2010年1月1日
【新年一冊目はこれ!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022733128
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2010年の一冊目は、SBIホールディングス代表取締役執行役員CEOであり、ベストセラー作家でもある、北尾吉孝さんによる一冊。
中国思想に詳しく、大企業家との交流も深い著者が、松下幸之助や本田宗一郎などの大経営者の名言、そして『易経』『論語』『戦国策』といった中国古典の一節を引きながら、経営について語る。
金融にたずさわる著者がまとめ、解説しているだけに、内容は「情」にフォーカスするのみならず、「戦略」や「時流」についても考えさせてくれるもの。
未熟な若手経営者としては、すべてが勉強になるわけですが、おそらく今の時代、一番響くのは、本田宗一郎が述べた以下の言葉。
「人生は見たり、聞いたり、試したりの三つの知恵でまとまっているが、その中で一番大切なのは試したりであると僕は思う」
著者の解説にもあるように、変化の時代には「試す」ことが重要なわけで、本田宗一郎の言葉は、まさにその本質を突いた言葉だと思います。
これは、すなわち経営者にとっては「挑戦」することを意味しているわけです。
2010年を「挑戦」の年にできるかどうか。そして、何よりその挑戦を実現してくれる「人」を大事にできるかどうか。
飛躍を目指す経営者には、ぜひ読んでいただきたい一冊です!
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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松下幸之助
「五パーセントより三〇パーセントのコストダウンのほうが容易」
伊藤雅俊
「お客様は来てくださらないもの。お取引先は売ってくださらない
もの。銀行は貸してくださらないもの」
「財テクではなく、本業で儲ける」
鈴木敏文
「経営で大切なのは自分たちの尺度です。一時的な予見の変化に振
り回されてはいけません」
「過去の延長ではなく、一歩先の未来からかえりみて何をなすべき
かを考え、挑戦する」
『易経』を勉強すると、三つの「キ」を学ぶことができる。幾何学の「幾」は兆しや機微という意味だが、二つ目の「キ」は機会の「機」で、これは勘所、ツボのことである。三つ目の「キ」は期間の「期」。物事が熟して満ちることを意味し、言わばそのタイミングが重要だということ。この三つの「キ」を知ることが指導者には重要なのだ
『戦国策』
「大功を成す者は、衆に謀らず」
林原健
「何事の判断においても、根底には人間への優しさ、温かさが求め
られるかと思う。人々が何を求めているか、人間の気持ちがわから
なくては、どんな判断もできない。時に一身を投げ打つことができ
るようでなくては重要な判断はできない」
「知情意」という言葉がある。知識・情緒・意志という人間にとっ
て大切な三つの資質を表した言葉だ
本田宗一郎
「人生は見たり、聞いたり、試したりの三つの知恵でまとまってい
るが、その中で一番大切なのは試したりであると僕は思う」
道元
「面ひて愛語を聞くは面を喜ばしめ、心を楽しくす。面はずして愛
語を聞くは肝に銘じ魂に銘ず。しるべし、愛語は愛心よりおこる、
愛心は慈心を種子とせり。愛語能く廻天の力あることを学すべきなり」
『論語』
「遠き慮りなければ、必ず近き憂い有り」
曾国藩
「収穫を問う莫かれ。但だ耕耘を問え」
『戦国策』
「狡兎は三窟ありて、僅にその死を免るるを得るのみ」
※賢い兎は自分の穴を三つ掘っておくので、危険が迫ってもその三
つの穴のどれかに逃げ込むことで、なんとか生きのびていく、の意
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『逆境を生き抜く名経営者、先哲の箴言』朝日新聞出版 北尾吉孝・著
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◆目次◆
1章 逆境を生き抜いてきた名経営者の知恵と胆力
2章 歴史と先人の哲学が教える、危機への対処法
3章 資本主義の危機に、一個人としてどう備えるか
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