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『世界で稼ぐ人中国に使われる人日本でくすぶる人』 キャメル・ヤマモト・著 vol.2415


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【世界標準の人材になるには?】
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アジア市場の発展と日本の少子高齢化、さらには円高の影響を受けて、いよいよ日本企業も本格的なグローバル化の道を歩み始めました。

それに伴って求められるのが、人材のグローバル化。

これは、「英語を学び、世界で通用する人材になろう!」なんて英会話学校の爽やかなキャッチコピーの世界ではなく、通用しなければ外国人に取って代わられる、という深刻なものです。

その深刻な世界を実例をもとに描き出し、かつグローバルに通じる人材になるための方策を示したのが、本日ご紹介する一冊。

著者は、外務省、外資系コンサルティング会社を経て、現在ビジネス・ブレークスルー大学教授を務めるキャメル・ヤマモト氏。

本書では、日本企業のグローバル人材登用の実例を嫌というほど描き出し、日本のビジネスマンに危機意識をあおっています。

著者いわく、これからの人材は「稼ぐ人、安い人、余る人」に分けられる。「稼ぐ人」とは、世界をまたにかけて活躍する「全球人」であり、「安い人」とは、物価や賃金が安い国の人と同じようにローコストで生きることができる「現地人」のこと、そして「余る人」というのは、日本国内にとどまる内向きの「内国人」と定義されています。

では、世界をまたにかけて活躍する「稼ぐ人」になるために、どうすればいいか。

本書では、グローバル人材になるための英語の習得法から、ブリッジパーソンになるための人脈構築力、そしてグローバルに通じる専門性の身につけ方までを、詳しく指南しています。

英語教材の具体例まで提示する細かさで、内容はじつに実践的。

最終章で示された48歳までのキャリア構築術「5年5場所」は、これからのグローバルキャリアを考える上で、一つの指針になるに違いありません。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ユニクロ、楽天、パナソニック等の日本のトップ企業が海外展開の加速を宣言し、その中で、日本人よりも外国人の採用に力を入れるとか、英語を公用語にするとかいい始めた

ゴーン・日産では、英語しか通じない

「日本人、男性、大卒、正社員、長期雇用」が不幸になる

日本板硝子は、2006年に、自社の2倍の規模の英国のグローバル企業ピルキントンを買収した。そして、日本人経営メンバーと外国人経営メンバーの性能比較アセスメント等を行った上で、日本板硝子を含めてグローバル経営のトップ(CEO)を日本人から、買収先のピルキントンの英国人トップにすげ替えた

日本人の役員の方が、外国人役員よりも、全般的に性能が低めで、特に「協働」と「戦略」で低くなる

グローバルな財務、法務、人事の知識が必要になる

企業の利益はあがっても、人の給料がさほどあがらないのは、資本に比べて労働力が増大したので、労働力の相対的な取り分が伸びないせいである

情報化社会においては、定型化された仕事は、海外で安いところにアウトソースされる傾向にある。しかも、この定型化される部分が、単純作業分野を超えてどんどん高度化している

フラットな組織になると、全体として組織のサイズは小さくなるし、ピラミッド型のように定型業務に従事する「安い人」を多数抱えるモデルではなくて、トップはもちろんのこと、その他の組織メンバーもほとんどが自分の専門分野をもつプロフェッショナル化し、自分で考えて動ける自律型人材となる

中国企業による日本企業買収が、2009年あたりから急増している

NHKラジオの「実践ビジネス英語(杉田敏さんが講師)」はいい

ロンドン・エコノミスト誌クラスになると、ボキャブラリーが1万語レベルでないと読むのが苦しい。このレベルに語彙力をあげるための助っ人を最近見つけた。それは、植田一三さんが書いた『10000語レベル スーパーボキャブラリービルディング』だ

ブリッジパーソン役を務める人材が、これからのグローバル企業においては非常に大切

創造的な問題設定ができるようになれば、全球人になれる可能性は一挙に高まる

諸国の民をリードしていくには、構想がないと話は始まらない

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『世界で稼ぐ人中国に使われる人日本でくすぶる人』キャメル・ヤマモト・著 幻冬舎
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◆目次◆

1章 あなたも人材仕分けの対象になる
2章 外国人と対等に戦う─外交力
3章 自分だけのワザをもつ─専門性と汎用性
4章 人を導く技術を身に付ける─リーダーシップ
5章 自分の将来像を描く─キャリアアップ

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