2011年12月2日
【絶対達成?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478016828
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社内にITシステムを導入し、定例会議、報・連・相の徹底を推進することで、エリエスもやっと組織らしい動きができるようになってきました。
仕事をしていて感じるのは、やはり組織力は一人の天才に勝る、という事実。
きっちりPDCAを回すことで、学習し、成長し続けて行けば、どんな人でも必ず良くなる、というのを実感しています。
やはり企業は、組織力で目標を達成することを目指すべきなのです。
本日の一冊は、組織営業力を上げるプロフェッショナルとして、現在もっとも注目されている研修講師、横山信弘さんによる処女作。
全員に100%のノルマを課すという、トップセールスにラクさせるやり方ではなく、全営業に目標予算の2倍の「予材」(見込み、仕掛り、白地)を課すという「予材管理」という手法を紹介し、組織で目標を達成する、方法を説明しています。
「タスク→アポ」の順でスケジューリングする方法や、会議を生産的にする方法など、実践的なノウハウも載っていますが、本書で最重要視したいのは、本書が「言い訳を一切許さない」こと。
部下の言い訳、マネジャーの逃避や妥協、その他一切を受け付けず、どうすれば「絶対達成」できるのか、その考えを示した、じつに緊張感漂うスパルタ本なのです。
普段は温厚そうな方なのに、研修になると「豹変する」という噂のカリスマ講師。
本書には、そのノウハウとスピリットが入っています。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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結局のところ、最大の問題はここにあります。チームに、目標予算を達成するという明確な意志がないのです
一つ、目標予算に焦点を当てる
一つ、行動量を圧倒的に増やす
目標予算を突然質問されたからといって、「あの業績管理資料に書いてあったんじゃないですか?」「あそこのファイルサーバにあるデータを見ればわかります。見てきていいですか?」などと答えてはいけません。「あなたの名前は何か」という問いに答えるのと同じくらい瞬時に返答しなくてはならない。達成できるかどうかは別にして、まず、「今期の目標は2億3200万円です。そのために◯◯を32台販売する予定です」と即答できなければなりません。1秒以内に自分の目標が言えないのであれば、どんな言い訳も通じません
「暑くなったら上着を脱ぎます。寒くなったらコートを着て、マフラーをするでしょう。気温の変化に対して、自分の体温を変えて適応することはできません。企業も同じです。外部環境が変化したからといって予算計画を変えていると、財務が不健全になってしまうんです」
見た回数が多くなる=接触回数が多くなるということが、好感度を上昇させる作用を持つ
インパクトのある体験をすることで、習慣は一気に変わります
自分がやるべき、訪問件数、面談件数、電話の件数などをKPI(Key Performance Indicator)という指標にし、それを達成しているかどうかを確認
結果を出してもいないのに、効率化がどうのと言う資格はありません
「絶対達成」の行動計画をつくることにより、部下には「考える」習慣が、組織には「ホウ・レン・ソウ」の文化が根づいていく
アドバイスは一つずつが基本
「見込み」と「仕掛り」で予算をはるかに超えていることが大事
マネジャーは部下に「予材」をすべてオープンにさせ、「材料が足りないなら一緒に考えよう」と声をかける
上位2割の営業に100%以上の結果を出させる
計画的に営業活動を行うためには、「タスク→アポ」の順でスケジューリングすること
会議で大切なのは、過去の情報を共有することではなく、未来のこと、今後の計画を「どうするか」と考え、コミットしていくこと
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『絶対達成する部下の育て方』横山信弘・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478016828
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◆目次◆
Part1 「絶対達成」の第一歩は、目標に焦点を当てること
Part2 動かない部下が自ら動くようになる!
「現状維持バイアス」を外す方法
Part3 「絶対達成」させる新マネジメント術──「予材管理」
Part4 「そよかぜ型」から「ツイスター型」チームへ変わる方法
Part5 「なくす」「まかせる」「短くする」で一気に業務改善!
営業日報は100%必要ない
Part6 今日から会議は「2週間に1回30分」だけにしなさい
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2011年12月1日
【家族再考のヒント】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799310836
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昨年末の「ORICON BiZ」に、2011年のトレンド予測ということで、3つのキーワードを挙げさせていただきましたが、そのうちの一つが「家族の絆」。
不況でお父さんが早く帰るようになれば、家族団らんの時間が増える、人は不安になると寄り集まる、というのがその理由ですが、どうやら旅行でもこの「家族の絆」はキーワードのようです。
JTB西日本が発表したデータによると、「家族で行く」「家族旅行の決定版」を打ち出すパッケージが、前年比で大きく伸びている。
(本日紹介『SQ“かかわり”の知能指数』より)
不況に震災の影響も加わって、ますます「家族の絆」は深まりつつあるようですが、気になるのは、われわれが「家族」といった場合、それはいわゆる「昭和の家族」であること。
経済状況や社会のあり方が大きく変わり、それに応じて家族のあり方も見直して行かなければいけないのですが、まだまだそれができていない。
本日ご紹介する一冊は、そんな家族のあり方を考えるのに、ピッタリの一冊です。
著者は、理論社会学を専門とし、若者から絶大な支持を集める関西学院大学社会学部准教授の鈴木謙介氏。
本書では、ダニエル・ゴールマンも提唱した「SQ」の概念を紹介し、日本社会における新しい人と人の関わり方やコミュニティ、家族像を考察。
戦後日本の歴史を振り返りつつ、われわれの家族の概念がどう変化してきたか、今後どう変化して行くのか、ヒントを示しています。
ビジネスにおいて、人口の変化を見るのは基本ですが、マーケティングにおいては、より突っ込んで、家族のあり方やライフスタイルの変化までを見るのが当たり前。
経営者、マーケターはぜひ本書を読んで、新しい家族のあり方やライフスタイルを考えてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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JTB西日本が発表したデータによると、「家族で行く」「家族旅行の決定版」を打ち出すパッケージが、前年比で大きく伸びているそうです。娯楽やリフレッシュを目的とした旅ではなく、家族との「絆」を深めるための旅が、人気を集めているのです
「縁」の見直しは世界的な傾向
他人にかかわって、相手のためになることをしたいと思っている人には、幸せな人が多いのです
SQ度の高い人には女性が多く、また年代でいうと五〇代、六〇代と高齢になるほどSQ度が高くなる
世帯年収が上がるにつれてSQ度の高い人が増えている
お金で助けてもらう仕組みというのは、うまく機能しているときには払う側、もらう側の両方が得をしますが、お金を払えない人が増えたり、助けを必要としている人がいることが気づかれなくなったりすると、とたんに困っている人が孤立するシステム
団塊の世代を親に持つ世代が、大学を卒業し社会に出ようという時代は、まさにこの二階建ての一階部分が崩壊し始めていた九〇年代の前半でした。彼らは世代でいうと七〇年代生まれ、俗にいわれる「ロストジェネレーション」にあたります。この世代の価値観は、黄金時代の価値観、それにさらに消費社会という、ポスト黄金時代の二階建ての価値観を受け継いでいます。しかし、不幸なことにそれを達成する手段がないという状況に直面してしまった世代でもあります
若者の「個室化」は親世代が田舎を出たのと同じ現象
若者の友だちの数は、むしろ増えています
「ジモト志向」というものが若者の間に芽生えていて、それは友だち中心のものとして考えられている
(アメリカでは)日本でいうイオンモールのような、映画館や遊興施設を併設した大規模ショッピングセンターから、コミュニティ機能を有した、地域のつながりの核となるショッピングセンターへとトレンドが移ってきている
女性が働きに出ると出生率が下がる、だから女性を家庭に戻そう、などと考えるのは間違いで、女性が共働きで働いている国ほど出生率が上がっているんです
家族が集まる場所がなければ、住居はほんとうに、単なる個室の集まりになってしまう。もしそうしたことを避けようと思うならば、ネットやケータイで通信するのに一番便利な環境がリビングであるような空間の設計が必要
仕事そのものがフレキシブルになってくると、住居と職場にはある程度の接近性がある方が都合がいい
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『SQ“かかわり”の知能指数』鈴木謙介・著 ディスカヴァー・トゥエンティワン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799310836
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◆目次◆
第1章 幸せの秘密はSQにあり~自己中な人ほど不幸せ
第2章 曲がり角にきた「ゆたかな社会」~ポスト黄金時代を生きる
第3章 社会はこうして再生する~SQ社会のコミュニティモデル
第4章 SQ社会の未来像~二〇二〇年はどうなっているか
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