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『女性のこころをつかむマーケティング』ブリジット・ブレナン・著 vol.2186


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【女性の心を知る最適のテキスト】
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本日の一冊は、女性マーケティングの第一人者として、ジョンソン&ジョンソン、ピザ・ハット、ユナイテッド航空など、名立たる大企業をクライアントに持つ著者が、男女の購買行動の違いを論じた、注目の一冊。

「女性が消費財全体の八〇パーセントを購入するか、その決定に大きな影響をおよぼしている」(アメリカ)という事実は、いまさら指摘されなくてもわかっていますが、では、その消費行動がどこまで男性と違うのか、を具体的・科学的に論じた本は決して多くはありません。

土井は、これまで、控え目に見ても500冊以上のマーケティング書を読んでいますが、女性の購買心理を知る、という点で、本書ほど有用な本はなかったと思います。

そして、本書の解説を読むと、なぜ女性が口コミをするのか、どんな時にクチコミをするのか、そして企業が彼女たちを味方につけるにはどうすればいいのか、具体的に知ることができます。

また、実際に女性に支持されているアメリカ企業のサービス事例を読めば、自社の具体的な改善案が思いつくに違いありません。

世の中のサービスの多くは、男性によって作られているものですが、その多くは女性に対する間違った認識で作られており、それゆえに売れないという悲惨な結果につながっています。

本書を読めば、女性向けに出されてふるわなかったあのビジネス書の理由、あのキャンペーンの理由、広告コピーの理由がよくわかります。

男性経営者、マーケターは必読。女性も自身を客観視する意味で、読んでおくと勉強になるかもしれません。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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女性はある製品を見るとき、売る側、とくに男性の販売員には重要でないと思えるような面に注目する。たとえば新しい家のコンセントの数や、コンサルティング会社が送ってよこす報告書の書き方、それに新車のドリンクホルダーの使いやすさだ

子どもを産んだあとの母親が何よりいやなのは、自分がよけいに大きく見えるようなものを身につけることだ

この車はシートが三列あって、七人乗りだ。冷蔵庫もついている。私にはファミリー用の車だと思える。つまりは女性が買うか、購入に影響をおよぼす可能性が高いということだ。それなら、CPRだの、「デッド」だのという言葉は使うべきでないだろう

とくに高価な製品を買うかどうか決める場合、女性にとって、その使用環境は大きな比重を占める

海馬(記憶と情動形成の中枢)は女性の脳のほうが大きい。これがおそらく、女性のほうが男性よりも感情を伝えるのがうまく、情緒的な出来事をよく覚えている理由だろう

女性と男性では、「達成」の定義が違う。男性は、独立した存在になろうと努める。女性は、かけがえのない存在になろうと努める

男性は、助けを求めるのは弱さのしるしで、どうしようもなくなったときの最後の手段だと考える。女性は、人に道を聞くのは賢明な方法で、時間の節約にもなると考える

オプラ・ウィンフリーほど、女性たちとうまくつながっている人はいない。彼女があらゆる層の女性たちと通じ合うのには、三つの方法がある──肯定、自己開示、そしてほめ言葉だ

買い物上手というのは、女性にとって一種のステイタスだ(「ぜったい言い値では買わないわよ!」)。そして女性は男性よりも、自分の買い物を正当化してくれる相手をほしがる

男性はものの仕組みに興味があり、女性はあるものが自分のために何をしてくれるかに興味をもつ

いまだに従来のカップルや家族に目を向けているさまざまな業界では、「女性グループ」向けのパッケージがヒットする可能性はきわめて高い

女性は直線的にはモノを買わない。むしろ、ひとつ小さなものを買うことで、計画になかったものをつぎつぎ雪だるま式に買っていく

カップル客のときは、男性のほうを立てる

女性は買い物をするとき、一石二鳥を狙おうとする

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『女性のこころをつかむマーケティング』海と月社 ブリジット・ブレナン・著
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◆目次◆

イントロダクション 女性を理解するものがビジネスを制する
1章 女性は金の鉱脈──ビジネススクールでは教わらないこと
2章 男女の違い、五つのポイント──脳の性差からわかること
3章 女性の買い物を変える五つの世界的トレンド
4章 女性の心をつかむ商品をどう生み出すか
5章 女性にアピールするマーケティングとは
6章 最後の一歩──販売の現場に必要なもの
7章 未来は女性である──知識をビジネスに活用するために

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