2012年4月24日
『アップルのデザイン』日経デザイン・編 Vol.2834
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【デザインから見るアップルの思想】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822264769
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本日の一冊は、優れたデザインで知られるアップルの商品、広告、ストアを題材に、アップルのデザインの真髄に迫った一冊。
カラーページをふんだんに使い、アップル商品を紹介(時に分解)しながら、そこに込められた思想、製作上のこだわり(素材・カラー・インターフェースなど)を明らかにしています。
アップルコンピュータ社の工業デザイン担当副社長を務めた(1999年当時)ジョナサン・アイブをはじめ、アップル製品にかかわったデザイナーが勢ぞろいで、アップルのデザインを論じる、何ともぜいたくなつくりです。
デザインのディテールのすごさを知って感心し、そこに込められた思想を知って感動する。
スティーブ・ジョブズのすごさ、そして彼が残したアップルのDNAのすごさに、圧倒される内容です。
“一目見て、それが何をしてくれるのかを理解できるようにしろ”
“毎日見るものなんだぞ!ちょっとしたことじゃない。ちゃんとやらなきゃいけないことなんだ”
ジョブズの思想を、職人たちがどう理解し、実際にデザインしていったか。その軌跡が見える、じつに刺激的な一冊です。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「自社の製品は常に史上最高の製品だと、本気で信じきって世の中に送り出していた」(元米アップルマーケティング担当副社長、前刀禎明氏)
製品発表の前まで徹底した情報統制で秘密を貫くことで、消費者の期待は最高潮に達している。そこに練りに練ったプレゼンテーションで期待を一気に爆発させ、消費者の購入意欲をあおる
ジョブズ氏は製品のサイズや色、質感などはもちろん、店舗の什器や壁材の素材についても徹底的に議論した
ユーザーを迷わせるものはいらない
(iPhone4Sの)使用頻度が高いボタンには、ぜいたくな作り込みを施した。ボリュームボタンに硬質な金属バネを採用し、触感と耐久性を高めた。「ゴム素材の方がコストは安いが、クリック感のあるこの感触は再現できない」(GK Dynamicsの三富貴峰・動態デザイン部室長)
なぜ研磨なのか。「同じことをコーティングで行うと、わずかではあるが面や角がもったりとして、このシャープなイメージが崩れてしまう。おそらくアップルはそれを嫌ったのだろう」(プロダクトデザイナー山中氏)
同じ商品に使うアルミニウムでも、部品ごとに素材の種類を使い分けている
「一目見て、それが何をしてくれるのかを理解できるようにしろ」
実寸でとことん検証
「デザインがすごい面はありますよ。特に『究極的にはモノなんかなくなればいい』という思想がハッキリ見えるところです。MacBook Airはその理想に向けて画面とキーボードのみにした製品ですが、iPhoneはさらに画面だけにしたいわけでしょう」(チームラボ代表 猪子氏)
(iMacの)把手の本当に重要な役割は、把手というものが即座に、直接的に、人の手を連想させるという点にあります。これによって、プロダクトと人との間に身体的なつながりを生じさせているのです(ジョナサン・アイブ)
ジェスチャー入力でボタン不要の世界へ
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『アップルのデザイン』日経デザイン・編 日経BP社
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◆目次◆
第1章 ジョブズにとってデザインとは何か?
第2章 分解して分かるアップルデザインの真髄
第3章 触れてうっとり、インターフェースの秘密
第4章 アップルストアに挑んだ日本人デザイナー
第5章 アップルの広告・グラフィックデザイン
第6章 革命の始まりはiMacだった
第7章 アップルが争っても守りたいデザイン
第8章 ジョブズが夢見た未来のデザイン
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