが絶望的状況にあったジョン・スカリーCEOの時代からジョブズが復活して大成功するまでの計17年間、アップルの広告を手掛けてきた人物で、アップルのほかにも、デルやIBM、インテル、BMWとも仕事をしています。

そのため、アップルと他社を冷静に比べる視点も入っており、それがこの本の存在を際立たせています。

本書のあとがきにも書かれているように、「<複雑さ>があふれている世界で、<シンプルさ>を支持する人はいつでも際立つことができる」。

しかし、それを貫くのは並大抵のことではありません。

あなたが人に情けをかけたり、妥協したり、かかわる人が増えたりすると、シンプルさの哲学は、もろくも崩れ去るのです。

本書では、スティーブ・ジョブズと10年間一緒に仕事をしてきた著者が、ジョブズの現場でのエピソード、伝説のキャンペーンの舞台裏を明かしながら、このシンプル哲学を語っています。

シンプルさに従って生まれたiPodの「シルエット」のコマーシャル(踊る人の二次元のシルエットと白いiPodのシルエット、白いイヤホンを描いた)、もともと「マックマン(MacMan)」だったiMacが、どうやってiMacになったのか、そして伝説となった「Think different」の裏舞台…。

クリエイティブでありたいと願う、すべての人を鼓舞する、哲学とエピソードにあふれた、素晴らしい一冊です。

この本に、ジョン・マエダが書いた『シンプリシティの法則』、D・ノーマンが書いた『複雑さと共に暮らす』を併せて読めば、さらに理解が深まるはず。

※参考:『シンプリシティの法則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492556079

※参考:『複雑さと共に暮らす』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4788512475

いずれも名著ぞろいなので、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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一番気がかりなことは、妥協によってあなたは、自分が信じてもいないアイデアを擁護するという、ビジネス上もっともまずい立場に陥ることだ

アップルは「考えることは大きく、それ以外は小さく」を奨励している

シンプルさの親友は、有能な少人数のグループだ

うれしいことに、残酷になることと尊敬されることは両立できる。事実、正しいタイミングで残酷な正直さを少し見せるのは、尊敬を勝ちとるいい方法なのだ。そして、それは有能な少人数
のグループを小さく保つよい方法でもある

プロセスが王様のときに、アイデアはけっして王様になれない

希少で利益のあがる製品を作ることに集中し、品質で妥協しないことによって、高い価格をつけることができ、高い効率性を獲得できる

多くの企業は、すべての機会をとらえ、あらゆる顧客を満足させ、すべての取引を成立させようとする欲求を抑えられない。実際は、論理立てた製品ラインアップを作り、ほしいモノを見つけやすくするほうが顧客のためになる

インターネット上のビジネスの基本ルールは、現実世界の店舗のそれと変わらない。早くシンプルに買い物ができれば、多くの取引ができるということだ

「偉大なことをなし遂げるには、ふたつのことが必要だ。計画と、充分ではない時間だ」(指揮者レナード・バーンスタイン)

強いブランドは銀行預金と同じような動きをする

チームでアイデアを出しあったときに、ふたつの単語からなるフレーズが全員の注意を引いた。「Think different」。部屋にいたコピーライター全員がそのフレーズは自分が考えたのだと言いたくなるだろうが、実際はアートディレクターのクレイグ・タニモトの手柄だ。その二語でタニモトはアップルの本質を表現することに成功した。そのフレーズは、アップルの顧客の琴線に触れるし、従業員には鬨(とき)の声となるものだった

「1」は疑いもなく、人間が発明したもっとも単純な数字だ。単純だから子どもでもわかる。1から離れれば離れるほど、複雑になっていく

iMacもスティーブは「嫌いだ」と言ったが、それでも残した。今回のプレゼンで私は、ずっと昔に広告の世界で出会った一人の賢人から教わった哲学に頼ることにした。それは、「新しいアイデアをつけ加えるならば、古いものを再提案してもいい」だった

「ビジネスウィーク誌がなんて書くか想像がつくかい?」とスティーブは言った。彼の頭にはその記事が浮かんでいた。インテルがアップルを訴える、という記事の中央には、インテルのチップを背負ったカタツムリの写真がでかでかと載る

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『Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学』 ケン・シーガル・著 NHK出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140815450
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◆目次◆

Think Brutal 第1章 容赦なく伝える
Think Small  第2章 少人数で取り組む
Think Minimal 第3章 ミニマルに徹する
Think Motion 第4章 動かし続ける
Think Iconic 第5章 イメージを利用する
Think Phrasal 第6章 フレーズを決める
Think Casual 第7章 カジュアルに話しあう
Think Human  第8章 人間を中心にする
Think Skeptic 第9章 不可能を疑う
Think War   第10章 戦いを挑む
Conclusion Think Different

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