2011年3月20日
【「安全」を支える世界一の技術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806139742
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東北関東大震災による被害にあわれた皆さま、およびご関係の皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。
福島第一原発の電源復旧作業が進み、安心材料がいくつか出てきました。
「安全」がこれほどまでにありがたいものだったとは、本当に今回の震災を通じて痛感させられた気がします。
本日ご紹介するのは、日本の新幹線や東京スカイツリー、瀬戸大橋、英国・台湾高速鉄道など、さまざまなインフラを支える「世界一安全なナット」を作る会社、ハードロック工業株式会社の若林社長による注目の一冊。
ハードロック工業のことは、以前読んだ『世界が大切にするニッポン工場力』で知っていましたが、本書では、天才発明家であり、事業家でもある若林社長の発明への情熱と、高い理念、そして事業で成功するための確かな方程式に触れることができます。
※参考:『世界が大切にするニッポン工場力』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887598335
10歳の時、疎開先で農作業に苦しむ大人のために作ったという「種蒔き機」に始まり、年商10億円を超える事業となったUナットの開発、そして世界の安全基準を変える画期的発明となった「ハードロックナット」にいたるまで…。
「アイデアは人を幸せにする」という理念に従い、ひたすら発明を続けてきた若林社長の生き方に、感動すら覚える一冊です。
単なるオンリーワンのヒット商品ではなく、お客様の安全や生活を支える必需品となること。
著者の信念に、ビジネスと人の幸せを両立するためのヒントを見た、そんな気がします。
震災を乗り越え、日本がさらなる発展を続けていくためのヒントとして、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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私の座右の銘は「アイデアは人を幸せにする」です
オンリーワン商品を開発するために必要な資産は、高価な設備や高学歴の技術者じゃあないんですね。だって、うちだってそんな高い設備は買えませんし、やっぱり高学歴の人たちは大企業に行ってしまいます
受身の姿勢でいると、行き着くところは価格競争しかありません。そうではなく、お客さま、ひいては社会に喜んでいただく努力をしなければならない
みんな腰をかがめて、一つひとつ種を蒔くわけですが、これは本当に重労働です。そんな大人たちの種蒔きの姿を見ながら、私は考えました。「もっと楽に種蒔きをする方法はないのか」と
◆オンリーワン商品・ロングセラー商品を生み出す秘訣
1.すべてのものに好奇心をもち、見て、触れて、感じる
2.世の中の商品はすべて未完成(60~70%)である。どうすれば
もっと便利になるかを常に考える
3.世の中のものは、すべて組み合わせで成り立つと考える
私の発明について言えば、Uナットは、従来の「ナット」と「板バネ」を組み合わせたものです。そして、絶対にゆるまないナット、
ハードロックナットは、「ナット」と「クサビ」を組み合わせたもの
まさに親が子どもを育てるのに手をかけるのと同じように、商品にも手をかけ続けることが必要なんです。また、ロングセラー商品を狙うのであれば、その商品は「必需品」となることが必要です
よい商品はよい”心状態”から生まれます
アイデアは人を幸せにする。そんな思いをもつ私にとって、それほどお客さまからのクレームを聞くのは、辛い体験だった
仕事の目的は、経営の目的は、お金じゃありません
やはり、中小企業だけではノウハウや知識に限界があります。こうした大手企業との関わりがあってこそ、中小企業もレベルアップを図ることができる
もっと日本のモノづくり企業は、中小企業は、自分に自信をもつべきです。そして、日本の技術を積極的にPRしながら、どんどん海外を攻めるべきです
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『絶対にゆるまないネジ』若林克彦・著 中経出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806139742
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◆目次◆
第1章 こうすれば小さな会社でも世界一になれる!
第2章 中小企業こそ営業力を強化しよう!
第3章 「逆境」をどうやって味方にするか
第4章 オンリーワン商品をロングセラー商品に育て上げるコツ
第5章 儲かるアイデアを生み出す思考法
第6章 小さな会社だからこそ世界に挑戦する
第7章 いちばん大切なのは、常に成長を目指すこと
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