2010年10月18日
『残念な人の仕事の習慣』山崎将志・著 vol.2280
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【「残念な人」続編は?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4776206307
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本日の一冊は、日本に「残念」ブームを巻き起こしたベストセラー『残念な人の思考法』の著者が放つ待望の続編。
すでに、各書店でベストセラー入りしている、注目の一冊です。
※参考:『残念な人の思考法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532260752
前作は、ひと言で言うと、「頭は悪くないのに仕事ができない人の理由」を述べた内容。
「こなす仕事」しかできないビジネスマン、混んでいるのに利益が上がらない飲食店、いつも門前払いされてしまう営業マン、就職面接で「残念」な志望動機を述べてしまう学生などに言及していました。
今回の新刊は、『残念な人の仕事の習慣』ということで、残念な人がやってしまいがちな仕事での「残念な行動」にフォーカスしています。
ちょっとした工夫で不必要となる「無価値な熟練」を放置しているマネジャー、「呼び出しボタン」を作ったせいで、呼び出されないと応じなくなったファミレス、金曜日の深夜に相談メールを送っておいて、いざ上司が電話すると、「彼氏と一緒なんで、すみません」とメールを送った残念な女性社員…。
今回も、残念な実例満載で、楽しめる一冊となっています。
「だからどうしろ」といった解決策は示されていないのですが、上司が部下を、顧客が会社をどう見ているか、つまり第三者から見た自分を客観的に指摘してくれる、という点で価値ある一冊だと思います。
単なる与太話と見る向きもあるでしょうが、謙虚になれば、いろいろと気づきがある一冊だと思います。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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一流選手は、来た球を打っているのではなく、仮説検証型でやっていた
経営者やマネジャーの無能、放漫によって放置されている「無価値な熟練」は世の中にあふれている
集客コストや原材料費以外に見落とされがちなのは、人の効率性
実は、リスクマネジメントこそが利益である
高い成果を上げる人間は、自分の中に持っている品質基準が高い
仕事においては、勉強→実践ではない。実践→課題の発見→勉強の順番が常に正しいのである
呼び出しボタンに慣れてしまうと、今度はボタンを押されない限り、注文を取りに来ないという現象が起きているのだ
「どう思う?」と質問する人も、それに何も考えずに答える人も残念
言い訳から入るのも残念な習慣
なぜ、金曜日の夜に送られるメールが残念なのか。その理由は、コミュニケーションの目的を考えていないからである。ビジネスにおけるコミュニケーションの目的は、最終的には相手にOK/NGの判断をしてもらう、または行動を起こしてもらうことである
事務連絡やいい話はメールでいいけど、悪い話や相談事は対面か電話にしてほしい
ダメ上司ほど「帰り際」の部下を呼びとめる
自分の都合ばかりで物事を進めていく人は、自分以外のステークホルダー(利害関係者)を含めたタイムマネジメントができないのが問題
結局、仕事を早く終わらせても、その後問題が生じたら、余計に時間がかかってしまう。それもこれも、早く終わらせることが目的になっていたからである。いい仕事をすることが目的であれば、もう少し時間を使ってでもしておきたいことがあるはずだ
一見つまらなそうな仕事の中で、自分なりの面白さを見出した人がトップに上っていくのである
多くの人が気付いていないのは、面白い仕事は、つまらない仕事の積み重ねで成り立っているということである
結局のところ所得はどれだけ替わりがきく仕事をしているかと、勤務先のビジネスモデルの二つでほとんど決まる
結局、ずさんな仕事をしていると、自分に返ってくる
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『残念な人の仕事の習慣』山崎将志・著 アスコム
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◆目次◆
第1章 ビジネス編 できる人がやっている「損してトク取れ」方式
第2章 コミュニケーション編 残念なメールは金曜夜にやってくる
第3章 時間の使い方編 残念なタクシーに乗り込む残念な客
第4章 働き方編 二流は「単純作業」と嘆き、一流は「実験の場」と喜ぶ
第5章 イノベーション編 もしも書店から会計レジがなくなったら…
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