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『日本がギリシャになる日』真壁昭夫・著 vol.2283


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【日本復活へのシナリオは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4828416048
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本日の一冊は、第一勧業銀行、メリルリンチ、みずほ総研主席研究員を経て、現在は信州大学経済学部教授として活躍する真壁昭夫さんが、日本の長期低迷の原因と、財政の現状をまとめ、これから進むべき方向性を提言した一冊。

タイトル自体はじつに過激ですが、ギリシャと日本を比べることで、日本がなぜか持ちこたえている理由、今後何が起こった場合、最大のリスクとなるのか、詳しく理解することができます。

さまざまな悲観論、楽観論が入り乱れる中、バランスの取れた一冊で、GDPや労働人口、主要産業の推移、さらにはアメリカやユーロ圏の話に触れながら、日本が現在置かれている状況を客観視することができます。

民主党の政策に関しては手厳しい評価ですが、その理由についても、極めて理性的に述べています。

ケインズが提唱したwise spendingの考え方、手厚すぎる生活保護や雇用保険の問題点、成長なき増税への意見など、読んでいていちいち頷くことばかり。

後半では、わが国が今後取り組むべき課題も整理されており、現在の経済状況に不安を感じる人は、ぜひ読んでおくべき一冊だと思います。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人口減少・少子高齢化が進み、企業も、国際競争力を失いつつある状況下、政府が、現在のようなペースでバラマキ型の財政支出を続けていると、いつか必ず、国内の資金だけでは、大量に発行される国債を消化することができなくなるはずだ

グローバル化社会では、単なる技術の高さだけでは勝ち残れない。地域や国ごとの需要者のニーズの違いを細かく汲み取って、人々が欲しいモノを供給するスタンスが必要なのである

ケインズは、同時にwise spending(賢い支出)という考え方も示している。これは、利用者がほとんどいないような道路や橋、市庁舎のようなハコモノを作るのではなく、将来的に生産性を高めるようなハード・ソフト両面でのしくみ作りのために工夫して、賢く支出するということである

元々、高いリターンは高いリスクへの報酬であるから、リスクを避けることに終始していれば、資金の流れが停滞することになる

今や、労働力人口六六〇〇万人の内、サービス業の就業者は二五〇〇万人に迫り、一〇〇〇万人強で推移する製造業を大幅に上回っている。また、GDPに占めるサービス業の割合は約七割である

生産性の向上が経済にとってプラスに作用するためには、不必要になった経営資源が、より収益性の高い分野へと移ってゆく必要がある

手厚すぎる生活保護や雇用保険では、労働意欲そのものを失わせてしまう危険がある

日本の国債は九三?九五%が国内で消化されている。国債の保有者別の内訳を見ると、約七割が国内の金融機関によって保有されているのがわかるだろう

一九八〇年代前半には二〇%、一九九一年度には一五%もあった貯蓄率は、この二〇年間に急降下し、近年は三%台で推移している

成長なき増税は、経済の活力を殺ぐだけである

◆わが国の展望・重要なポイント
1.国内の需要を高める
2.労働生産性を高める
3.新興国の需要を取り込みつつ、協力体制を構築する

教育機関のあるところに若者が集まり、街ができることはどこの国でも同じであり、ごく自然なことである

日本の企業が今後たくましく発展するならば、法人税を下げて、より多くの資本が翌年の企業活動の拡大に充当されるようにし、大きくなったパイの下で、雇用拡大に伴う個人所得税の増加や、消費の増加に伴う消費税の増収を図る方が、経済政策としては整合的である

中国では、日本の農産物や日本企業の加工食品等にはブランド価値がある

長期的な「期待」の変化で経済は変わる

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『日本がギリシャになる日』真壁昭夫・著 ビジネス社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4828416048

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◆目次◆

序 章 失われた二〇年
第1章 日本が財政悪化に直面するとき
第2章 経済構造の大変化=多極化する世界
第3章 わが国の行く末=四〇年後の日本
第4章 まだ間に合う日本経済復活の道筋

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『CoCo壱番屋答えはすべてお客様の声にあり』 宗次徳ニ・著 vol.2282


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【CoCo壱番屋の経営哲学】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532195624
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本日の一冊は、日本最大のカレー専門店チェーン、「CoCo壱番屋」を手掛ける壱番屋の創業者、宗次徳ニさんが、その経営哲学をまとめた一冊。

もともと1995年に出ていた『繁盛させたければお客様の声を聞け!』を文庫化にあたって改題・加筆修正したもので、話の中心は、お店が「お客様の声をどう活かすか」という一点にフォーカスしています。

わずか40平米、座席数20の二番立地店からスタートした、カレーハウスCoCo壱番屋。

その成功の秘訣は、何の資源も持たなかった著者が、ひたすらお客様の声に耳を傾け続けたことにありました。

本書によると、執筆時点で壱番屋の社長室に寄せられるアンケート葉書は毎日およそ700通。現在は1600?700通にもおよぶそうです。

著者は、これを毎朝4時に起きて読むのを日課とし、その上で愚直に改善を重ねてきました。

実際のお客様の声がたくさん載っており、それを著者がどう読み、経営に活かしたかが書かれているので、経営者にとっては、生きた経営の教科書となるでしょう。

・「良いこと」でもしてはいけないことがある
・常連客と仲良くすることのデメリット
・店は最初から繁盛しないほうが伸びる
・「そうせずにはいられないからする」のが本当のサービス

など、公平かつ愛される店を作る考え方が満載。

経営者の方、お店の経営に携わる方は、ぜひ読んでみてください。

もちろん、CoCo壱番屋(ココイチ)ファンにもおすすめです!

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「待たされた」というクレームには「態度も悪かった」と書かれていることが多い

店内のきれいさにまず感心したお客様と、どこかだらしのないところに気づいたお客様とでは、同じカレーをお出ししても「うまかった」と「まずかった」に分かれてしまう

「悪い評価」で常に上位にくるのは「注文のとり方」と「提供の遅さ」、それに「私語」の三つである

有名な哲学者の言葉に「物事の始まりはすべて小さい」という言葉があるが、接客商売に従事する人間は、この言葉を肝に銘じておく必要がある

私語だけでなく店長の従業員を叱りつける声や姿もお客様にはひどく嫌なものである

「良いこと」でもしてはいけないことがある

マニュアル応対も応用編の時代に入ったことを感じさせられる。マニュアルの応用とは、結局その人その人の個性を加味した応対ということになるだろう

人が一番生き生きするのは「その人らしいとき」である

こちらから「してあげる」ことだと、どこかいい加減になる場合も少なくない

公平を欠くとけっこう根に持たれる

繁盛店は常連客だけでは決して成り立たない。一週間に一度、十日に一度来てくださるようなお客様、あるいは家族全員で月に一度来てくださるようなお客様をどれだけ持つかで繁盛する店かどうかは決まるのだ

一人客は印象がよければ人を連れてきていただけるようになる。結局、複数客は一人客の延長上の産物なのである

昨今の価格破壊という名の現象は、苦し紛れのダンピング合戦のように思えてならない(中略)よってたかって価格破壊をやったために、それ自身の効果も薄れて、またもとの木阿弥に戻りつつあるのが現状だ。残ったのは価格破壊の後遺症として賃金破壊と人事破壊だった

「そうせずにはいられないからする」のが本当のサービス

福神漬けは無料でなぜらっきょうは有料なのか。これは私のポリシー、私の一つのこだわりの結果なのである。どういうこだわりか。お客様をモノで釣らないというこだわりである

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『CoCo壱番屋答えはすべてお客様の声にあり』宗次徳ニ・著 日本経済新聞出版社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532195624

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◆目次◆

第1章 成功のカギとなったもの
第2章 お客様の喜ぶ顔が見たい
第3章 繁盛の秘訣となった「こだわり」
第4章 アンケート葉書でお客様から学んだこと

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『ビジネスパーソンの英単語帳+70』 関谷英里子・著 vol.2281


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【あの「英単語帳」に続編登場!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887598440
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本日の一冊は、大好評を博したベストセラー『ビジネスパーソンの英単語帳』の待望の続編です。

※参考:『ビジネスパーソンの英単語帳』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887597819

アル・ゴア元アメリカ副大統領や、ダライ・ラマ14世、リチャード・ブランソンなど、数多くの著名人の当時通訳を務めるカリスマ通訳、関谷英里子さんが、デキる人が使っている英単語をこっそり教えてくれる、そんな一冊です。

前作に比べると、知っている言い回しや単語が多かったのですが、それでも、「えっ、これが正式な言い回しなの?」と驚く表現がいくつかありました。

著者は外資系企業に勤務していた時代、「I’ll do my best」と言って、「お前のベストなんかどうでもいいよ」という冷ややかな反応を受けたことがあったそうです。

ビジネスの現場における英語は、文法的に正しいかどうかよりも、建設的かどうか、実際的かどうか、的確かどうかが問われることが多くあります。

その点本書は、「建設的に議論を構築する」「的確に言いたいことを伝える」「デキるビジネスパーソンを印象づける」といった切り口で単語がまとめられているので、まさに求められている表現をピンポイントで学ぶことができます。

個人的には、「知らないと恥をかく!NG単語&フレーズ15」を前に出した方が良かったと思いますが(インパクトが強い)、それでも丁寧な仕事ぶりに好感が持てる一冊です。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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△Two companies are helping each other in this project.
二社はこのプロジェクトではお互いに助け合っています。
○The two companies are in a close partnership on this project.
この二社は、このプロジェクトでは緊密なパートナーシップ関係にあります。

△We will give you information to decide.
決めるための情報をあなたにあげます。
○We will provide you with any information you need to make your decision.
あなたが決断するにあたって必要な情報をすべてご提供します。

△We have different plans.
違う計画があります。
○We have several alternative plans.
いくつかの代替案があります。

△Please look at this, too.
これも見てください。
○Please refer to page 61 in the other booklet, too.
もう一つのパンフレットの61ページもご参照ください。

△We need more people for this project.
このプロジェクトにはもっと人が必要です。
○We need to allocate more resources for this project.
このプロジェクトにはもっとリソースをあてる必要がある。

△Could you say that again?
もう一度言ってください。
○Could you summerize what you just said?
今あなたがおっしゃったことを要約していただけませんか?

△This is an example.
これは例です。
○This is a classic illustration of how an economic bubble can be created.
経済においてバブルが形成される典型的な例です。

△Let’s make money on this invention.
この発明で儲けよう。
○We need a system to capitalize on this great invention.
この素晴らしい発明を活かして、収益に変えるシステムが必要だ。

△I don’t like this project.
私はこのプロジェクトが気に入りません。
○I have reservations about this project.
この計画に懸念を抱いています。

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『ビジネスパーソンの英単語帳+70』関谷英里子・著 ディスカヴァー・トゥエンティワン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887598440

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◆目次◆

STEP1 建設的に議論を構築するポジティブ英単語
STEP2 的確に言いたいことを伝えるワンポイント英単語
STEP3 デキるビジネスパーソンを印象づけるスマート英単語
STEP4 相手の心にぐっと踏み込むインプレッション英単語
appendix 知らないと恥をかく!NG単語&フレーズ15

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『残念な人の仕事の習慣』山崎将志・著 vol.2280


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【「残念な人」続編は?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4776206307
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本日の一冊は、日本に「残念」ブームを巻き起こしたベストセラー『残念な人の思考法』の著者が放つ待望の続編。

すでに、各書店でベストセラー入りしている、注目の一冊です。

※参考:『残念な人の思考法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532260752

前作は、ひと言で言うと、「頭は悪くないのに仕事ができない人の理由」を述べた内容。

「こなす仕事」しかできないビジネスマン、混んでいるのに利益が上がらない飲食店、いつも門前払いされてしまう営業マン、就職面接で「残念」な志望動機を述べてしまう学生などに言及していました。

今回の新刊は、『残念な人の仕事の習慣』ということで、残念な人がやってしまいがちな仕事での「残念な行動」にフォーカスしています。

ちょっとした工夫で不必要となる「無価値な熟練」を放置しているマネジャー、「呼び出しボタン」を作ったせいで、呼び出されないと応じなくなったファミレス、金曜日の深夜に相談メールを送っておいて、いざ上司が電話すると、「彼氏と一緒なんで、すみません」とメールを送った残念な女性社員…。

今回も、残念な実例満載で、楽しめる一冊となっています。

「だからどうしろ」といった解決策は示されていないのですが、上司が部下を、顧客が会社をどう見ているか、つまり第三者から見た自分を客観的に指摘してくれる、という点で価値ある一冊だと思います。

単なる与太話と見る向きもあるでしょうが、謙虚になれば、いろいろと気づきがある一冊だと思います。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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一流選手は、来た球を打っているのではなく、仮説検証型でやっていた

経営者やマネジャーの無能、放漫によって放置されている「無価値な熟練」は世の中にあふれている

集客コストや原材料費以外に見落とされがちなのは、人の効率性

実は、リスクマネジメントこそが利益である

高い成果を上げる人間は、自分の中に持っている品質基準が高い

仕事においては、勉強→実践ではない。実践→課題の発見→勉強の順番が常に正しいのである

呼び出しボタンに慣れてしまうと、今度はボタンを押されない限り、注文を取りに来ないという現象が起きているのだ

「どう思う?」と質問する人も、それに何も考えずに答える人も残念

言い訳から入るのも残念な習慣

なぜ、金曜日の夜に送られるメールが残念なのか。その理由は、コミュニケーションの目的を考えていないからである。ビジネスにおけるコミュニケーションの目的は、最終的には相手にOK/NGの判断をしてもらう、または行動を起こしてもらうことである

事務連絡やいい話はメールでいいけど、悪い話や相談事は対面か電話にしてほしい

ダメ上司ほど「帰り際」の部下を呼びとめる

自分の都合ばかりで物事を進めていく人は、自分以外のステークホルダー(利害関係者)を含めたタイムマネジメントができないのが問題

結局、仕事を早く終わらせても、その後問題が生じたら、余計に時間がかかってしまう。それもこれも、早く終わらせることが目的になっていたからである。いい仕事をすることが目的であれば、もう少し時間を使ってでもしておきたいことがあるはずだ

一見つまらなそうな仕事の中で、自分なりの面白さを見出した人がトップに上っていくのである

多くの人が気付いていないのは、面白い仕事は、つまらない仕事の積み重ねで成り立っているということである

結局のところ所得はどれだけ替わりがきく仕事をしているかと、勤務先のビジネスモデルの二つでほとんど決まる

結局、ずさんな仕事をしていると、自分に返ってくる

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『残念な人の仕事の習慣』山崎将志・著 アスコム
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4776206307

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◆目次◆

第1章 ビジネス編 できる人がやっている「損してトク取れ」方式
第2章 コミュニケーション編 残念なメールは金曜夜にやってくる
第3章 時間の使い方編 残念なタクシーに乗り込む残念な客
第4章 働き方編 二流は「単純作業」と嘆き、一流は「実験の場」と喜ぶ
第5章 イノベーション編 もしも書店から会計レジがなくなったら…

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『「日本で2番目に高い山」はなぜ話題にならないのか?』 杉本和隆・著 vol.2279


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【カネを生む話題作り】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4838721625
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巷にはたくさんの「PR本」が出ていますが、現在もっとも学ぶべきPRの技法は、「話題作り」に関するものでしょう。

ツイッター、フェイスブック、mixi、ブログなどで多くの人がつながった現在、大切なのは「商品力」と「話題」を作るアイデア発想法です。

個人の場合、商品力は実績とプロフィールですが、商品の場合、技術ベースはそうそう変わりませんから、「話題」を盛り込むことが重要。

いかにして「話題のタネ」を盛り込み、いいネーミング、コピーを作るかが、商売繁盛のカギになってくるのです。

本日の一冊は、格闘技イベント「PRIDE」に設立メンバーとして参加し、スポーツビジネスの舞台で活躍した著者が、そのPR技法を紹介した一冊。

著者いわく、<話題は「違い」から生まれるもの>ですが、その違いは、「ちょっとした着眼点や切り口」で作れてしまうものだそうです。

本書では、PRのプロが使っているこの「ちょっとした着眼点や切り口」を、<「バズの法則」エムファンズ(MFUNS)>としてまとめ、事例つきで紹介。

東ハトが開発した「世界一辛いスナック菓子」ハバネロや、下妻青年会議所が作った「畳より大きなトンカツ」、お台場の「実物大ガンダム」に便乗して話題となった歯科技工士の採用試験(ガンダムのプラモデルを組み立てさせる)など、さまざまな例を挙げながら、「話題」作りの秘訣を紹介しています。

PRのプロにとっては当たり前のノウハウですが、中小企業の経営者にとっては、ヒント満載の一冊。

文章に「社会性」や「洞察力」があったらもっと良かったのですが、ビジネスに役立てるには、充分な内容だと思います。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「株式会社東ハト」は、ギネスブックで一番辛いと認定されていた唐辛子のハバネロを使用することで、“世界一辛いスナック菓子”としてこの商品を発売しました。これは商品開発時から「仕掛け型」の話題を狙ってヒットしたのです

その違いは、お客さんが望んでいることでしょうか? 魅力というものは、あなたが決めるのではなく、お客さんが決めることです

◆「バズの法則」エムファンズ(MFUNS)から一部紹介
ニッチな「1番」をつくれ!
大衆は「対決」がお好き。
1番・初がなければ「唯一」を探せ!
ウケる「命名」が注目を集める!
「季節」は露出のチャンス。
「秘密」にされると知りたくなる。
アンケート「調査」で裏付けせよ。

養豚業が盛んな茨城県下妻市産の豚肉をPRしようと、下妻青年会議所は、縦110センチ、横217センチと「畳より大きなトンカツ」を揚げ、「世界一」として、ギネスブックに申請することがニュースになりました

水戸市の「納豆早食い世界大会」
福島の「梅種飛ばし選手権世界大会」
山形の「世界スリッパ卓球大会」
地方でも特産品など商品を絡める企画を考えることで話題になりや
すいのです。勝手に自分たちのルールをつくり、そのなかの1番を
つくることで話題にしてくれるようになります

注目を集めるため、あえてミスマッチをつくり出す

有名な人・モノをビジネスに結びつけることで、マスコミ露出やクチコミを発生させ、話題をつくることができる

◆「流行」に便乗する方法
グルーピング:似通ったものをまとめる
コラボレーション:共同作業
タイアップ:協力・提携

「弱者」と「強者」
「正義」と「悪」
「主役」と「ライバル」
ライバル・敵を設定することができれば、感情移入がしやすくなり、
大衆の心を動かすことができる

「話題」に便乗したのが、バイテック・グローバル・ジャパンという会社です。同社は歯科技工士の新卒採用にガンダムのプラモデルを3時間以内に完成させるという試験を取り入れて「新卒採用試験にガンダム」という見出しで話題になりました。歯科技工士とガンプラ……。通常であれば結びつかないこの2つを結びつけて話題にできたのは、「実物大ガンダム」のニュースが先にあったから

社会性というものが、これからの企業宣伝の重要な要素になる

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『「日本で2番目に高い山」はなぜ話題にならないのか?』杉本和隆・著 マガジンハウス
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4838721625

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◆目次◆
1.「話題」にはモノを「売る」力がある。
2.「バズの法則」エムファンズ。
Mostの法則
Mismatchの法則
Famousの法則
Fashionの法則
Fightの法則
Firstの法則
Funnyの法則
Uniqueの法則
Newsの法則
Namingの法則
Seasonの法則
Secretの法則
Senselessの法則
Socialityの法則
Specialの法則
Storyの法則
Surpriseの法則
Surveyの法則
3.「話題脳」の鍛え方。
4.「話題」の発信。

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『ドラッカーの講義』P・F・ドラッカー・著 vol.2278


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【ドラッカー講義録】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4902222957
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本日の一冊は、1991年?2003年にかけて行われたドラッカーの講義を活字化し、まとめた一冊。

亡くなって以来、たくさんのドラッカー本が出ていますが、読んだ方であれば、生前のドラッカーの肉声に触れてみたいと思うのは必定でしょう。

この『ドラッカーの講義』は、そのドラッカーの肉声を感じながら、偉大なる思想家の哲学に触れられる、そんな魅力あふれる一冊です。

さまざまな著書で書かれている、マネジメントの原理原則も語られていますが、講義録だけに、その時代の旬の話題、具体的アドバイスが盛り込まれているのが魅力です。

たとえば本書には、キャリアのヒントとして、こんなことが書かれています。

・思いやりのある人になるためには、備忘録を作っておくこと・四〇代に突入する前に、仕事とは別の活動を実生活で見つけること

さらに、既にエグゼクティブとして活躍中の方には、こんなアドバイスも示されています。

・断念すべき仕事から手をつけるのは禁物
・エグゼクティブは、自分に必要な情報を自分の手で管理しなけれ
ばならなくなる
・外国為替取引をうまくこなすスキル(を身につけよ)

なお、土井が個人的に興味を持ったのは、「知識社会の知識は、その内容によってではなく、それが置かれた状況に応じて階級や順位がつけられる」というくだり。

これからの知識人は、偉そうな本を並べておくだけでは通用しない、ということかもしれませんね。

ドラッカーが今の時代をどうとらえ、未来をどう予言しているか、知りたい方は、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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思いやりのある人になるためには、備忘録を作っておくことです

知識には高級もなければ低級もありません(中略)知識社会の知識は、その内容によってではなく、それが置かれた状況に応じて階級や順位がつけられるのです

みなさんは大地に蒔かれた種です。ほとんどは芽を出すでしょう。けれども、その芽の多くは、収穫するところまで育たないのです

断念すべき仕事から手をつけるのは禁物です。まずは何を強化するべきか、そして作り上げるべきかを考え抜くことです

成功している組織は、人材を成長させることに絶えず取り組んでいるだけではなく、彼らの強みが立派な成果を生み出してくれる、しかも彼らの弱点が仕事に影響しない、そんな分野に配置することを最優先に考えているのです

本当に傑出した組織を眺めてみると、そこには必ず、ひとりやふたりあるいは三人、模範を示している人がいるものです

経営者とその組織に求められるスキルがまだあるのでしょうか。つまり、それは誰もがわかっているのに、口にしてこなかったスキルのことです。もちろん、まだあります。それは、組織が否応なしに経験する外国為替取引をうまくこなすスキルです

エグゼクティブは、自分に必要な情報を自分の手で管理しなければならなくなる

多くの組織では、コンピューターのおかげで、経営が以前より弱体化しています。なぜなら、コンピューターが取り込むデータは、経理システムからのデータにしても、経営情報システムからのデータにしても、すべて内部データだからです。しかも悪いことに、そのおかげで、とくに大企業では、エグゼクティブが社内の出来事の対処に忙殺される傾向がますます強くなっています

ワイマールが崩壊したのは、軍のエリートに後継者がおらず、しかも一般の人々が事業家や専門家を受け入れなかったことが決定的な原因となりました

規制緩和には、経済的な恩恵をもたらす一方で、社会的な危険もはらんでいます

明日の会社は、ある専門的な仕事だけに専念しているからこそ最高の結果を生み出す、そんな外部の組織を見つけるところになるでしょう

私たちの知る限り世界で最高の農民は、ペンシルベニア州のモラビア人ではないでしょうか。彼らには厳しいルールがあって、もし夫か妻のどちらかが死ねば、残されたほうは六か月以内に再婚しなければなりません。それができなければ、農場を失うのです

私たちは、まったく新しい、完全に今までとは違った思想を開発しなければならなくなるでしょう。そのためには、知識にあふれた人たちは管理できないという発想から始めるのがよいかもしれません。彼らの生産性を上げることに力を貸すこと以外には、何もできないのですから

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『ドラッカーの講義』P・F・ドラッカー・著 アチーブメント出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4902222957

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◆目次◆
はじめに
一九九〇年代
新たな優先課題
自分の居場所がわかっていますか
社会セクターの時代
知識労働者と知識社会
政府を生まれ変わらせる―次の展開
まずは自己を管理し、それから会社を
医療について
変化を続ける世界経済
規制緩和と日本経済
自分自身を経営する
教えることから学ぶことへ
二〇〇〇年代
グローバル化について
非営利組織を経営する
会社の未来I
会社の未来II
会社の未来III
会社の未来IV
訳者あとがき
P・F・ドラッカー著作集

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『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』橘玲・著 vol.2277


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【自己啓発の限界?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344018850
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本日の一冊は、ビジネス書作家として絶大な人気を誇る橘玲さんによる、「現実的な」成功哲学書。

著者いわく「自己啓発へのイデオロギーへの違和感から生まれた」一冊で、自己啓発の旗手である、勝間和代さんをネタに、教育至上主義が生まれた背景と理論、そしてそれに対する著者なりの見解を示しています。

ハーバート・スペンサーが唱えた「社会進化論」を使って現在の適者生存の価値観を説明しつつ、人間の知性が7割遺伝で決まってしまう現実を指摘。

また、人間が複数の知能を持っていたとして、そのすべてを教育で伸ばせない現実や、市場がいろんな知能を平等に扱わない現実を説き、なぜ格差が生まれるのか、その本質を論じています。

あらゆる働き方、稼ぎ方の人間を一律に評価できるゲーリー・ベッカーの「人的資本論」の話を読めば、ハイリターンの投資や宝くじで儲けたといって人を集めるのがいかに愚かなことかわかりますし、起業した人間が大企業に勤めるサラリーマンより給料が高くても何ら不思議ではないことにも気づきます。

自己啓発に過剰にはまる人が、夢から覚めるには、絶好の本ではないでしょうか。

しかし、「努力しても変わらない」という本書のような考え方が広まれば、本来開発できるはずの能力が開発できないリスクはあります。

もし土井が勉強していなかったら、英語やパソコンはできていませんし、ゲラの赤入れの方法も知らなかったでしょう。

だとしたら、外資系企業にも就職できていませんし、現在の仕事にも就けていないでしょう。

たとえ人間の知能が遺伝で7割決まるとしても、どの能力を伸ばすのかという「目利き」と、それを伸ばすための努力の余地は残されているのです。

われわれは、キャリアにおいても能力開発においても、ソクラテスの「無知の知」を尊重すべきだと思います。

どんなに頭のいい人が何を言っても、その人がどんなに成功していても、本当の才能は「試してみるまでわからない」のですから。

ただし、本書が人生やキャリアの現実を説いているのも事実。

ぜひ読んで、自己の能力開発に活かしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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残酷な世界を生き延びるための成功哲学は、たった二行に要約できる。
伽藍を捨ててバザールに向かえ。
恐竜の尻尾のなかに頭を探せ。

アメリカの教育心理学者アーサー・ジェンセンは、一九六九年に知能(IQ)と遺伝の関係を調べ、知能の七〇パーセントは遺伝によって決まると主張した

知能や性格は“運命”のようなもので、努力によっては変わらない

ぼくたちが複数の知能を持っていたとしても、そのすべてを教育によって伸ばせるわけではない。時間も資源も限られているのだから、仲間との競争に勝って異性を獲得し、自分の遺伝子を残そうと思えば、もっとも得意なものに資源を集中するのが最適な戦略なのだ

市場は、いろんな知能を平等に扱うわけではないのだ。身体運動的知能や音楽的知能は、衆に抜きん出て優れていないと誰も評価してくれない(中略)それに対して言語的知能や論理数学的知能は、他人よりちょっと優れているだけで労働市場で高く評価される

ライシュの推計ではルーティン・プロダクション・サービス(製造業の労働者)とインパースン・サービス(対面で顧客サービスをするひとたち)に従事するアメリカ人は全労働人口の八割に及び、このひとたちは“ふたつの国際化”によって貧困層に転落していく

金融市場でリスクとリターンが釣り合っているのなら、大きなリスクを取った投資家のなかから大儲けするひとが出るのは当たり前だ。こういうひとが「株で一億円儲ける」みたいな本を書くのだけれど、これは「宝くじ必勝法」と同じでまったく役に立たない

人的資本が小さければ、大金を稼ぐには大きなリスクを取るしかない

ひとの働く価値は、「学歴」「資格」「経験(職歴)」の三つで評価できる

人的資本を介して教育と富が直結することによって、ぼくたちは、「自己啓発」の終わりなき競争に駆り立てられることになった。“自己啓発の女王”勝間和代の登場は、時代の必然だったのだ

問題は、好きなことが常に市場で高く評価されるわけではないということだ

市場の論理は、顧客に対して誠実であること、公平であること、差別しないことを求める。となれば、貨幣空間の勝者であるお金持ちとは、こうした美徳を体現したひとということになる。彼らは楽天的で他人を信用し、その一方で嘘を見抜くのがうまく情に流されない

「うまい儲け話」にひとが簡単に引っかかるのは、「特別な自分には特別な出来事が起きて当たり前」と、こころのどこかで思っているからだ

マサイ族が幸福なのは、家族や仲間との強い絆(愛情空間と友情空間)のなかで暮らしているからだ

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『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』橘玲・著 幻冬舎
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344018850

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◆目次◆
序章 「やってもできない」ひとのための成功哲学
第1章 能力は向上するか?
第2章 自分は変えられるか?
第3章 他人を支配できるか?
第4章 幸福になれるか?
終章 恐竜の尻尾のなかに頭を探せ!

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『青の歴史』ミシェル・パストゥロー・著 vol.2276


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【青の歴史に学ぶマーケティングのヒント】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480857818
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本日の一冊は、紋章学や色彩の研究で知られるミシェル・パストゥロー教授が、青の歴史を追った名著。

かつて、古代ギリシア・ローマ時代に「野蛮な色」とされた青が、どうして現在、西欧でもアメリカでも「一番好きな色」とされているのか。

その歴史を辿ると、思わぬマーケティング上のヒントがありました。

「マーケティングとは関係性である」とは、マーケティングにおいてよく言われることですが、この「青」もまた、関係性によって発展していた色のようです。

奢侈法と服飾規制、そしてこれを受けた新興の富裕層が着用することで、地位が向上した黒、そしてその後、聖母マリアと結びつけられたことで、道徳的な色とみなされ、発展してきた青。

反対に、かつて染物の代名詞だった赤は、贅沢と罪の象徴とみなされ、宗教改革を機に、凋落していくことになります。

マーケティングにおいて認識が大事、という点については異論がないと思いますが、本書は、その認識が文化、社会的背景によってどう変わるかを書いた一冊。

かつての青のように、「すきま」にある素材や色は何か、考えることで新たなマーケティングのヒントが見えてくるかもしれません。

服飾・デザインに関わる方はもちろん、マーケターの教養としても、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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色を「作り」、その定義と意味を色に与え、その規範と価値をうち立て、その実践を組織して係争点を決めるのは社会なのである

実際、青の歴史は歴史的問題と呼ぶにふさわしい問題を提起している。古代の人々にとって、この色はあまり重要ではなく、ローマ人にとっては不快で卑しい色でさえある。野蛮人の色なのだ。ところが今日、緑と赤にはるかに勝り、青はすべてのヨーロッパ人が最も好む色である

何千年もの間、布の染色とはとくに赤く染めることだったのである。それはローマ時代に、ラテン語の語彙の中で「染色した」(coloratus)と「赤い」(ruber)が同義語だった事実が裏づけている

十九世紀の何人かの考証学者が考えたようにローマ人たちに「青が見えない」わけではなかったとはいえ、彼らは青に対して良くて無関心を、下手をすると敵意を抱いていた。実は彼らにとって青はとくに蛮族、ケルト人とゲルマン人の色だったのである。カエサルとタキトゥスの言葉によると、こうした民族は敵を怖がらせるために体を青く染めるのが習慣であった

青は無価値かとるに足りないものとされ、空の色にもほとんど使われなかった。多くの著作家と芸術家にとって空は本当に青というよりは白、赤、金色とされるほうが頻繁であった

白は清純と無垢を、黒は禁欲、悔悛、苦悩を、赤はキリストが流し、キリストのために流された血、受難、殉教、犠牲、神の愛を喚起するとされた

聖ヨハネが見た天のエルサレムのように宝石で教会を建てることを夢見たスゲリウスにとって、サファイアは宝石の中で最も美しい石であり、青は絶えずサファイアと同一視されている

突然、わずか数十年ですべてが変わったのである。このことは色の芸術において絵画的、図像的に青が新しい地位を獲得したことと、紋章と服飾の中で青の流行が拡大したことが示している

西洋絵画でマリアが優先的に青に結びつけられ、この色がその不可欠なアトリービュートのひとつとなる

規定されても禁じられてもいない以上、青の使用は自由で中立的であり、危険がなかった。おそらくだからこそ数十年もの間に男性の服でも女性の服でも青は次第に圧倒的に使われるようになったのであろう

富を築いたがまだ社会階層の頂点には達していないある商人と都市貴族たちは、豪華すぎる赤(たとえば有名なヴェネツィアの緋色)や強烈すぎる青(たとえば有名なフィレンツェの「クジャクのような」青)の使用を禁じられた。そこで彼らはいわば消去法によって、当時まで質素と見なされあまり価値のなかった色である黒を身につけることを習慣とした。しかし彼らは裕福だったため、ラシャ製造業者や仕立屋に、より堅牢で鮮やかで魅力的な新しい色調の黒を提供するよう命じた。このただならぬ要求に発奮したラシャ製造業者たちは、染め物師にこの要求を満たすべく努力するよう仕向けた

どこでも青はあらゆる詩的特質を与えられ、愛とメランコリーと夢の色になった

われわれが思うこと、考えること、称賛すること、愛したり拒否したりすることはすべて、常に他人の視線と判断を通している。人はひとりで生きるのではなく、社会の中で生きているのである

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『青の歴史』ミシェル・パストゥロー・著 筑摩書房
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480857818

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◆目次◆
まえがき 色と歴史家
第一章 控えめな色―起源から十二世紀まで
第二章 新しい色―十一‐十四世紀
第三章 道徳的な色―十五‐十七世紀
第四章 お気に入りの色―十八‐二十世紀
結論 今日の青―中立の色?

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『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』村上春樹・著 vol.2275


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【村上春樹、創作の秘密】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163731008
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本日の一冊は、待ちに待った、小説家・村上春樹さんのインタビュー集です。

1997年?2009年にかけて行われた、国内外のインタビューをまとめたもので、村上春樹氏の作品や創作哲学、テクニックに迫った、じつに興味深い一冊に仕上がっています。

あまりにジャンルがかけ離れていて、「これはビジネス書じゃないだろう!」とお叱りを受けてしまいそうですが、氏の作り手としての視点や、表現の工夫、そして地道に仕事を続けるストイックな姿勢は、われわれビジネスパーソンも、必ずや学べるところがあると信じています。

土井が読んでいて思ったのは、村上春樹さんはやはり、一流と呼ばれる人に共通する考え方や資質を持っているということ。

土井が本書から読み取ったのは、ズバリ以下の点です。

1.自分の興味の対象が明確である
2.強みに対して集中投資している
3.継続するための考え方としくみを持っている
4.フィードバックシステムを持っている
5.優れた人から学んでいる
6.お金以上の価値のために、お金と時間を有効活用している

以前、『走ることについて語るときに僕の語ること』を読んだ時にも感じたことですが、著者の創作に対するストイックな姿勢には、本当に頭が下がります。

※参考:『走ることについて語るときに僕の語ること』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167502100

経営においても、創作活動においても大切のは「規律」ですが、このインタビューからは、著者がどれほど規律を大切にしているかがビシビシ伝わってきます。

一流の作り手の精神を学ぶために、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

なお本書は、村上春樹氏と長年一緒に本を作り続け、このインタビュー集の出版を勧めた(つまり読み手である我々の恩人)、文藝春秋出版局の岡みどりさんの遺作となった作品のようです。

もう一人の「一流」の魂を感じるためにも、ぜひ買って読んでみてください。

なお本書は、土井にとって、ここ数日間の睡眠不足の原因であり、一生取っておきたい一冊となったことを申し添えておきます。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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僕のいちばん大きな関心は、今のところ、より優れた、より大きな作品を書くことにあります。そして、お金で買うことのできるもっとも素晴らしいものは、時間と自由である、というのが僕の昔から変わらない信念です

旅行の目的は(ほとんど)すべての場合―パラドクシカルな言い方ではあるけれど―出発点に戻ってくることにあります。小説を書くのもそれと同じで、たとえどれだけ遠いところに行っても、深い場所に行っても、書き終えたときにはもとの出発点に戻ってこなくてはならない

グローバルという言葉は、僕にはあまりぴんとこない。なぜなら我々はとくにグローバルである必要なんてないからです。我々は既に同質性を持っているし、物語というチャンネルを通せば、それでもうじゅうぶんであるような気がするんです

せっかくこうして作家になれたんだもの、何かを書くのなら、とにかく少しでも良いものにしていきたい。それは言うなれば、労働倫理みたいなものですよね

小説を書いていない時間に、自分がどれだけのものを小説的に、自分の体内に詰め込んでいけるかということが、結果的にすごく大きな意味を持ってきますよね

人には「原理になってしまいたい」という欲求があるんじゃないのかな。肉体を失って原理になってしまいたい

彼女は僕の妻であり、立場はとてもはっきりしています。どこにも異動しない。ずっとそこにいます。良くも悪くも(笑)。言い換えれば、一種の定点です。それが僕にとっては大事なことなんです。定点を身近に確保しておくこと

カポーティから学んだのは、短編小説においては文章というものが「妖しくなくてはならない」ということです

「とにかくフェロモンが出てりゃいいんだろう」みたいなことになってはいけない。そこには優しさと哀しみのようなものがなくてはならないし、書き手の視線は基本的にできるだけ遠くを見ていなければならないということです

カーヴァーから僕が強く感じたのは、「偉そうじゃない」こと

もし今日走らなかったら、その翌日も走らないだろうと思うのです。自らに必要以上の負荷をかけることは、人間にそもそも具わっている性質ではありませんから、肉体に学ばせた習慣は、すぐに解かれてしまうものです。それは書くことにも当てはまります。僕は毎日規則正しく書くことで、精神を鈍らせないようにしているのです

「少なくとも最後まで歩かなかった」、墓石にそう刻んでもらいたい

小説家にとって、エッセイをたくさん書くというのは、あまりいいことではないと僕は思うんですよ。それだけ抽斗が少なくなっちゃうわけだから

何かを産み出せる資格というのは、多かれ少なかれとくべつなものです。いったんそれを掴んだら、掴み続けるしかない
※「つかむ」は文字化けを避けるため、「掴」としています

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『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』村上春樹・著 文藝春秋
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163731008

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◆目次◆
アウトサイダー
現実の力・現実を超える力
『スプートニクの恋人』を中心に
心を飾らない人
『海辺のカフカ』を中心に
「書くことは、ちょうど、目覚めながら夢見るようなもの」
お金で買うことのできるもっとも素晴らしいもの
世界でいちばん気に入った三つの都市
「何かを人に呑み込ませようとするとき、
あなたはとびっきり親切にならなくてはならない」
「せっかくこうして作家になれたんだもの」
レイモンド・カーヴァーについて語る
「恐怖をくぐり抜けなければ本当の成長はありません」
『アフターダーク』をめぐって
夢の中から責任は始まる
「小説家にとって必要なものは個別の意見ではなく、
その意見がしっかり拠って立つことのできる、
個人的作話システムなのです」
サリンジャー、『グレート・ギャツビー』、
なぜアメリカの読者は時としてポイントを見逃すか
短編小説はどんな風に書けばいいのか
「走っているときに僕のいる場所は、穏やかな場所です」
ハルキ・ムラカミ
あるいは、どうやって不可思議な井戸から抜け出すか
るつぼのような小説を書きたい(『1Q84』前夜)
あとがき

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『この国を出よ』大前研一、柳井正・著 vol.2274


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【世界に飛び出したくなる本】
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本日の一冊は、大前研一、柳井正両氏が、日本の惨状に耐えかねて、現在の日本の問題点を指摘し、これから成長を続けるための施策を提案した一冊。

タイトルの「この国を出よ」というのは、世界で戦い、学び、やがてチャンスが来たら日本に戻ってこいという意味を込めた言葉で、基本的には、日本国内にとどまらず、広くビジネスを行い、自らを研鑽することをすすめています。

以前から政界進出を目論んでいる大前氏はともかく、柳井氏が政治の世界に口出しするのは珍しく、興味を持って読んでみましたが、基本的にはビジネスのアナロジーをもってリーダーシップやビジョンの欠如を指摘、現在の日本の政治を痛烈に批判しています。

一方の大前氏は、シンガポールをはじめとした海外の政策に言及し、世界の富裕層、企業を呼び込むため、所得税と法人税の減税、相続税の廃止を提案しています。

熱心に勉強しているビジネスパーソンであれば、目新しい情報はさほど多くないと思いますが、自己啓発書として読めば、発破をかけられ、元気が出る一冊です。

土井も本書を読んで、海外に進出したくなりました。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「バブルの痛手」より「自己保身」が日本の問題

「引きこもり」でも飢えずに生きていけるのは、日本が世界第2位の経済大国という成功を収めたからです。貧困国に「引きこもり」はいません

時代の変化に取り残されれば、昨日の勝者も、今日は敗者なのです

【以上、柳井氏】

2008年度、日本は28年ぶりに貿易収支が赤字に転落。円高地獄にもバブル崩壊にも耐えて積み上げてきた貿易黒字の賜物である外貨準備高の伸びが、2005年を境に止まりました。この外貨準備高でも、中国が日本を抜いて世界一の座に就いています

日本国内で作られる工業製品が国際競争力を失ってしまった

【以上、大前氏】

古今東西、競争のないところに進歩は生まれません。相対評価があるから自分の能力を客観的に把握することができ、優れた部分をさらに伸ばし、足りない部分を補おうと努力するのです

日本人は“自分に不都合な情報”に耳をふさいでいる

僕は、日本がアジアの“保養所”に成り下がるような気がします

【以上、柳井氏】

日本がアメリカを道連れにクラッシュしたら、世界経済は間違いなく崩壊します

ハイパーインフレに耐えられるのは、「金」や「不動産」「外国通貨」などだけでしょう

市場は先取り先取りで敏感に動きます。米びつが4年後に空になるとわかったら、今すぐ売り逃げようとするのが投資家心理です。すでにヘッジファンドが、日本国債が暴落した時に儲かるような仕掛けを準備し始めたという情報も流れています

【以上、大前氏】

僕は「税金」について国家も国民も、もっと真剣に考えるべきだと思います。国家は使途を吟味し、国民はそれを監視する。そして、借金を返すために、国全体が「稼ぐ力」をつけなければならない。つまり、「稼ぐ」ことをもっと奨励するような政治、行政が今こそ求められているのです

未来は現在よりも必ず良くなると信じて、必死になれ

自分は会社の歯車にすぎないと思っていれば、周囲もそうとしか見てくれません。もっと自分自身の可能性に期待して、歯車以上の仕事にチャレンジすればいい

【以上、柳井氏】

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『この国を出よ』大前研一、柳井正・著 小学館
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◆目次◆
プロローグ もう黙っていられない―柳井正
第1章 絶望的状況なのに能天気な日本人
第2章 誰がこの国をダメにしたのか?
第3章 変化を嫌う若者だらけの国を「日本病」と呼ぶ
第4章  「理想の仕事」探しより「自力で食える」人間になれ
第5章 21世紀のビジネスに「ホーム」も「アウェー」もない
第6章 日本再生のための”経営改革案”を提示する
エピローグ 日本を出よ! そして日本へ戻れ―大前研一

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