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『ビジネスに活かす「論語」』北尾吉孝・著 Vol.2873


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【リーダーのための論語】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4884749626
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本日の一冊は、ビジネスリーダーに必要な心構え、教訓を『論語』から学ぼうというコンセプトの一冊。

著者は、ご存じ、SBIホールディングス代表取締役CEOの北尾吉孝さんです。

著者は、経営者の間では東洋思想通として知られており、過去にも『君子を目指せ小人になるな』はじめ、いくつか中国古典に関する本を出しています。

※参考:『君子を目指せ小人になるな』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4884748301

本書には『論語』のエッセンスと、ビジネスへの応用がきちんと書かれています。

苦境に立たされた時、どんな言葉で自分を鼓舞するか、どうすれば公明正大な経営ができるのか、どうすれば人を見抜く目が養えるのか、どうすれば人がついてくる人間になれるのか…。

なかでも、人を見抜くには「視・観・察」の三つの方法がある、という話や、人を採用する時、両親への「孝」という視点で採用/不採用を決めるという話は参考になりました。

マネジャー、リーダーになれば、自己修養は最重要科目の一つですが、本書には、この自己修養のポイントが書かれています。

ぜひ、チェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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礼ばかりでは形式的になりすぎて堅苦しさだけが残ってしまうし、楽ばかりでは節とケジメというものが失われてしまう。その両者のバランスがうまくとれて、人の心は和み、厳かな雰囲気も保てるのです。すなわち、礼楽が揃ったときに一つの調和が生まれるわけです

自分を励まし行動を促すような片言隻句をどれだけ持っているか。それで、その人の人生は大きく変わっていくと思います。好きな片言隻句が多ければ多いほど、人生の転機に、あるいは絶体絶命の危機を迎えたときに、自分を鼓舞するような言葉が頭に浮かんできます

「恕」という字は如しに心と書きますが、それは「我が心の如く」という意味です。相手の気持ちを「我が心の如く」考える、あるいは思う。それが「恕」です

「内に省みて疚(やま)しからずんば、夫れ何をか憂え何をか懼れん」(顔淵)という言葉があります。「疚しからずんば」というのは「良心に照らし合わせて反省して疚しいことがなければ」という意味です。そうすれば、何も憂えることもないし、何も恐れることはない

『論語』には「君子は器ならず」(為政)という言葉があります。君子というものは、「あなたは何々の器だ」というように、一つの用途にはまってはいけないのです。君子はあらゆることに応用がきかなくてはいけない

◆人間力を高めるために「四を断つ」
「意がない」というのは「私意がない」
「必がない」とは「無理を通すことがない」
「固がない」のは「物事に固執することがない」
「我がない」というのは「我を通すことがない」

◆人を見抜く「視・観・察」
1.その人のやっている行為を視る
2.その行為の動機は何なのかを観る
3.どんな目的を達すれば満足するのかまで察する

「君子、賢を尊びて衆を容(い)れ、善を嘉(よみ)して不能を矜(あわれ)む」(子張)

両親への「孝」を持たない人は採用しない

「君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩る」(里仁)

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『ビジネスに活かす「論語」』北尾吉孝・著 致知出版社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4884749626
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◆目次◆

プロローグ ビジネスマンよ、『論語』を読みなさい
第一章 できるビジネスマンは『論語』に学ぶ
    ―『論語』を使って人間力を高める
第二章 『論語』が教える仕事上達のヒント
    ―仕事力を高めるものの見方・考え方
第三章 いかにして会社を発展させていくか
    ―『論語』に学ぶリーダー力
第四章 組織づくりは「孝」から始まる
    ―『論語』に学ぶ組織力の高め方
第五章 成果を上げるために「正しいことをする」
    ―経営力強化の原点
第六章 孔子に学ぶ対人交渉術
    ―世界で通用する交渉力を身につける
エピローグ 人生に後悔しないよう「今」を懸命に生きる

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