2009年1月4日
『榊原式スピード思考力』榊原英資・著
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【「スピード思考」を身につける】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344016041
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本日の一冊は、かつて「ミスター円」と呼ばれ、国際金融の舞台で活躍した著者が、不透明な時代に求められる「スピード思考」の磨き方を説いた啓発書。
ソクラテスの説いた「無知の知」に始まり、世間の常識を疑うこと、少数派になることの大切さ、異分野に学ぶことなど、これからの時代に大切な考え方を説いています。
同じ版元から出された『竹中式マトリックス勉強法』と比べると、やや著者の体験に乏しい感はありますが、それでも心構えとして見れば、学ぶところが多い一冊です。
※参考:『竹中式マトリックス勉強法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344015681/
なかでも参考になると思うのは、ディベートの勧めと、小学生相手に話すトレーニング。
これは、ビジネスパーソンはもちろんですが、著者になる人や人前で話す人には、とくに役立つ訓練かと思います。
ほかにも、人の話を聞いている時にメモはとらないなど、ユニークな主張が頻発。
やや読後感はライトで、物足りない感もありますが、情報洪水のなかで自分を見失わないために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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退却は戦いに敗けないため、そしていずれ勝つための必須条件
やわらかい頭をもって「スピード思考」ができる「君子」は「豹変」することができる
「考える力」の土台になる能力として、最も重要なのは「自分はわかっていない」という事実を認識できること
”専門用語”というものは、曖昧なことをごまかして説明するために使われることが多いもの。だから、わからなければ、遠慮せずにどんどん質問するべきです
カギになるのは、”誰の言っていることなら信じられるのか”という、情報の信憑性についての情報
”疑う”という思考をもっていないと、いつまでも自分の無知に気づけない
問題は、「違うから理解し合えない」ではなく、違いを捨て去った上で、常識にとらわれず、白紙の頭で同じステージに立つこと
本当に能力のある人は、やはり進んで少数派になることができる
学問やビジネスの世界でのイノベーションというのは、いままでなかった異質なものと遭遇し、それによって「常識」や「絶対的な真理」を覆すこと
君子というのは、常に自分が間違う可能性があるということをわかっている人のこと
嫌いな相手を用いたほうが、仕事はうまくいく
一日の終わりに日記なりノートなりというものを書く
自分と異分野の人であるとか、違う価値観をもった人の話を積極的に聞いてみる
混乱した時代ほど、個人の力が大きくクローズアップされる
「考える力」や創造力の土台には、”知識の詰め込み”がある
どんな成功も、実は失敗の延長に存在している
セミナーなどでも、まず重要なのは聞いて、考えるということです。メモというのは、その合間にやればいいこと
私たちはもっと”日本人である特殊性”に磨きをかけていかねばならない
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『榊原式スピード思考力』幻冬舎 榊原英資・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344016041
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◆目次◆
まえがき
第1章 疑うことの大切さ
第2章 知識が感性を磨く
第3章 脳を活かす暗記と復習
第4章 頭をやわらかくする方法
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