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『テレビが飛びつくPR』殿村美樹・著 vol.2388


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【佐世保バーガーの仕掛け人が語るPR手法とは?】
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最近大人気で、ついに新宿にもお店がオープンしてしまった佐世保バーガー。先日は、吉本興業の芸人さんもお店に来店して、取材をしていました。

じつはこの佐世保バーガーブーム、プロのPRマンにより、仕掛けられたものだったというのはご存知でしょうか?

本日ご紹介する一冊は、「佐世保バーガー」「今年の漢字」「さぬきうどん観光」「ひこにゃん」など、数々のブームを仕掛けたPRの達人、殿村美樹さんによる一冊。

ほとんど予算のない地方自治体や企業の依頼を受け、数々の記事やブームを仕掛けてきた著者のノウハウを垣間見れる一冊です。

これまでにもPR関連の本はいくつか出ていますが、本書が秀逸なのは、そのPRアイデアと、企画を作るテクニック。

何の変哲もない商品のどこに強みを見つけ、どう加工するか。

プロの「目のつけどころ」が学べる一冊です。

大人でも知らない俳人を紹介するために、彼が通った餅屋の大福餅に目をつけた話、美しい「元ミス」を起用せずに地元漁師を起用してメディアキャラバンをした話、佐世保バーガーを”アメリカっぽい”巨大バーガーとして売り出した話、雪の降らないスキー場でカニの釜茹でをして集客した話など、じつに興味深い事例が並んでいます。

情報化が進み、PRが一部のプロだけの仕事ではなくなってきている今、この「アイデアを作る力」は、すべての人に必要となるスキルではないでしょうか。

自社の商品を売りたい方、クライアントの商品・サービスを広めたい方は、ぜひ参考になさってください。

きっと良いヒントが見つかるはずです。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「佐世保バーガーは巨大なハンバーガー」といったイメージをつくったのは、実はテレビだった

清水寺で貫主が「今年の漢字」を大書するというビジュアルが、年末のテレビに必須の”一年を振り返る企画”のビジュアルにピッタ
リはまった

ふとしたことがきっかけで、テレビがこの「地元だけのセルフうどん店」に気づいたことから事態は一変しました。テレビはこのような”秘密の園”が大好きなのです

テレビには視聴者が思わず手を止めてしまうような刺激的なビジュアルと音声が必要

テレビに売り込む上で最も大切なのは「ビジュアル」です

やはり最初に注目したのは、世界一のラジウム泉でもなく、文豪が愛した古泉でもなく、オープンしたばかりの「白濁温泉」でした(中略)ちなみに新聞の一番人気は文豪の古泉でした

すると一人の子どもが「このお餅、おいしそう。すごく大きいね」と言ったのです。それは「知られざる俳人」の故郷にある小さな餅屋の写真でした。笑顔の優しいおばあちゃんが手作りの大きな大福餅を売っているお店です

テレビは時代にマッチしたタイムリーな情報であれば注目してくれます。洋酒樽も、これまでのようにレストランにあるだけだったら注目はされなかったでしょう。しかし視点を変えて「個人用」になった途端、「巣篭もりグッズ」というタイムリーなものとして取り上げられた

私が提案したのが「漁師のメディアキャラバン」です。これは、「元ミス」の代わりに地元の観光資源の立役者である「漁師」を連れて行くという企画で、メディアキャラバンの主人公を「元ミス」から「武骨な漁師さん」に変えるというものでした

プレスツアーとは、同時に多くのメディアを誘致し、現地を案内して記事を書いてもらう観光PR手法で、共同取材が可能な新聞が主な対象になります。共同取材とは数多くのマスメディアが同時に取材することですが、普段はライバル関係にあるマスメディアに同じテーマを取材してもらうためには、かなりの工夫が必要になります。そのため、私たちは”この場に来なければ取材できない”ようなキーマンのインタビューや、”この機会に来なければ取材できない”珍しい場所や風景などを用意してマスメディアが集まってくれるよう仕掛けるのです

一般の人たちの「心」を目に見える形にする企画では、心を扱うのにふさわしい「重みを感じられる方法」とセットにする

広大なゲレンデに格安のカニを集めて、豪快に釜茹でするイベントを開催すれば、雪が降らなくても観光客を呼べるのではないかと考えた

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『テレビが飛びつくPR』殿村美樹・著 ダイヤモンド社
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◆目次◆

プロローグ 9万円でテレビPRを大成功させる!
第1章 テレビに売り込むのはむずかしくない
第2章 テレビを攻略するための3つの基本法則
第3章 テレビが飛びつく!PR企画をつくる10の技術
第4章 すぐに使える!テレビ用リリース、PR企画書作成シート
第5章 「出ただけ」で終わらない!
テレビPRをブームにつなげる3つのステップ
エピローグ テレビPRの発想は時代にマッチしたビジネスにつながる

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