2008年8月22日
『思考のボトルネックを解除しよう!』石川和幸・著
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【仕事アタマはこうして作る】
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『コンサルタントの「質問力」』、『ワンランク上の問題解決の技術』など、最近はコンサルタントの技術を一般に向けて紹介した本が売れています。
※参考:『コンサルタントの「質問力」』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569696902/
※参考:『ワンランク上の問題解決の技術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596456/
本日ご紹介する一冊も、コンサルタントによる思考本で、著者がSCMコンサルタントであるということから、「思考のボトルネック」をテーマに、仕事力アップの方策を論じています。
思考のボトルネックというのは、著者の造語で、「知識」「選択」「生/活力」の3つの枠組みのこと。
ただ、実際には後の2つはさほど紙幅を割いておらず、内容の中心は「知識」のボトルネックをどうやって解除するか、となっています。
この知識のボトルネックは、さらに「情報(マテリアル)」「手法(メソッド)」「技能(スキル)」の3要素に分解されますが、本書では、これの要素をいかにして改善していくかを、コンサルタントの問題解決手法、思考ツールを紹介しながら論じています。
分野を定めて戦略的に情報収集することや、IE(Industrial Engineering)の世界で使われているECRSの手法で仕事を効率化す
る方法、作業を1回で終わらせるエフェメラライゼーションの考え方など、参考になる考え方がいくつも紹介されています。
著者の趣味の話が人によって好き嫌いあるかもしれませんが、全体的には読みやすく、参考になる一冊です。
知識生産性を高めたい方は、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆頭のよさを構成する3要素
1.情報(マテリアル) 2.手法(メソッド) 3.技能(スキル)
情報(マテリアル)は、何をするにしても必要な素材です。多ければ多いほど、かつ精度が高ければ高いほどよいのです。さらにいうと、新しければ新しいほど、それだけ他人に差をつけることができます
「知っている」ことと「できる」ことの間には大きな差がある
いつでもおいしく作れるという、再現性を獲得してはじめて、料理上手と言われる
知らないことは、あなたの人生のコストを上げていきます
希少な情報を持つ者は、その希少性ゆえ、最新の情報を持つ者は先行者ゆえ、力を持つのです
今がほんとうに情報化社会といわれるのならば、今度は情報を持つ者が持たない者を支配する
どの領域の情報を集中的に手に入れるか
◆ECRSの魔法
E Eliminate(なくせないか)
C Combine(いっしょにできないか)
R Re-order(順番を変えられないか)
S Simplify(単純化できないか)
標準化、テンプレート化は非常に強力な時間節約法
MECEができるためには、ある「前提」があります。それは、全体の範囲をどう設定したかです。これをスコープといいます(中略)スコープを設定しないと、MECEの設定はできません
ちょっと痛みが伴わないと人間はほんとうには学ばないものです
自分の知識のボトルネックを見つけるには、どうすればいいのでしょうか。簡単です。自分がいつも困っているところに目を向ければいいのです(中略)いつも言葉やデータを調べていて時間がかかるな、と思ったら、「情報」のボトルネックがある証拠です
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『思考のボトルネックを解除しよう!』石川和幸・著ニコラス・ストレンジ・著
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◆目次◆
はじめに
第1章 ボトルネックって何だ?
第2章 「知識」のボトルネックを分解する
第3章 情報のボトルネックを解除せよ
第4章 手法のボトルネックを解除せよ
第5章 技能のボトルネックを解除せよ
第6章 「知識」のボトルネックを改善しよう
第7章 「選択」というボトルネック
第8章 最後のボトルネック、「生/活力」のボトルネック
あとがき
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