2010年7月13日
【怒りを鎮める方法はあるのか?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901679201
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創業から6年間、ずっと右肩上がりで成長することができましたが、最近は、「経営者の器」が成長の足かせになるというのを、ひしひしと感じてきています。
これ以上、会社が成長するためには、自分自身の成長が必須。
なかでも土井にとっての課題は、「いかにして怒りをコントロールするか」、このひと言に尽きます。
似たようなタイトルのビジネス書や自己啓発書も読みましたが、自分自身しっくり来て、かつ世間的な評価も高かったのが、本日ご紹介する一冊(現在16万部)。
スリランカ初期仏教の長老が書いているということで、やや宗教色はあるのですが、怒りの原因となる物事のとらえ方に変化が起きる、という点でおすすめの一冊です。
怨みや軽視、嫉妬、後悔、そして物惜しみまでが怒りである、という主張には驚きましたが、解説を読むと、なるほど確かに、と納得させられる内容です。
では、こうした怒りの感情を、どうやって克服するのか。
本書では、「怒ること」がいかに馬鹿らしいことなのか読者に悟らせ、かつ我(=エゴ)を捨てさせることでそれを達成しようとして
います。
文中に出てくる「『私は間違いだらけ』だとわかると怒らない」というのは、あながち嘘ではないのかもしれません。
怒りは「抑えろ」といって抑えられるものではなく、考え方を徹底することでなくなるもの。
その境地にたどり着けるかどうかは実践次第ですが、気づきが多い一冊、ということで注目。
怒りっぽい方は、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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自分が今怒っているかどうかわからない場合は、「今、私は楽しい?」「今、私は喜びを感じている?」と自問自答してみればいい
自分が持っているものを他人も使用して喜ぶのは嫌なのです。分かち合ってみんなで楽しみましょう、という性格ではないのです。ですから暗い性格です。したがって物惜しみは怒りなのです
「ゴキブリは気持悪い」のは自分のせい
「私こそ唯一正しい」が人間の本音
「私は間違いだらけ」だとわかると怒らない
「自分は完全ではないし、他人にもけっして完全な結果を求めない」という思考が、この世の中で我々が落ち着いて生きていられる秘訣
怒りの原因となる妄想概念をつくりだすものはなんでしょうか?それは「我=エゴ」です。エゴがなければ、怒りはそもそも成り立ちません
たとえ子供でも、正しいことを言ったらみんなで認めて実行するべきです。「子供のくせに、生意気ではないか」などと言う人がいたら、その人こそ無知な間違いを恥ずかしがるべきなのです
エゴが強い人の周囲は敵ばかりになります。世の中や他人を敵にまわす原因は、我々が自分でつくっているエゴなのです
人間のすることなんて、しょせん穴だらけです。それを認めない人のすることは、なおのこと危ない
「正義の味方」という仮面の下で、我々は「怒り」を正当化していることになります。正義の味方は「悪人を倒してやろう」などと、わざわざ敵を探して歩きまわるのですから、よからぬ感情でいっぱいというわけです
「面子」は醜い
「人からどんなことを言われても、私は空のような心でいます」と決めている人の心には、誰も絵を描くことはできない
子供に対して本当に愛情があるなら、「そんなことをやってはいけ
ません」ときっぱり言わなければいけません
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『怒らないこと』サンガ アルボムッレ・スマナサーラ・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901679201
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◆目次◆
第1章 「怒り」とは何?
第2章 怒りが幸福を壊す
第3章 怒らない人
第4章 怒りの治め方
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