2011年2月6日
【これぞ佐川流】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4809409201
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本日の一冊は、佐川急便の営業所内で最優秀新人賞を獲得し、在職中に1200人の研修生を指導したという著者が、職場の問題児を動かす、究極のマネジメントを論じた一冊。
どんな職場でも、面倒な社員というのはいるものだと思いますが、本書を読む限り、佐川急便には一般企業では考えられない訳あり人材が入ってくるようです。
面接会場で待っている候補者は、パンチパーマに丸坊主、サンダル履きに無精ヒゲ、ジーパンとハデな光沢のあるシャツ…。
これだけでも、どれだけ大変な職場か、わかると思います。
しかしながら、実際に佐川急便のセールスドライバーに接した方はわかると思いますが、働く方の大半は好青年で、対応も丁寧。
どうやったら、こんなマネジメントが実現できるのか、本書ではその裏舞台を、包み隠さず書いています。
自身、問題児だった著者を変えた上司の言葉、社内のしくみ、教育。
どこを読んでも、人を動かす秘訣が散りばめられており、じつに参考になります。
「履歴書にない真意を聞く」方法、小さいことほど褒めるテクニック、転職組を戦力に変えていく方法…。
マネジメントに悩んでいる方には、目からうろこのやり方が書かれています。
ガテン系ならではの記述もあり、ホワイトワーカーの方には受け入れがたい部分もあるかもしれませんが、なかなか類書がない、ユニークな切り口の本だと思います。
マネジメントのヒントとして、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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まずは自己紹介を兼ねての決意表明。これがキツイ。自己紹介においてはユーモア不要。笑顔禁止
決意表明は宣言であり、「◯◯したいと思います」とか「◯◯できるように頑張ります」という言い方は一発不合格
「会議でも声の大きいヤツの意見は通りやすい。少々間違えたこと言うてても、みな、なんとなく迫力に負けて引き込まれるんや。もうひとつ言うと職場に声の大きいヤツがおるとまわりも元気になる」
中途採用には罵声を浴びせる
遊んだ次の日ほど、誰よりも早く出社し、仕事に取り組む
佐川急便では特に新卒は金の卵のように扱われます
現在の借金や、毎月の返済額などは、頭に入れておく必要があります。それによって、この会社で頑張れば、ああなってこうなって、と仮説を立てて、何年後にはこうなっているとイメージさせるのです
この会社に長くいたいんだったら過剰な自己評価はしないでおけと。謙虚にならないとかわいがってもらえない。かわいがってもらえないと、ただ生意気なヤツ。会社の中枢には入ることはできない
上司に文句があるなら、同じ目の高さまで上がってこい!これは当時の営業課長が私に言った言葉です
責任はすべて上から取る
張本人の私よりもむしろ、先輩にその管理責任を問う佐川式の姿勢が、直接怒られるより何倍も心に痛く響きました
出した指示・命令は、必ず自分自身で無事遂行されているか確認せよ。責任はすべて、上から取る
褒める部分は、できるだけ小さい方がいいです。その方が、部下は自分をよく見てくれていると感じますから。そして、大勢の前で、しっかりと褒めちぎることです
顧客からの好評判を、大勢の前で褒められると、会社や上司の見ていない場所においても、部下たちは、善行を続けるようになります
部下に対する依頼のし方ですが「わるいけど」と言うだけで、より素直に動きます
えこひいきは複数の部下を失う
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『ブラック社員がこんなに!動く 佐川急便の『マネジメント』』大重寛・著 東邦出版
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◆目次◆
※多すぎるので省略します
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