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『やめないよ』三浦知良・著 vol.2425


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【負けない気持ちを育てる本】
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まだまだ地震の影響が続いており、とてもビジネス書を紹介できる心境ではないので、本日は元気が出る一冊をご紹介します。

先日、44歳の誕生日を迎え、なおも現役を続けるキング・カズこと三浦知良さんによる『やめないよ』です。

ヴェルディ川崎の黄金時代を築き、Jリーグ初代MVP、1993年のアジア年間最優秀選手賞を受賞。

日本代表として、ワールドカップ初出場に貢献しながらも、本大会へは未出場、その後、降格の屈辱も味わった氏が、どんな気持ちで
サッカーを続けてきたのか、その心情が伝わる一冊です。

絶望的な状況に直面すると、人間、逃げてしまいがちですが、カズ選手は、どんな苦難に直面しても決して逃げず、現役を続けてきま
した。

なぜそんなことが可能だったのでしょうか。

本書を読めば、きっとその理由がよく理解できると思います。

「上を向いている限り、絶対にいいことがあるんだ」
「1センチでいいから前へ進むんだ」

現在、地震で疲弊し切っている日本人に、このカズのメッセージほどふさわしい言葉はないと思います。

書店に行って手に入るのは、昨日の地震でダメージを受けた本かもしれませんが、ぜひ買って読んでみてください。

きっと、明日を生きる「理由」が見つかるはずです。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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いい得点の前には必ずいいアシストがある。今はゴールでもアシストでもいい

余計なことを考えず、練習や体のケアを怠らないこと。それが一番いい結果につながるはずだから

いいときも悪いときも含めて人生、サッカーだから

僕の場合、「もうすぐ40歳だから仕方ない」と言われてしまうのが嫌だ。逆に40歳でみんながやれなかったことをやってみたい。走り
込みでも、40歳には無理だろう、という量を走りきる

圧倒的に押されて守備に駆けずり回る試合もあるかもしれないけれど、そんな中でも遊び心は持っていたい。「抜けるものなら抜いて
みろよ」という威圧感を漂わせていたら、相手は「ボールを取られちゃうかな」という気がしてくるものなんだ

自分の出来が良かった試合でも必ず反省点はある。その直後は余韻に浸っていても、家に帰って時間がたつと、あの場面でミスがあったと悔しさがわいてきたりする。しっかり反省できる人間がそろっている集団は強くなる

ゴールにしてもダンスにしても、見に来てくれた人たちが喜んでくれることが一番うれしい。いいものを見たなと気分良く帰ってくれて、その話題を肴に一杯飲みにいってくれるような

オールスターで頑張りすぎてケガをしては元も子もないという人もいる。でもケガは選手の宿命だし、そこで故障するようならそのレベルということ。だからこそ気を抜かず、しっかりと準備を怠らないことが大事なんだ

過去に格下だった相手が、今も弱い保証なんてどこにもない

悪いことが続くのは、自分があきらめてしまっているとき。上を向いている限り、絶対にいいことがあるんだ

降格も歴史の一部である

技術だけじゃなく、プレーを続けるための環境を手に入れられるかどうかも力量のうちなんだ

ほとんどの選手はサッカーが好きで、なりたくてなった職業のはず。昇格や優勝がなくなったからといって全力を尽くせないようではお客さんに対して失礼だし、何よりサッカーに対する侮辱だ

それでも、いいことが起きたときの喜びは、苦しいときの悲しみに勝るもの。総じて人生は成功も失敗も五分なんだ。そこで、あきら
める人とあきらめない人の差が出る

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『やめないよ』三浦知良・著 新潮社
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◆目次◆

I 勝ちたい力─2006年
II 不惑の力─2007年
III 続ける力─2008年
IV 戦い抜く力─2009年
V 明日を生きる力─2010年

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