2010年1月21日
【No.1エコノミストが教える為替の基本】
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本日の一冊は、『日経公社債情報』のエコノミストランキングで6年連続ナンバーワンの実績を持つ上野泰也さんが、為替の基礎知識をまとめた、実践的テキスト。
そもそも「『為替』とは、現金を輸送することなく、銀行などの金融機関の仲介でお金の支払いや受け取りをすること」という基礎から始まり、最終的には相場の予測ができるレベルまで、解説しています。
知っておきたい4種類の個人向け為替レート(TTS、TTB、現金売相場、現金買相場)、資金が集まる国の条件、株価上昇と為替相場の関係など、基本を押さえるのには、この上ないわかりやすさ。
どんな指標が相場に影響を与えるのか、知っておくだけでも、日々のニュースに強くなれるはずです。
原油の高騰が、世界経済にどんな影響を与えるのか、人民元やドルは今後、どうなるのか、金やスイスフランはどんな時に上がるのか…。
為替相場で儲けたい方はもちろん、これから為替を学びたい人にとっても、入門書として最適です。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「為替」とは、現金を輸送することなく、銀行などの金融機関の仲介でお金の支払いや受け取りをすること
すべての銀行は日本の中央銀行である日本銀行に口座(当座預金口座)をもっていますから、その中でA銀行の口座からB銀行の口座へお金が移されます
為替レートには、外国為替市場で銀行同士が取引するときの「インターバンク・レート」と、銀行が私たち個人や企業などの顧客と取引するときの「顧客向け為替レート」の2つがあります。あなたが銀行で外貨預金や外貨両替を利用するとき、「あれっ、ニュースに出ていた為替レートと違う」と思ったことがあるかもしれません。それは、「今日の為替相場は……」と報じられるのがインターバンク・レートのほうだからです
◆個人向け為替レートの種類
・対顧客電信売相場(TTS)
外貨預金への預け入れや海外への送金で、円を外貨に換えるとき
に適用される為替レートです。円をドルに換える場合、仲値に1
円上乗せするのが一般的
・対顧客電信買相場(TTB)
満期を迎えた外貨預金の外貨や海外から送金された外貨を、円に
換えるときに適用される為替レートです。ドルを円に換える場合、
仲値から1円引くのが一般的
・現金売相場
円を外貨の現金に両替するときに適用される為替レートです。T
TSからさらに2円上乗せするのが一般的
・現金買相場
外貨の現金を円に両替するときに適用される為替レートです。T
TBからさらに2円引くのが一般的
投資資金が多く集まる国の通貨はたくさん買われるため、価値が高くなる
機関投資家は、株価が上がって日本株の運用成績が好調になると、より多くのリスクをとるようになり、もっと積極的に海外に投資しようとする傾向があります。すると、円を外貨に換える需要が増えるため、円安に働きます
非農業部門雇用者数は、前月比の増減数が市場予想より良いとドル高要因、悪いとドル安要因となります
米国の原油消費量と輸入量は世界最大ですから、原油の高騰は物価上昇を招き、個人消費を悪化させる
もし米国が強いドル政策を放棄して急激なドル安が進めば、米国では輸入製品の価格が上がり、それにともなって物価全体が押し上げられますから、米国民はこれまでのようなペースでモノを買わなくなります
世界的に政治・経済情勢が不安定になると、避難先通貨としてスイスフランが買われるようになり、スイスフラン高となります
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『世界一わかりやすい為替の本』かんき出版 上野泰也・編著
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◆目次◆
Part1 為替は私たちの生活にとても身近な存在
Part2 外国為替取引の基本を理解しよう
Part3 経済が為替相場を動かす基本的なしくみを理解しよう
Part4 為替相場の動きと経済のつながりを詳しくみてみよう
Part5 外国為替相場を動かすプレーヤーたち
Part6 ドル以外の通貨の実力は?
Part7 為替相場の動きの法則と読み方・考え方
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