2010年10月8日
【広告界の異端児が語る成功法則】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453404755X
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「優れた広告人は、優れた啓蒙家でもある」。
これは、オグルヴィや谷山雅計さん、山本高史さんなど、数多くの広告人の本を読んできた土井の感想です。
やはりどちらも「伝える」仕事である以上、共通点があるのでしょう。
啓蒙家といえば、やはり明治時代の偉人・福澤諭吉を連想しますが、じつはあの福澤諭吉も、広告を書いていました。
それが、これ。
「をしげなく廣告料を投げ売って利をひと網にしめよ商人」
自身が創刊した日刊新聞『時事新報』に広告を出すことをすすめたものですが、まあ、見事に商売人の心をくすぐるコピーになっています。
人間の自尊心やコンプレックスを刺激し、行動を起こさせる。
だからこそ、彼らの言葉は魅力的なのかもしれません。
本日ご紹介する一冊は、「広告界の異端児」と呼ばれ、27歳で伝説の広告グループMMLBを設立した、ホアキン・ロレンテによる一冊。
著者は、日本でも人気の靴ブランド「CAMPER」はじめ数多くの企業のブランドを手掛けており、また、パーソナルコンサルタントとして、スペイン大統領や大企業経営者にも指導しています。
本書は、そんな著者が書いた、世界的ベストセラーの待望の邦訳。
具体的な事例が乏しいのが玉に瑕ですが、読み手がクリエイターであれ、販売員であれ、はたまた無職であれ、本書のメッセージは、深く胸に突き刺さってくるはず。
「未来とは、まだやっていないことをするための時間だ」
「才気は既存のものから解き放たれた瞬間に輝く」
「天国に行けることを示せなければ信者はできない」
名言オンパレードの本書を読んで、明日への活力を養いましょう。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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現在の世の中では、お金が最も価値が高く強力な道具と見なされ、基本的にあらゆるものに値段がついていて、対価を支払わねばならない。しかし、すべてを決定し、導き、動かすのは「考える力」なのだ
「運とは細部に注意を払うことである」(ウインストン・チャーチル)
偶然とは、「予想外の関連性」だ
表彰台の土台を築くのは人間の本質、すなわち知性と英知によって熟成された「粘り強さ」「努力」「不屈の精神」である
勝利への執念を持ち続けなければ、ただ知識を蓄えたところで、美しいが「動かないエンジン」を組み立てているようなものだ
山頂を極めたら、選べる道はふたつしかない。そこにとどまるか、下山するかだ。山頂にとどまるには、用心深く指導力を発揮し、優柔不断にならず、厳格さを奨励し、同時にポジティブな雰囲気をつくり出すこと。そのためには、ほかの人々とも進んで労働と報酬を分け合うようにする方法を知っていなければならない
人生の少なくとも五一%は純然な物々交換だ。君は交換できる何かを持っているか?
反響をいつもコントロールできるようにしておくことだ。そうすれば成功は確固たるものとなるが、そうでないと、明るく燃え上がっても一瞬で終わってしまう
成功とは説得の結果、大きな反響を得ることなのである
いざというとき、最終的に会社やブランドの成長を左右するのは知識であり、英知であり、すぐれたリーダーのけん引力である
エグゼクティブとは、会社に価値をもたらす人間のことだ。それができなければ、ただの余剰人員である
モノや考え方について話すときは、事実と気持ちのどちらかが欠けることなく、セットにして強調することだ
本当に知的な人とは、何かを学びたいと思ったとき、自分の無知を深く認識できる人である
二一世紀で最も幸せな労働者とは、脳を最大限に使うことを許された者である
コピーやマネをせずにはいられない人々について、唯一言えることは、世界にとって、彼らはあまり重要ではないということだ
最強の者が、つねに勝つわけではない。市場では正しく理解し、継続する者だけが君臨する
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『THINK, IT’S FREE』ホアキン・ロレンテ・著 日本実業出版社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453404755X
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◆目次◆
※多すぎるので省略します
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