2012年4月10日
【誰もが挫折したあの名著に公式解説書が登場!】
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カール・マルクスの『資本論』、ジョン・メイナード・ケインズの『雇用・利子および貨幣の一般理論』…。
名著と呼ばれるもののなかには、極めて難解ながら、その価値ゆえに売れ続けているものがあります。
日本人が書いたなかで、おそらく一番難解ながら、売れ続けている名著、それが日本軍の歴史的大敗を分析した、『失敗の本質』でしょう。
※参考:『失敗の本質』
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その難解さのあまり、多くの読者が挫折し、それでも累計52万部を達成しているという驚異の一冊、その初の公式解説書が、本日ご紹介する『「超」入門 失敗の本質』です。
※参考:『「超」入門 失敗の本質』鈴木博毅・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478016879
ベストセラー『ガンダムが教えてくれたこと』の著者であり、マーケティングコンサルタントである鈴木博毅氏が書いていることから、わかりやすさは折り紙つき。
「戦略とは追いかける指標のことである」という本質を軸に、同じ指標ばかり追って失敗した日本軍と現在の日本メーカーを対比しており、名著『失敗の本質』のエッセンスが、見事に抜き出されています。
さらに「指標の無効化」により日本を撃退したアメリカの「イノベーション創造の3ステップ」、戦略思考になるための「ダブル・ループ学習」も学べ、優れた戦略のテキストに仕上がっています。
日本のビジネスマンのなかには、いまだに「戦略」と「戦術」の違いが説明できない人がいますが、そんな人がリーダーになったら、それこそかつての日本軍と同じ状況に陥ってしまいます。
『失敗の本質』は、戦略の国民的テキストですが、それをビジネスに応用できるようわかりやすく解説し、最新事例を盛り込んだのが、この『「超」入門 失敗の本質』。
経験上、『失敗の本質』から入ると必ず挫折するので、まずはこの本から始めると、無理なく戦略の本質が学べると思います。
昨日、ソニーが一万人の削減を発表しましたが、このままでは、日本企業はどんどんリストラを進め、生活が成り立たない人がたくさん出てくるでしょう。
300万人が亡くなった、かつての悲劇を繰り返してはいけない。
低迷する日本が逆転するために、今こそ読んで欲しい、「買い」の一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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大東亜戦争で戦死した日本人は二〇〇万人前後、一般市民を合わせると日本人で亡くなった方は三〇〇万人を超える
日本軍も日本企業も「転換点」に弱い
最前線、現場の日本兵は文字通り決死の覚悟で戦い続けました。それでも「組織的な欠陥」によるマイナスを補うことはできなかった冷徹な事実があります
創造ではなく「方法」に依存する日本人。私たちの文化と組織意識の中には、イノベーションの芽を潰してしまう要素がある
今回の転換点には、私たち日本人は絶対に勝たなければいけません。名著『失敗の本質』は、そのためにこそ書かれたのですから
『失敗の本質』で指摘される日本軍の迷走から見えること。その一つは、「目標達成につながらない勝利」の存在です
戦略とは「目標達成につながる勝利」を選ぶこと
「指標」こそが勝敗を決める
「戦略とは追いかける指標のことである」
「一点突破・全面展開」という流れを日本人と日本の組織が採用しがちなのは、戦略の定義という意味での論理が先にあるのではなく、体験的学習による察知で「成功する戦略(新指標)を発見している」構造だからでしょう
同じ指標ばかり追うといずれ敗北する
寒天のトップメーカーである伊那食品工業は、創業以来四八年間、連続増収増益の超優良企業ですが、成長要因の一つに「用途拡大戦略」を挙げています
日本軍は戦局を変える新技術を継続的に開発することができず、零戦が劣勢になったのちも、軽量であることにこだわりました
戦闘で出現した米軍側のイノベーション
・「サッチ・ウィーブ戦法」
…単機戦闘ではなく“機数の多さ”という指標
・「レーダーによる迎撃」
…目視という従来の指標を超えた“距離”の指標
イノベーションの創造を考える場合、ダブル・ループの学習者は常にシングル・ループの学習者を一方的に攻撃できる
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『「超」入門 失敗の本質』鈴木博毅・著 ダイヤモンド社
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◆目次◆
序 章 日本は「最大の失敗」から本当に学んだのか?
ざっくり知っておきたい戦史
失敗例としての「6つの作戦」
第1章 なぜ「戦略」が曖昧なのか?
第2章 なぜ、「日本的思考」は変化に対応できないのか?
第3章 なぜ、「イノベーション」が生まれないのか?
第4章 なぜ「型の伝承」を優先してしまうのか?
第5章 なぜ、「現場」を上手に活用できないのか?
第6章 なぜ「真のリーダーシップ」が存在しないのか?
第7章 なぜ「集団の空気」に支配されるのか?
おわりに─新しい時代の転換点を乗り越えるために
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