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『論語絵本』礪波護・監修、森華(訳・絵)vol.2514


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【心に染みる論語の絵本】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763806440
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昨日は、とある出版社の敏腕編集者2名と一緒に食事をしました。

どこの出版社の方も、出版業界の将来を憂えているのを見て、多くのコンテンツが電子化していくなか、本にしかできない表現とは何か、自分なりに考えています。

そんななか、見つけたのが、京都新聞出版センターが出している、『論語絵本』。

孔子の『論語』を、原文と訳、情緒あふれるイラストを使って紹介しており、その凝った見せ方は、これぞ職人の仕事!と思わせる手間のかかったもの。

文章にピタリとハマる絵が雰囲気を醸し出しており、若者がひとかどの人物になろうと決心した時、指導者が自己を戒めようと思った時にピッタリです。

また訳が、いかにも孔子が優しく語りかけてくれているようで、素直な気持ちで諭されます。

学問をする時の姿勢や、仕事に取り組む時の態度、成果を上げるための考え方や、人格者になるための心構えなど、およそ仕事人として必要なすべての心構えが、この一冊に凝縮している気がします。

大人が読んでもためになりますが、子どもに生き方を説くための本としても、重宝する一冊です。

ぜひお手に取ってみることをおすすめします。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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子曰く、これを知る者は、これを好む者に如かず。これを好む者は、これを楽しむ者に如かず。
【雍也第六】
(先生がいった「知っていることは好むことにはかなわない 好むことは楽しむことにはかなわない」)

子曰く、道すがら聴きて、塗すがら説くは、徳をこれ棄つるなり。
【陽貨第十七】
(先生がいった「いま道ばたで聞いてきたことをすぐ道ばたで受け売りするのは学ぶ心をぽい捨てしてるんだ」)

子曰く、工、其の事を善くせんと欲すれば、必ず先ず其の器を利にす。
【衛霊公第十五 一部抜粋】
(先生がいった「職人は よい仕事をしようとするときかならずまっ先に 道具を研ぎ澄ます」)

子曰く、君に事うるには、其の事を敬しみて、其の食を後にす。
【衛霊公第十五】
(先生がいった「勤めに出るからには仕事一番 給料二番だ」)

子曰く、人に己を知らざるを患えず。己の能くするなきを患う。
【憲問第十四】
(先生がいった「人が自分を認めてくれないのは気にしない 自分にそれだけの力がないのを気にするんだ」)

子曰く、君子は人の美を成し、人の悪を成さず。小人は是れに反す。
【顔淵第十二】
(先生がいった「心ある人は人のよい点が育つよう力をつくし 人のよくない点は育たないよう力をつくす ちっぽけな人は その反対だ」)

子曰く、其の身正しければ、令せずして行わる。其の身正しからざれば、令すと雖も従われず。
【子路第十三】
(先生がいった「自分自身が正しければ指示しなくても動いてくれる 自分自身が正しくなければ指示したってだれもついてこない」)

子は釣して網せず、弋して宿を射ず。
【述而第七】
(先生は釣り竿で魚をつったが 網ではとらなかった 糸つきの矢で飛ぶ鳥をうったが 巣にいる鳥はうたなかった)

子曰く、過ちて改めず、是を過ちと謂う。
【衛霊公第十五】
(先生がいった「あやまちを改めない これを あやまちというのだ」)

子曰く、人、遠き慮りなければ、必ず近き憂えあり。
【衛霊公第十五】
(先生がいった「人は 遠い先までの気くばりがないと きっと近いうちに悩むことになる」)

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『論語絵本』礪波護・監修、森華(訳・絵)京都新聞出版センター
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763806440

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◆目次◆

よろこび
まなぶ
はたらく
まじわる
ひとびと
せんせい
いきる
おもう
ふろく
この本に出てきた人たち
孔子絵年表
論語のふるさと

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