2011年12月20日
【中小企業のためのブランド戦略】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4891013036
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本日の一冊は、15,000円の高額ながらベストセラーとなった『価格の決定権を持つ経営』の著者、ブレインゲイト代表の酒井光雄さんによる注目の新刊。
※参考:『価格の決定権を持つ経営』
http://www.4891010282.co.jp/exec/obidos/ASIN/4891010282
『価格の決定権を持つ経営』から約9年経って登場した、待望の中小企業向けブランド戦略本です。
現在、日本の大企業はやれ為替がどうの、コストがどうのといって大騒ぎしていますが、これはつまり、自らの付加価値が低いことを露呈しているようなもの。
本当に顧客に価値を提供し、愛されている企業は、その付加価値を堂々と価格に転嫁できるものなのです。
では、付加価値が高くて高収益体質になるために、企業は一体何をしたらいいのか。
それを大ボリューム、約450ページにまとめたのが、本書『中小企業が強いブランド力を持つ経営』です。
フェラーリやハーレー、一休.com、ホクト、コストコ、崎陽軒といったメジャー事例はもちろん、知る人ぞ知るイデアインターナショナル、いせや、エシレバター、白鳳堂などのニッチ事例が盛りだくさん。
そして何より価値が高いのは、著者が教える、これから売れそうな商品の切り口、売り出し方のフレームワークだと思います。
赤ペンチェックでも、すべて紹介するのは憚られましたが、3章の<「つくる領域」の付加価値10の視点>は、東日本大震災後の消費キーワードが盛り込まれており、ドル箱の情報です。
やる気のある経営者であれば、この部分を読むだけでも、15,000円のモトは取れると思います。
先日ご紹介した、原尚美さんの『51の質問に答えるだけですぐできる「事業計画書」のつくり方』同様、事業アイデアがどんどん湧いてくる一冊。
※参考:『51の質問に答えるだけですぐできる「事業計画書」のつくり方』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534048912
経営者の方は、ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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生産性向上やコストダウンを至上命題のように掲げているとするなら、それは効率の良さが売りモノになっている証拠だ
収益と直結してこそブランド
「説明が必要な商品」
「モノやコトにくるまれた付加価値を、“見える化”する必要がある商品」
「人的な“もてなし”やサービスを付加することで価値が向上する商品」
「効率重視でなく、ゆとりや快適性をアピールしたい商品」
「自家用でなく、お遣い物として相応しい価値を備えた商品」
といった条件がある場合、こうした商品は大量生産・大量販売の発
想では敬遠されがちだ
競合他社がコストダウンのために手を抜くところに、あえて手間をかける
崎陽軒は、しょう油入れに着目して、それが自社のシウマイの付加価値を高め、他社にない魅力づくりの資源になると考えた。そして一流イラストレーターを起用して白い磁器のしょう油入れを「ひょうちゃん」と名付けるなど、キャラクター化にも成功したのである
第二次大戦後、陶器に代わる新しい素材が登場したため、焼き物メーカーの需要は急減していた。困っていた益子焼(栃木県)のセー
ルスマンが一人用の土鍋を持参して営業に訪れた先がおぎのやだ。これが、おぎのやの3代目高見澤一重の病死後、急遽経営者となっていた妻みねじの目にとまり、「峠の釜めし」が昭和32年に誕生する
◆時間を分解すると付加価値化できる ※一部紹介
1.歴史的概念を取り入れる
「創業から年数が長い」「歴史がある」など
2.手間ひま概念を取り入れる
「手間ひまをかけて製造した」「価値を高めるために何十年も寝
かせた」など
4.費用対効果概念を取り入れる
「長い間使用すると投資が回収できる」「エコである」など
5.「劣化防止」の概念を取り入れる
「劣化しにくくする」「従来の何倍も耐久性がある」
7.「相続価値」の概念を取り入れる
「家宝になる」「代々使える」「継承できる」など
8.記憶・思い出概念を取り入れる
「記憶に残る」「思い出になる」
中小企業は生活必需品に手を出すな
◆問い合わせが多い企業が行っている5つの方策
1.コンテンツが豊富で、読みたくなるメルマガやDMを制作している
2.顧客の取引履歴をコミュニケーションに反映している
3.あえて数量を限定した商品・サービス
4.自社の信者を探し出して、彼らの力を借りる
5.担当者の顔が見える
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『中小企業が強いブランド力を持つ経営』酒井光雄・著 日本経営合理化協会出版局
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4891013036
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◆目次◆
1章 今なぜ、ブランド力を持つ経営か
2章 価値を売る経営の基本
3章 強いブランド力を持つ「つくる領域」の付加価値10の視点
4章 強いブランド力を持つ「売る領域」における付加価値10の視点
5章 戦略構築編
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