2008年8月30日
『P&G式 世界が欲しがる人材の育て方』和田浩子・著
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【P&G成功の立役者】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478001952
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本日の一冊は、P&Gジャパンの前身であるP&Gサンホーム社時代から同社を盛り上げ、日本人で初めて米プロクター・アンド・ギャンブル社のヴァイスプレジデントになった著者が、その半生を振り返った一冊。
P&Gイズムの本質と、優れた人材を輩出するしくみがわかる、希少な内容で、経営者、人事担当者は必読と言っていいと思います。
「ウィスパー」を日本市場でトップブランドに押し上げた話や、上司からもらったアドバイス、社史を知って抱いた志など、読めば読むほど、著者のP&Gへの愛が伝わってきます。
「育つ社員というのは、会社の価値観を理解し、会社が必要とするスキルを会得する可能性がある人」という意見は、おそらく経営者であれば誰もが同意するところだと思いますが、著者はまさにこの理由ゆえに成功したと言えるでしょう。
普通の社員であれば、会社に不満を訴えて辞めるところ、「自分は残って、この会社の理想が現実となるように努力しようと思った」。
また、間違いメールさえもチャンスにつなげるなど、著者の仕事に対する積極的な姿勢からは、多くを学ぶことができます。
どんな理論も行動には勝てない。そして同様に、どんなテクニックも情熱には勝てない。
著者のキャリアを追体験しているうちに、仕事で一番大切なことを思い出させてもらった気がします。
将来リーダーを目指す方、自社でリーダー候補を育てたい方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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分析力と戦略的思考力の2つは連続したスキルであり、マーケティングだけでなくどんな仕事にも求められるものです
P&Gでは「正しくて難しいことをやれ」と習います
他社の模倣や、昔すでにやったことを繰り返すだけの戦略は、すぐに効力がなくなるものです
実行力とは、「自分で実行する力」というより、「みんなに納得して実行してもらう力」のことです。多くの仕事は自分一人では実現できません
自分の仕事を取られるような部下を育てなさい
自己ベストかどうかが問題ではなく、競合よりはるかに良いアイデアで消費者を引きつけることができるかどうかなのです
会社と社員はお互いの「使命感」でつながっている
不満ではなく具体的アイデアとして表現したほうがずっとスムーズに望むものを手に入れることができる
目的がすべての行動をシンプルにしてくれる
トレーニングガイドブックには主に、ジュニア時代に身につけておくべきスキル、ブランドの理解から始まるマーケティングの仕事のステップ、習得すべき業務内容、目安として、いつまでに、その仕事を経験しているべきか等が載っています
この本を読んで、なんていい会社なんだと思いました。それに引き換え日本のP&Gは……と感じた部分がたくさんありました。私のいるべき会社はこの本の中にある。自分は残って、この会社の理想が現実となるように努力しようと思ったのです
育つ社員というのは、会社の価値観を理解し、会社が必要とするスキルを会得する可能性がある人
失敗に対して責任を問うより、リカバリーショットを実施することのほうがずっと大事です
成功は競合を呼びます。2年目以降も成功を続けようと思ったら、1年目の素晴らしい結果にも満足しきらないようにするのです
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『P&G式 世界が欲しがる人材の育て方』和田浩子・著
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◆目次◆
プロローグ P&Gの強みは人材育成
第1章 「暗黙の了解」も自分次第
第2章 育つ社員しかいらない
第3章 リカバリーショット主義
第4章 人とブランドさえ残ればいい
終わりに
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